第8回学校俳句交流会
日時 6月23日(土)午後1時半~4時半
場所 江東区立八名川小学校(都営地下鉄森下下車)
内容
1、講演 「俳句授業入門」
上毛新聞ジュニア俳壇選者 鈴木伸一さん
鈴木さんには、長年にわたる子どもたちへの指導の実績のノウハウを余すところなく話していただきます。
2、実践 俳句で子どもが変わる! クラスが変わる!
川越市立福原中学校 山本純人先生
3、体験句会 子どもたちの俳句を題材に、その読み方、評価の仕方を実践的に勉強します。
第8回学校俳句交流会
日時 6月23日(土)午後1時半~4時半
場所 江東区立八名川小学校(都営地下鉄森下下車)
内容
1、講演 「俳句授業入門」
上毛新聞ジュニア俳壇選者 鈴木伸一さん
鈴木さんには、長年にわたる子どもたちへの指導の実績のノウハウを余すところなく話していただきます。
2、実践 俳句で子どもが変わる! クラスが変わる!
川越市立福原中学校 山本純人先生
3、体験句会 子どもたちの俳句を題材に、その読み方、評価の仕方を実践的に勉強します。
今日は授業がなかったので少し休暇をとって、銀座悠玄で行われている石巻市渡波(わたのは)小学校の子どもたちがとった写真展「写”心”展」を見に行った。
この展覧会は、写真家の土谷英二氏のご尽力と企画により実現した。
取材される側にばかり立たされる子どもたちを主体者とする発想。
これが素晴らしいと思った。
人間は誰しも主体者になったときに力を発揮し,生き生きと暮らすことができるからだ。
震災から半年が経ったときの子どもたちの写真。
五千枚にのぼる写真の中から数百枚が展示されている。それは全体として、カメラマン土谷氏の作品と言えるものであるが、一枚一枚に込められた子どもたちの思いが伝わってくる。
写真には一枚一枚子どもたちのコメントが書かれている。その写真を撮ったときのことを簡単に語っているのだ。
とりたいものを撮りたいように撮っているだけなのに、写真には豊かな表情がはっきりと刻み込まれている。
夕焼けの写真の多さに驚いた。花の写真も多い。勿論、震災の被害の怖ろしさを伝える写真もあるが、友だちや兄弟で戯れている写真も多い。段ボール箱に仲良しのネコと一緒に入っている写真もあった。その楽しい光景が、逆に震災のキズの深さを伝えたきたりする。そこに生活があり、必死に生きている子どもたちの姿が見えてくる。
この写真展は、 銀座のギャラリー悠玄で25日まで行われている。
渋谷のヒカリエでアラーキーの写真展が行われている。花と女のポラロイド写真が、ずらっと並んでいる。これは、これで現代の退廃を感じさせる。
大量の写真群というものがこんなにも現代をうつしとるものか(そこには、方向性を示す意図的な編集が加えられていることは、もちろんではあるが・・・・・・)
最近、春の運動会が増えている。春と言っても、実際は五月の終わりから六月の初めにかけて行う学校が多い。
そこで、「運動会」をテーマにして俳句を作っている。
今日は南陽小学校の5年生で授業をした。
雨だったこともあり、今取り組んでいる運動会(練習)を題材に俳句づくりを舌のだが、その時に気になるのが「季語」である。
運動会は、秋の季語である。聞いた話によると、もともと運動会は春の季語であった。それが、東京オリンピックを契機にして、秋になったのだとも言う。
では、南陽小の運動会をどのように捉えればいいのか。
世間一般では、「運動会」は秋になっていても、この学校の子どもたちは、毎年この時期が運動会なのだ。だから学校の季語というのを定めて、「夏」とすればいい。
これが私の考え方だ。
季語に子どもを合わせるのではなく、子どもに季語を合わせる。
これは、季語に生活を合わせるのではなく、生活に季語を合わせると言う考え方だ。季語というのは、文学的な季節だから、それで困るというものもあるだろう。しかし、基本は生活に季語を合わせる。
学校には学校の季語があってよい。例えば、「学芸会」とか「展覧会」など、学校によって、行う季節が決まっており、季節感があるものは、「学校の季語」と考えてよいのではないか。
もっとも、それが世間一般に出たときは、秋になったりするのは仕方がないが・・・・
夏来たら運動会もやってくる
これが、子どもたちの季感なのである。
夏の空こぶしつきあげ入場だ
夕焼けで泣いて終わった運動会
夏の空一番楽しみお弁当
運動会青葉の風がすきとおる
プラカードしっかりもって歩き出す
からあげを食べてがんばる運動会
みかぐらのおうぎひらひら運動会
夏の風気合いが入る開会式
夏の風みんなに気合いふきこんだ
芭蕉出立の日、深川から千住までの地元の団体NPO本所深川が企画したツアー。行き帰りの船内で俳句を作り、句会をしたいというので、俳人の堀本裕樹さんと一緒にお手伝いをした。
中には,俳句を趣味にされている方もいるが、多くははじめて俳句の体験をするという方である。
