十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

引き続き、北砂小学校へ

2010-10-29 | ジュニア俳句
今日も引き続き、北砂小学校での授業。
5年生二クラスと2年生。
今日は、荒井先生と二人で訪問した。



今日も寒いことは寒かったが、雨は降っていない。
しっかり観察が出来た。



課題は、最初の導入を10分で終わらせること。
例句を昨日の20句から10句に減らしたが、それでも多い。
最初の学級では、若干オーバーしたら、それが最後まで響いた。

見るものを限定して、コスモス、ネコジャラシ、赤まんま
の三つに絞った。
なかなか出来ないこと子は、対象が限定出来ないことが多い。
「どれについて書く?」と聞いて、
まず、用紙に書かせる。すると、結構出てくるから不思議だ。

句を書く時間は十分で大丈夫だ。
「飛躍」については、これという特効薬は無い。
句会が、その意識を高める大きな場となるとは思う。
来年度は、句会の計画も立てて、やっていこうと北砂の校長先生と話し合った。

北砂小学校での授業の報告

2010-10-28 | ジュニア俳句
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45分の流れがおおまかにわかり、とてもうれしいです。なるほどぉ!と感心しました。「10分書き終え」た時点では、おおよそ、何分ぐらい授業時間は経過しているのですか?25~30分ぐらいですか? だとすると、「校庭に出る」までを、テンポよくスムーズに行なわないと・・・ですね。今の私にはむずかしいかも・・・。今度、小山先生の授業、拝見したいです。
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今日、北砂小で3クラス授業をしてきました。
夏前に伺って、俳句の体験をしています。二回目です。
ですから、俳句の説明などは、もうしません。
「今日は秋探しの俳句を書くよ」
と伝えて、
すぐに例句のプリントを配りました。
20句ぐらい書いたプリントです。これが多すぎました。
せいぜい10句以内、5句でもいいかな。
「気に入った句はどれかな」
どこがいいのか言って下さい。
主に八名川小学校の子ども達が作った句です。
ここでの主題は、俳句は「自分なりの発見があるといい」とか、「自分なりの面白い?言葉がひらめくといいね」ということだ。
そして、俳句の雰囲気について触れることだ。
今日、ほとんど    「きれいだな」「うつくしい」がでなかったが、もしかするとこのことが大きかったかもしれない。
ここまで、10分~15分。10分で終わらせたい。
雨が降っていて寒かった。
ゆっくり観察できるような状況ではない。
それでも、外に出て実物を見たのは大きいと思う。
見る対象を限定して、「コスモス」と「ねこじゃらし」だけにした。
見る時間も5分くらいだ。
しかし、その前後に5分ずつ掛かかる。
その時に「はっ」とひらめいたりする。そのことを書いたりおぼえておいたりして、
教室で俳句の種プリントにいろいろ書かせる。
このプリントに書く時間は、ほぼ5分。
そして、それを俳句にするのも5分。
つまり、十分間俳句だ。
実際は若干延びた。
慣れていないにもかかわらず、それでもほとんどの子どもが俳句ができる。
いちばん気に入った句を短冊に書かせて、黒板に貼る。(今日は)5分
それを紹介して授業はおわり。
若干延びた。
個別に指導する時間がほとんどとれないのが問題。全員の句を見て回ると、そこで、アドバイスができるのだが・・・・
俳句のおもしろさは、発想や言葉の飛躍にある。
丹念に種を書かせると逆に飛躍が生まれないこともある。
この「飛躍」をどのようにしたら、子ども達に感覚として掴ませることができるか。
これが課題。

北砂小学校で授業

2010-10-28 | ジュニア俳句
今日から3日間、北砂小学校で授業を行う。
何人かの方にお手伝いいただき、「秋探し」の句を作る予定だ。
学校公開なので、「参観日」の句をつくってもよいが、これは、他の学校でもやったことがあるので、秋の自然に取り組む。うまくいけば、波郷記念館の俳句コンクールに応募する作品が出来る。

