きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「世の中が間違っている」

2008-06-09 11:25:26 | Weblog
「世の中が間違っている」     (008.06.09.)

昨日東京秋葉原の電気街で通り魔による連続殺傷事件があった。死者7人重軽傷者10人と言う大事件である。

犯人は静岡県裾野市に住む加藤智大(25)でサバイバルナイフを2本持っていて静岡からレンタルトラックを借りて高速道路を走って秋葉原まで乗り付け、秋葉原の交差点で人を跳ね飛ばし、トラックから降りてきて大声を上げながら辺りを駆け回りながら次々と通行人をナイフで殺傷したと言うじけんである。

近くの万世橋署員が駆けつけ殺人未遂と言う事で逮捕したが、一時は騒然とした修羅場と化した都心での事件であった。

逮捕された容疑者は「人を殺す為に秋葉原へ来た」「殺すのは誰でもよかった」「世の中が嫌いになった」と供述している。また、容疑者を知る友人の話では、成績も良く、大人しい青年で、問題を起こすとは思えないとも言われている。

なぜこのような事件が起こったのだろうか、最近は若者の考えられない異常な事件が頻発している、其れが殺人事件であったり、放火事件であったり、茨城県水戸市の白鳥7羽を撲殺する、虐待事件であったり、丹精込めて作ったチューリップをなぎ倒す等々。現実社会を生き抜く上での心の悩みやプレッシャーの中で今の若者は苦しみもがいているのではないでしょうか。

今回の容疑者も派遣社員をやっていたと言うが、派遣社員と言うのは正規の職業に就けない一時的な賃金稼ぎの労働で、25歳の若い青年が働く形態の職ではない。労働問題でトラブルを起こしているのも派遣社員が最も多い、其れは同じ仕事をしても賃金や待遇に大きな差のある事である。

使う方も、使われる方も最初から夢も期待も無い「パチンコの釘」の様な仕事だと割り切っているのなら、問題も起こらないだろうが、25歳の若者が、その気になってやるような仕事ではないのである。
其れを派遣社員と言う名目で、使う会社には低賃金を何時までも強要出来るメリットはあるが、仕事を求める若者には夢のない職である。

結局今の社会に夢と希望が全くないように思われる事が社会に歪を起こし、其れが若者の希望を失わしているように思います。

今の政府自身が、人の道から、外れた道理の通らない事を平気で押し付けている。それが、道路特定財源問題であり、税金無駄使い問題であり、更には後期高齢者医療問題等々
国民に対応する、政策に血も涙もない政治のあり方には、未来の夢も希望もありません。

山口での衆議院の補欠選挙や、今回の沖縄県議選挙でも与党はなぜ大敗を喫したかを正しく理解できていない。「居酒屋タクシー」問題も表面の問題だけを取り上げているが、その裏に官僚の無作為・怠慢等々がありその反省が何も成されていない。

その様な実態が、社会に大きな歪を起こし、未来ある若者に失望を起こさせ、「世の中が嫌いになった」と言わせているのです。
(えびなたろう)