きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

「ねじれ国会」とは

2008-02-17 09:10:34 | Weblog
「ねじれ国会」とは       (008.02.17.)

衆議院では自民党が、参議院では民主党が夫々、多数を制している事を「ねじれ」と称している。
「ねじれ」と言うと真っ直ぐでない、捩れている、と言うことで、正常でない状況を言うのであるが、それなら、何処がねじれているのかと問えば、与野党夫々相手の党が捩れているのだと言うだろう。

自民党は、参議院も本来自民党が制していて、正常なのだと主張するだろう。
民主党は、早く解散総選挙をやって、衆議院も民主が制することでねじれが解消するのだと思っているでしょう。

両党とも、「ねじれ」解消のパターンを自分の党本位に成る事を、次期の選挙に掛けているのである。

だから、民主党の小沢代表が、次期の選挙で戦いもしないうちから相手の党首と「大連立」なんて事をコソコソやるから、党内からは猛烈な反発を喰ったのも当然の事で、劣勢に立っていた自民党としては「歓迎」とまでは行かなくても「驚き」の目で見ていたのではないでしょうか。

両党とも今は、自分の党本位で思いだけが先走っている時に「大連立」なんて考えられるわけがありません。考えた方が弱気になった時でしょう。

だから、次期の衆議院解散総選挙をやって、その結果によって自分の党に対する国民の思いがどの程度であったかを思い知って、初めて自分の党の実力を認識した上で、「ねじれ現象」が解消できる。勢力分野の政界再編製になるのか、「中連合」になるのかは分からないが、結果次第で現実味を帯びた動きになるのではないでしょうか。

従って、「ねじれ」の解消は選挙後でない限り、今の状態が続く事になるでしょう。

福田総理は、「話し合いを」と言っているが、今の両党の状態では全く望めません。両者の主張に差がありすぎるし、自民党にも譲る気配が全くないからで、今後福田内閣が、続けるためには、すべて衆議院での3分の2勢力の力だけで押し通すしかありません。
しかし、この手段を使って政権維持を続けても国民からの支持は低下するばかりだと思います。

今国会の暫定税率問題が、どのような展開を見せるのかによっては現政権の命取りになる要素を多分に含んでいる。
                      (えびなたろう)