現代俳句協会のジュニア研修部の出張俳句教室は、基本的に3時間かけるが、私は授業の場合は、1時間。つまり、45分で勝負することを基本としている。かなり忙しい。が、10分あれば俳句は十分出来る。45分でも丁寧すぎるかもしれない。
但し、一回だけでなく繰り返し教室を訪れたいと思っている。

1、秋の俳句を読む

何人かの方から指摘を受けた。
「子どもによい俳句を与えれば、何もしなくても句を作る。」、
「季語と例句があると俳句が作りやすい」
その通りで、自分で作句をするときも、歳時記の例句がヒントになることがかなりある。
それを足がかりにして、全く違う発想が出てくることもあるのだ。

2、好きな句をあげる

発見や言葉に注目させる。

3、「俳句の種」を書くプリントを配る
書き方について説明する。
ひらめいた言葉や発見を記録するように呼びかける。

すすき→天にとどけ、ふんわりふわり、風にゆれる、仲間と一緒など思いついたこと書くように

4、校庭に出て、ひらめいたことを記録する

5、教室で俳句作り。机間巡視をしながらヒントをあげる

10分。すぎたら、一番気に入った句を選ばせる

6、気に入った句を短冊にきれいに書く

7、みんなの句の紹介。全員でなくても

こんな風にやりたい。

では、8時半に出発します。


第三回学校俳句指導者交流会

2010-10-27 | ジュニア俳句
時 11月6日(土) 午後1時~
場所 江東区立八名川小学校
(都営地下鉄森下駅A1出口から徒歩2分)
特徴1 具体的な実践の仕方がわかります
今回は、小学校一年生での指導、学級経営への生かし方のレポートが発表されます。
特徴2 子どもの俳句の見方が分かります
プロの俳人の指導もえて、子ども達の俳句の見方を句会形式で学びます。
特徴3 俳句体験、句会体験が出来ます
自分で句会を体験することが指導に役立ちます。
出来るだけご自分の句も出されると良いと思います。
申し込み 現代俳句協会へFAXで
お名前、連絡先、所属などを記入し、
二句 10月30日までに投句して下さい。
03-3839-8191
事務局連絡先 小山 oyamamasami@gmail.com

八名川小学校一年生の実践

2010-10-26 | ジュニア俳句

江東区は、二学期制なので、10月8日が終業式だ。
その時に通知表をわたす。
子どもからすればもらうだ。

それを題材に自由俳句←この言い方もいいなあ!
「はじめてのつうちひょう」がテーマ

身近なテーマをみつけることができるか、これが俳句指導にとって欠かせない。

 10月8日、一年生にとって初めての通知表をもらう日に、記念の俳句を作った。
まず、通知表について説明をし、その後俳句の作り方について説明してから、
通知表を一人一人に手渡していった。

 やり方

 1、 通知表についての話をする。
 2、 「はじめてのつうちょう」ということで、記念に俳句を作ろうと呼びかける
 3、 通知表について思ったことや考えたことを聞き、
    子ども達からでた言葉を教師が模造紙に書き込む。
    ※今回は、模造紙二枚分にいっぱい言葉が集まった
 4、あなあき俳句を提示する

   ○○○○○   ぼくのせいせき     ○○○○だ
    ↑            ↑          ↑
  季節を感じる言葉  つうちひょう

  ※あなあき俳句をつくってもよいし、自由に作ってもよいことを伝える。
5、季節を確認し、秋らしい写真(コスモス、曼珠沙華など)秋の言葉を書いた模造紙を掲示する
6 通知表を手渡す
  ※手渡しながら、子ども達から自然にでた言葉を拾い上げて、模造紙に書き込んでいく
7、全員に手渡しあと、俳句を作り始める。

