
普段、スターワゴンのカタログはよく見るんですが、あんまりデリカバンのカタログってまじまじと見たことありません。88年モデルのバンカタログを見て見ました。

軽量なバンとあって?1600や1400といった、スターワゴンには見られないエンジンが搭載されています。
中でも1400ガソリンは、衝撃の67馬力!

これはエアロルーフの写真ですが、ハイルーフタイプにも1400は用意されています。グレードはDXのみ、ビニールレザーシート、コラム4MT、お色はホワイトとベージュ、2WD仕様のみで最大積載量は750kg。3人乗りと6人乗りが選べますが、低床フラットフロアーは選べません。

スペックは67ps、11.0kg-m。シングルカムの2バルブ、シングルカーヴレータと超業務スペックのG33Bエンジン。設計年次がかなり古いエンジンなので、構成部品は鋳鉄製と思われ、馬力はともかく、耐久性はかなり高そうです。

注目の車両重量は、3人乗りエアロルーフならば1110kgとかなりの軽量です。昨今のスーパーハイト系軽四輪と同等の車重、エンジンスペックなので、案外普通に走るのかもしれません。あくまで理論上、空荷でってことになりますが。

4MTはオーバードライブ無し。ファイナルは他の標準尺車と同じですが、使用頻度の多い2・3速はさすがにローギアード化されています。逆に1速はハイギヤード化されいるので、1速で引っ張って、小刻みに2速、3速と入れていく乗り味になりそうです。

ブレーキを見よ、驚異の4輪ドラムブレーキだ!1400は13インチタイア(バイアス)が標準ですが、リアが低床車(12.5インチタイア)と共通のデュオサーボタイプなのは、小さくても制動力を確保するためか。
やばい、この1400のバン乗ってみたいんですが(笑)。まさかこの型のデリカに、パワステ無し、4輪ドラムブレーキ、バイアスタイア、4MTなんてスパルタンこの上ないグレードがあるとは知らなかった。どうしても安い自動車税じゃないとイヤ!という人向けだったのでしょうか?
ちなみに、93年3月まで製造されていたようです。うちのスターワゴンは93年1月製造ですが、そんなのに交じって製造されていたのかと思うと、ちょっとワクワクするぜ(笑)。