きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

ミツバチの謎の大量失踪

2008-06-13 11:56:59 | Weblog
ミツバチの謎の大量失踪      (008.06.13.)

昨日のNHKクローズアップ現代の番組で、アメリカで一夜にして大量のミツバチが忽然と失踪すると言う問題を取り上げ報道された、本当かな!との驚きで見てしまった。

この問題は、アメリカでは数十年も前から報告されているとの事でCCD(Colony Collapse Disorder)と名付けられている。

原因は未だに定かではないが、番組の中では、食料確保のために人間がミツバチの環境を破壊し、免疫機能が低下したのではないかと言われている。

報告例では、アメリカの広大なアーモンド林の中でミツバチによる受粉を行わせているのであるが、アーモンドの花しかない環境でミツバチは狂ってしまい巣箱に帰ってくる機能が失われてしまうと言っている、ミツバチは色んな花の蜜を吸って健康なハチとして働くのだとも言っている。

アメリカではハチの受粉を促進させる為に、色んな研究を進めているようだが、いずれも人為的に機能強化のアクションが返ってハチの正常な機能を破壊してしまい失敗に終わっている。
私は、この放送をみて、やはり人間の勝手なご都合主義で、ハチの機能を変えようとしても返ってハチの大量失踪と言う失敗に繋がっている事は、自然の偉大さを感じさせられると共に、“ミツバチさん”と仲良く共生することしか考えられない事を痛感させられた思いです。

アメリカでのミツバチの大量失踪はカリフォルニア・フロリダ州など24州で確認されていて、其れによる農作物に与える影響は年間140億ドルと言われている。
また、失踪したハチは何処へ行ってしまったのか、その死骸さえもハチの行動半径内を探しても見つからないという事だから、この謎はいまだ人間の知識の及ばないところでの出来事である。

最近では、新たな説として、携帯電話による電波の作用による説が浮上している。
今のところ、有力な原因としては、有毒植物、寄生性のダニ、農薬、遺伝子組み換え作物などであるが、電波説がドイツの研究者によって実証されている事は今後に大きな問題を残す事になるとおもわれる。

人間は科学の力に過信して自然の力に対抗するのではなく、大自然のサイクルの中で、順応して生きることを考えないと、いずれ天からの罰が、必ず身に降りかかってくることを知るべきである。
その兆候が「地球温暖化問題」「異常気象問題」「食料危機問題」等々である。
(えびなたろう)