きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

止まらない国交省の無駄使い

2008-06-21 12:47:15 | Weblog
止まらない国交省の無駄使い      (008.06.21.)

道路建設工事も必要性よりも工事のための工事と指摘され、税金の無駄使いが叫ばれているが、日本に於けるダム工事も、膨大な工事金額と、数十年に及ぶ長期の工事が初期の目的とは状況が変わりその必要性がなくなっても、工事だけは完成まで遣り続けるという無駄使いが今もって続けられている。

国土交通省は昨日(20日)淀川流域のダム建設について、同省の諮問機関である「淀川水系流域委員会」によって、今年4月に「建設は不適切」と言う答申が出されたにも拘らず、此れを無視して再開発を盛り込んだ「河川整備計画」公表したと言う。

何の為に諮問委員会があり、何の為の答申であったのかが問われるところである。
対象になっているダムは「大戸川ダム」(大津市)、「川上ダム」(三重県伊賀市)、丹生ダム」(滋賀県余呉市)、「天ヶ瀬ダム」(京都府宇治市:新建設)の四つのダムである。
そして、夫々の県知事の意見を聞いた上で、8月には計画作製に入る模様だ。

この様な、国土交通省の計画立案に政府はどのような係わりを持っているのであろうか、官僚任せで何も係っていないのであろうか?

唯でさえ、不要な公共工事は中止したり、当面必要でないものは先延ばししてでも財源削減が叫ばれ、少しでも無駄を省き、現状急がれる諸問題に充当する事で国の難関を乗り越えようと懸命に成っているのに、全く意に介していない国土交通省の金使いは呆れるばかりか、怒りを感じざるを得ません。

この様な官僚に政治を丸投げしている自民党だから、国の改革は行なわれないのです。

大前研一氏が提唱するように、官僚の採用に当っては、大学卒をそのまま採用するのではなく、民間企業の経験を持った人の中から採用するようにしないと、お金を稼いだ経験のないまま官僚に成った人には、財政難になれば、増税することしか考えないのは当たり前の事ではないでしょうか。
(えびなたろう)