 気付いたこと
・子ども達のつぶやきを拾い上げて、どんどん模造紙に書いていくことが重要。言葉がたくさん集まることで、その後の俳句づくりがスムーズに行える。また、雰囲気が盛り上がる。
・今回のように、はじめての経験を題材にすることはとてもよい。気持ちも新鮮で、記念にもなる。

 そうしてできた俳句をいくつか。

 あきのひにどきどきわくわくつうちょう

 あきのそらせいせきはっぴょうどきどきだ

 あきのかぜぼくのせいせきすごかった

 もみじらよつうちひょうってたからもの

 あきのそらわたしのせいせきまるいっぱい

 つうしんぼあきといっしょにでてくるよ

 あきのかぜさわやかですねつうちひょう

 よいおおいぼくのせいせきあきばれだ

 あきのあさせいせきもらってありがとう

 よかったねぼくのせいせきまるいっぱい

 すすきもねぼくのせいせきみてるんだ

 まだまだつづきます。

 これは、取り合わせ。一年生からこんな感じで作っていくと、取り合わせに違和感感じなくなるのではないかとも思った。

 これらの実践、11月6日の 学校俳句指導者交流会で発表される予定である。
   


種の見つけ方

2010-10-25 | ジュニア俳句
今の時期だと、「秋さがし」が格好のテーマだ。
コスモスも花盛り。空も高い。そろそろ紅葉が見られる。
昨日、越中島小学校に現代俳句協会のジュニア研修部の方々と一緒に行った。
一騎当千の俳人の方々と一緒だと緊張する。
何十年俳句を作ってきた方々のレベルにはなかなか到達しない。

「校庭で、俳句の種をひろってきてごらん」
というときに、どのように指示をするか。
これが問題だ。


1、あまり指示をしないで、外に出す

2,「どんなところに目を付ける?」
と聞いて、予想を立てさせてから外に出す。

3、絞った対象をよく見るように指導する

しかし、対象を絞ると、みんな「コスモスが風でゆれる」
となるとも限らない。
指示をしないで出すと、「ススキ、コスモス・・・・・」など、ノートに記されるが、それ以上に深まらず、対象物の観察が深くならない

いろいろなパターンで実践して、効果を確かめてみたい。



千葉の加藤先生より

2010-10-24 | ジュニア俳句
千葉の加藤先生からコメントが届きました。
物語文から、俳句作りへの実践をされてる方は多いと思います。
ぜひ、この面でも交流を!

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土田先生
わたしも「川とノリオ575」に取り組みました。
ぜひ、作品の交流をしましょう。
小山先生のブログを通して、全国の先生方と交流できるなんて、ステキなことですね。
ブログへのコメントでも、直接のメールでもけっこうですので、ぜひ、連絡ください。

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生活の俳句

2010-10-23 | ジュニア俳句
足立区の土田先生からのコメントです。
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学校生活や、文房具(子どもの持ち物)という題材は、いいですねぇ。食いついてきてくれる子が多そうです。クラスで早速、提案してみようと思います。先 日、国語「川とノリオ575」に取り組みました。なかなか、興味深い作品もできました。あ、個人作品だと、ハードルたかそうだったので、チーム創作 OK・・という「ゆるさ」で実践しました。
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季節の言葉や学校行事は、それが概ね季語になっている。
テーマがどうか、これが子ども達が俳句に取り組みやすいか否かを決める重要な一つだ。
かつて、「若葉」という季語で授業をしたことがある。ところが、この季語は「若葉」以上の想像をなかなか生まない、子どもにとっては難しい季語であると感じた。
もちろん、授業の仕方によってはそうならなかったのだろうが・・・・

どうも、季語に自分はとらわれていたようだ。
身近なものや生活を取り上げると子どもの俳句はもっと豊かになるのではないか。

例えば、こんな句がある。

新学期ぼくの鉛筆とがってる

消しゴムのちいちゃくなって夏休み

句の作り方としては、取り合わせに近い。そのことも、これらの課題を取り上げることを躊躇させたのかもしれない。
アイデアマラソンの樋口さんにこんなアイデアをいただいたことがある。
子ども達に色々な言葉を書かせて、それを袋に入れておき、十分間俳句の時間に袋の中から一つとりだして、「今日は○○君のこの題にします」としたらよいというのだ。
おもしろい方法だ。

