十分間俳句

発見・感動・創造! 子どもたちの感性を培い日本語力を高める十分間俳句

今年度最後の授業

2018-03-21 | ジュニア俳句
今年度の最後の授業は、江東区内A校の一年生であった。
低学年の俳句の授業、何を目標とするか、ずっと迷ってきた。
ひらがなが書けない子どももいるし、五七五のリズムがどうしても頭に入らない子どももいる。
楽しいな、きれいだな、などの言葉のオンパレードになることもある。
楽しいな、きれいだななどの言葉は五音で自分の気持ちにぴったりなのだから使うなという方が難しい。
江東区方式の俳句指導法によれば、こうした言葉はほとんどは気はないのだが、それでも子どもたちは無理やりでも入れたいのだ。
そんな時は、入れさせればいい。最近はそう割り切っている。何回もたくさん俳句を作るようになると自然にそこから抜け出ることができるからである。
特に低学年の頃俳句指導でもっとも大切なことは楽しんでたくさん作ることだ。
ここに焦点を据えて、指導した。一時間で中には30句も作る子が出てくるし、すくなくても4句や5句ぐらいはつくる。平均すると10〜15句ぐらいだろう。
この日は、進級の俳句、春の空、春の風など俳句。
最後にしゃぼん玉の俳句を作った。

先生の秘密兵器はしゃぼん玉

どいうわけで教室で吹いてその様子。見ながらつくる。実物を見るのは
子どもたちの空想力も刺激するようである。

たいようのかぜにのりたいしゃぼん玉
とんだんだはれつするけどしゃぼん玉
さわりたいそらにいっちゃうしゃぼん玉




第七回きごさい俳句大会

2018-03-12 | ジュニア俳句

 

昨日、第七回きごさい全国俳句大会の表彰式が横浜にある神奈川近代文学館で行われた。

この大会は、俳人の長谷川櫂の主催する季語と歳時記の会と日本学校俳句研究会の共催によるもの。

今年度は、全国から約二万五千句が集まった。

会には、小林凜さんも参加され、NHKテレビの取材もあった。

私が個人的に面白かったのは、長谷川櫂さんが進行に当たった講評座談会である。

これまでは、選者がそれぞれに講評を述べていたが、今年は座談会形式にした。長谷川櫂さん、高田正子さん、学校俳句研究会の山本新さん、それに私小山である。

他の選者が選んだ句をもう一度見直すと、その良さやそれぞれの選者の感性の違いがわかっておもしろい。

甲乙付けがたいと、何故自分はこの句をとらなかったのだろうと思ったりする。

ばっと見たときの印象とじっくり見たときの印象はまた違うのだ。

私は、その時の選者の気分でも変わるという話をしたのだが、それは、時々によって俳句を見る視点が変わるということであるが、やはり、これまで生きてきた人生の違いが選句にも現れるということが一番大きいと思った。

それにしても選句は難しい。