きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

イージス艦の衝突事故

2008-02-22 11:16:40 | Weblog
イージス艦の衝突事故       (008.02.22.)

19日の早朝(4時07分)千葉県の野島崎沖南南西約40キロで海上自衛隊のイージス艦「あたご」(7750トン)と、マグロはえ縄漁船「清徳丸」(7,3トン)が衝突した事故で漁船は船体がまっ二つに割れ、乗船していた、船主の吉清治夫さん(58)と長男の哲大さん(23)が行方不明になり連日の捜査が続いているがいまだ発見されていない。

この事故についても、またまた海上自衛隊の事故防止に対する対応の悪さ、事故連絡の遅さ等々が問われる問題に成っている。

事故調査の経過の中でも自衛官は相手漁船を確認していながら、警笛も鳴らさず舵もきらず、自動操縦を続けて直進し、漁船4隻が一列になって進行している中へ突っ込むように進行して事故を起こしている。

本来海上での衝突事故を回避するは、右に舵をきるルールになっている様だ。従って自衛艦が漁船発見時点で右に切っておればすべて無事だったのに直進した為、4隻の漁船は夫々事故回避のため、一隻目は右に三・四隻目は左に舵を切り、右に切り遅れた二隻目の「清徳丸」は舟の横腹を自衛艦の先頭で真っ二つに切られた様に大破している。

7750トンと7,3トンでは一溜まりもなく「あ!」と言う間の出来事だと思うと、事故の恐ろしさを、しみじみ感じさせられる問題です。

東京湾への交通量は只でさえ多くて注意の必要なところだ。両船共レーダーを備え確認していながら、相手が夫々、右舵回避を想定して、進行していたのだと思われるだけに自衛艦の回避措置の無策が問われる事になるのは当然であろうと思われる。

政府は海底操作船を出動させてでも遭難者を探し出すと言っている、遭難者を出した、河津の漁業組合の人たちも、連日仕事を休んで、40隻の舟を出して遭難者の発見に努力している。

遭難に会われた、吉清哲大さんは年に3~4回、魚の取れた時には、東京まで車を飛ばしてホームレスの人たちに魚を食べてくれと提供している、それは自分もホームレスの経験があったからだ、と言っている、本当に「人の心を理解する優しい青年だったのだのだな!」と思う。

今となれば、「無事で」と願うのは無理かもしれないが、せめて遺体だけでも早く発見される事を心から祈りたいと思います。
                       (えびなたろう)