色々な実践を寄せてほしい。



数矢小学校での句会から

2010-10-22 | ジュニア俳句
数矢小学校の5年生では、基本的に月に一回俳句の授業を続けている。
夏休みの前までは、俳句のづくりの指導に入っていた。
しかし、それだけではなかなか俳句の質を高めるのは難しい。
俳句づくりと「句会」は、切っても切れない縁がある。
お互いの句を見合い、評価し合う。これが上達の契機になるのだ。
独りよがりでなくなる。真剣勝負で、自分の句や友達の句を見つめる。
句づくりの視点が見えてくるのが、この句会の場だ。

数矢小学校の5年生のある学級での句会。テーマは「秋」だ

 
数矢小秋空の下また一句

この句が最高点を集めた。
どうして、この一句が最高点なのか。ここに一つの秘密がある。

「他の人は、みんな秋を見つけて句を作ったが、この句は、句を作っているみんなを対象にしている。」

そうなのだ。他の人が見ない所に目を付けた。この目の付け所。
これが、俳句の発見と繋がる。

 秋になりススキの白はゆれている

この句は、当日は、みんなの前で評価しなかったが、白いススキと言わないで、「ススキの白」と表現したところは素晴らしいなあと思う。

 秋の空入道さんもぺっちゃんこ

 秋の空夏より雲がやさしいな

 秋の空入道雲よりまだ子ども

秋の空の雲。よく見ているなあと感心した。いろいろな言い方はできるが、秋の雲は夏の雲とは違う。柔らかい感じ。積乱雲ぽくてもそこまでなりきれない。そういう変化を発見している。この力こそ、観察力・発見力なのだと思った。

実に楽しい句会だった。

プリンターが壊れた

2010-10-20 | 雑感
突然、プリンターが壊れた。
インクが全く出なくなったのだ。
「プリンターヘッドが違っている」
という妙なメッセージが画面に出る。
メーカーに問い合わせた。
プリンターのノズルのつまりでないかということで、クリーニングを何回かしたが、やはり回復しない。印刷すると真っ白な紙がでてくるばかりだ。
修理すると、基本料金だけで約一万円取られる。
郵送費などを入れると、新しいものを買った方が安いほどだ。
プリンターヘッドのつまりであることは明らかだが、それだけは売っていないらしい。
それだけなら、3,4千円で済むはずなのだが・・・・
ひどい話だが、仕方がない。
今日中にどうしても印刷したいものもある。
休務日にしておいたのがよかった。
ヤマダ電機にプリンターを買いに行く。
どのプリンターを買っても、数年前に購入した今使っているものよりも高性能なのは確かだ。どれでもよいと思ったが、2、3千円違いなら高機能のものがよいと思ってしまう。
かつて、印刷の一番の問題は紙送りだった。重送したり、位置がすぐずれたり、油断も隙もなかった。
今のプリンターは、そんなことはない。安心していられる。
そう考えると随分よくなった。
しかし、インクは高いなあ。
プリンターそのものが、2万円から2万5千円なのに、インク一式が五千円するのだ。
5回転もしたら、すでに本体価格を超してしまう。

印刷は無事に終わったので、一安心。古いプリンターは、粗大ゴミで出すことになるのか。もったいないという気分も残っている。

さて、俳句の話。
子どもの俳句のテーマ 題材を 自然と学校行事(行事) の二つの分野でまとめていたが、それに加えて、学校生活(生活)、つまり遊びとか給食とか、朝自習とか、持ち物の文房具(鉛筆や消しゴム、教科書)などもテーマとして、位置づけた方がよいと思った。