最近できるだけ歩くようにしている。
成人病(老人病?)対策という意味もある。
ちょっと油断すると、すぐに怠けてしまうが、万歩計をもつようになると、何となく張り切る。
数字で結果が表れるからだ。子どもが、ゲームを楽しむのと心理はそれほど違いがない。
万歩計を持って出るのを忘れるとがっかりしたりするのだから、われながら笑ってしまう。
一回り百万歩なのだが、90日で達成した。次は80日でと意気込んだが、夏の暑さの中
そういうわけけには、やっぱり行かず、百万歩達成に92日かかった。
数日、万歩計をもって忘れたということもある。 今のサイクルでは、22日で24万歩だから
同じペースである。
一日一万歩は大変と思うかもしれないが、そんなことはない。校舎の中をたらたら歩くだけで
数千歩になる。本当は一定時間、そこそこのペースで歩かなければ運動にはならない。
でも、平均一万歩を約二百日続けていることはまあまあかな。
そんなことはよい。
六年生の運動会の句がいい。
俳句の種→俳句→変身俳句
これが、うまくはまった。
時々、教職員向けに「10分間俳句」と題するプリントを配っている。
それに、この六年生の運動会の句の報告をした。
主に次のような内容である。
=============10分間俳句Part.2 no.7 ====================================
六年生が、運動会を題材にすてきな俳句を作っている。そのままで、こどもの心情が良く表れ、十分俳句の枠内では、百点満点とも言えるが、これを更にシェープアップし、変身させて、「俳句作品」に上げることは出来ないか。
つまり、季語の語感を捉え、詩として作品を作ろうとする意識を持たせることができると作品としての高いものになると期待している。
六年間短距離走ではいつも二位 → いわし雲切れずじまいのテープかな
組体操下で慣れたよこの重さ → 汗たれて友の重みに慣れたかな
徒競走ガッツポーズでテープきる → 秋高しガッツポーズでテープ切る
まん中のタワーのまわりピラミッド → 秋高しタワーのまわりピラミッド
ピラミッドタワーも成功組体操 → ピラミッドタワーも成功秋日和
応援団ダンスがすごくはずかしい → 応援団はずかしいダンス青みかん
一着だ短距離走はぶっちぎり → 秋日和短距離走はぶっちぎり
かんぺきだすべて成功ピラミッド → 秋の空すべて成功ピラミッド
組体操見えない土台も大変だ → 空高し見えない土台もたいへんだ
ピラミッド重いのがまんよつんばい → ピラミッド重いのがまんせみの声
組体操さかだちびょっこっとぼくできた → 秋日和さかだちぴょこっとぼくもてた
ピラミッドだれがのぼるか考え中 → ピラミッドだれがのぼるか秋の空
吹奏楽口がもたないえんそう後 → 秋暑し口がもたないえんそう後
騎馬戦で白ぼう取ったら歓声が → 秋の空白ぼう取ったら歓声が
組体操心配だったタワー成功 → 秋の空心配だったタワー成功
閉会式団長になって優勝だ → 秋晴や団長になって優勝だ
秋晴や終わりの言葉大きんちょう → いわし雲終わりの言葉大きんちょう
組体操六段成功こし痛い → ひぐらしや六段成功こし痛い
騎馬戦で灼熱乗り越え大勝利 → 騎馬戦で勝利ものにしいわし雲
六段のピラミッド上がり空晴れる → 六段のピラミッド上がり秋の虹
大玉は空に上がって不時着だ → ふかしいも大玉上がって不時着だ
リレーでは最後に抜かれてそりゃないよ → 夏の果て最後に抜かれてそりゃない
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左側の句は、以前に紹介したものだ。右は、その変身形である。
成功したものもあるし、必ずしもそうでないものもあるが、繰り返すことによって
言葉の感覚を身につけてくれればうれしい。
皆さんのご批評をいただきたい。