この時、変身俳句が役に立つ。
夏兆す ほにゃらほにゃらと 隅田川
中七の七音さえできれば俳句ができる。 簡単である。 このことを強調。
しかし、これだとみんな同じような俳句になりますね。
そこで、季語をいろいろにかえてみて下さい。
と言って、夏の季語の一覧を渡す。
テーマを隅田川ではなく、スカイツリーとか、船の旅にするとまたかわりますね。
季語とテーマが決まれば、俳句はすぐにできます。
これは、教室で試され済みの方法である。俳句体験にはもってこいだ。
参加者三十三名、みんなが一句ずつ千住につくまでにつくり、帰りは句会。
優秀賞には、字手紙の賞品(額付き)。楽しい句会になった。
私自身は,はじめて千住を歩いておもしろかった。
先日、A区の学校で、俳句の授業を行った。
そうしたら、その時の授業への子ども感想文をわざわざ届けてくださった。
とても、丁寧でうれしいことである。
感想文を書かせたり、まとめたりするにはそれなりの時間も労力もかかるものだ。
そのことは、子どもたちにとっても一つのまとめになる。
折角なので、幾つかを紹介したい。
私は俳句が好きでふだんでもつくったりしていますが、季語をいれないと俳句として成り立たないことははじめて知りました。自然を相手につくるということもわかりました。ふだんにないことを学べてうれしかったです。
一日中ねことあそんだ子どもの日
夏の日もひんやりふわり夏の芝
今日、授業の時に外に出て夏芝を見た時にいつもは何も考えないで遊んでいるのに、少しでも気にすると、芝の香りや色などがよくわかります。今日学んだことは,臨海学校に行くときに使います。今日は本当にありがとうございました。
夏の芝風にまじって良い香り
子どもの日十時になるまで夢の中
今日ぼくが小山先生に学んだことは、俳句の書き方と俳句の見分け方です。俳句は感情をできるだけ入れないことを学びました。あとは、俳句は、五七五で書くことと季語を入れることを学びました。今日学んだことを次に生かしたいと思います。
さようなら小山先生また来てね
夏の芝ごろごろころがる子どもあり
今回は、俳句の特長やおもしろさを教えて下さってありがとうございました。私は今まで俳句はとてもむずかしいと思っていたけれど案外簡単で、そしてとてもおもしろいことなんだと思いました。私も先生のようにパッと俳句が作れるようになりたいです。
チアダンス銀座でおどったこどもの日
夏の芝みどりの風がほおこする
昨日、日野市の仲田小学校で、俳句の授業をして、俳句と感性についての話をしてきた。
足立区のY先生と一緒である。
Y先生が,実践的な話をして、私はその周辺の話をするという役割分担である。
この話の準備をする過程で、感性と関わって、人間の目と動物の目について少し調べた。
とても面白かったので、その一端を報告する。
☆人間の目の精度はおよそ百万画素ぐらいしかないらしい。それでも、スムーズに見えるのは、脳が補正しているのである。また、色についても、目の中央部分だけで認識する雷のだが、隅々まで天然色で見える。これも脳の補正の力である。
ということは、言い方を変えれば脳が勝手に曖昧な部分を作っているのだ。
こうしてできたのが人間の認識だから、かなりいい加減で、個人差も大きいのだと言えると思う。
☆動物の目は、基本的にどこを見ているかわからないようになっている。これは、自らの身を守るものである。人間は,防御を放棄して目の動きがはっきりわかる。これは防御という面から見たら、大問題なんだそうだ。人間の目はコミュニケーションを重視するためにできている。
最近は、色覚も相手の顔色を読むためだという説が最近は有力なんだそうだ。
かつては果実の色を見分けるためという説が有力だっだが研究の結果、赤を認識することによって、仲間の顔色を見ることができるのではないかというのだ。
ちなみに、ほ乳類の仲間は、夜行性なので色を見分けないものが多いらしい。
等々・・・・
一番感じたのは、進歩とか目的をもって云々が、近現代の思想だということだ。学校制度などは、その最たるもので、学校では,目標を持って生活させるために血道をあげている。
しかし、感性というのは、ある意味其れとは対極にある。
マラソンで競争しているときは、周囲の花々は心にはいってこないのだ。
禅でいう、無の境地こそ、一番感性が働く場かもしれない。
とか、そういうことをいろいろ勉強して楽しかった。
五月勉強句会のご案内
日本学校俳句研究会が発足して、勉強句会もその活動の一環となりました。
現代俳句協会の方々からご指導を受ける点ではかわりません。
今月は、以下の日程で行われます。
時 5月10日(木) 午後6時半~
場所 江東区立八名川小学校
都営地下鉄森下駅下車A4出口から2分
出席される方は、2句を事前に oyamamasami@gmail.com までお送り下さい。
見学だけも可です。