例年どおり、敢えて電車にことこと揺られていく鹿島遠征。長閑な田園風景を眺めながらゆったりと敵地に向かう、年に一度のこの贅沢な時間の使い方が最近ではすっかり気に入ってしまった。まあそもそも東京東部に住んでいるので東京駅まで出てバスに乗るのがかったるいというのもあるのだが。
そして今年も昨年に続いて銚子経由鹿島行き。そんな悠長なことやってるから帰れなくなりそうになったり勝てねーんだこのヌルサポがと言われれば返す言葉もございません・・・。今回は微妙に旬を過ぎた感もあるが「ぬれせんべい」で一躍有名になった銚子電鉄に乗車。銚子駅でJRから銚子電鉄に乗り換える。
客層は年配の方々、家族連れに加えて鉄ヲタ少々というところか。さすがにここ経由で鹿島に行く人はいないだろうと高を括っていたら「KEITA 13」というTシャツの背中が飛び込んできて度肝を抜かれる。どこへ行こうともうぃあーから逃れる術はないのか・・・、あな恐ろし。
単線を古めかしい列車に揺られてゴトゴトと揺られる。全開になった窓の向こうには紫陽花とトウモロコシ畑が時折広がる。随分と「桃電」のサポートを受けているようで、そこかしこに桃電の痕跡が。途中「観音駅」の駅舎を目にした鉄ヲタが「うぉぉぉい」と悶絶していたが、何に声を上げていたのだろうか。しつこいようだがオレは決して鉄ヲタではないので感情を共有できず。そして目的地の犬吠駅に到着。
そう、何故か犬吠埼へ。何かもう最近では海を見ないアウェイはあり得ないかのような勢い。犬吠駅の近くには過分なほど手作り感の伝わってくる案内板(?)。周辺にはそこかしこに"Welcome"という看板が見られたが、英語圏の人間が犬吠埼に来るとは到底思えないとか無粋は突っ込みはなしでしょうか。オーシャンビューの温泉がたくさんあるようだったがさすがに試合前にそこまでアグレッシブにはなれず。
行き交う自動車のナンバーは関東各所のもので、お手軽な観光地なのだなあと実感。足立ナンバーのヤン車を見かけたときは区民として苦笑を禁じえず。この犬吠埼、地質的に珍しい場所らしいのだが、どう珍しいかまで詰める気力も余裕もなかった。てかまあ、ご覧のとおりっつーことで。家族連れが岩場で戯れるなか不自然に赤い物を身に着けたおっさんがうろうろしてすいませんでした。
おっさんたちも岩場に出てみた。恒常的に波を受けているせいなのか結構不思議な感じの形の岩。蟹のハサミがちらっと見えるのわかりますかね。空の怪しい雲行きに、この夜の試合の雲行きを重ね合わせてやや陰鬱な気分になりつつ。
灯台にはそれなりに人々が。隣接する水族館にもそれなりにお客が入っていて地味ながらも堅実な観光地という感じ。そうこうしながら、ここまで来たら、また時間的にも昼飯に海の幸でしょうということに当然のようになっていく幣ブログの傾向でございます。
(つづく)