経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

カネのとれる仕事

2007-11-11 | プロフェッショナル
 熊川哲也が出演した「たけしの誰でもピカソ」という番組を見たのですが、いろいろ感じるものがありました。カンパニーの若手のホープを何人か連れてきていたのですが、ちょっとした動き一つをとっても、素人目から見ても熊川哲也とは全く違う、明らかな差があります。番組の最後のほうで彼の目標を問われて、自分が踊り続けたいということに加えて、「彼ら(若手ダンサー)をカネの取れるダンサーにしていきたい」ということを言っていました。「カネが取れるかどうか」という部分には、周りから見てもわかるような明らかな差があり、その域に到達するのは並々ならぬ努力が必要ということです。
 これに対して、たけしが、
「バレエダンサーは大変だね。だって、バレエって、お客さんからするとあってもなくてもかまわないわけだから、それでも見たいと思わせるレベルまで頑張らなきゃならない。そういう点では、お百姓さんなんかのほうが、食べなきゃいけないもの作ってるからある意味楽で(ちょっと問題発言かもしれませんが・・・)、形のないものを提供する仕事って、ホントに厳しいよね。
というようなことをコメントしていました。

 我々知財人の仕事には、お客さんにとって‘must’のものもありますが、顧客から‘あってもなくてもよい’と思われやすい仕事の占める割合も決して低くはありません。バレエダンサーが「見たい」と思わせられるのと同じように、「頼みたい」と思われるような域に達していくことが必要で、そのことをもっと自覚していかないと本当に「カネのとれる仕事」はできない、今みたいな状態ではまだまだぬるい、と反省させられた次第です。


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