きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

自民党の「反官僚派」と「親官僚派」

2008-02-19 10:18:07 | Weblog
自民党の「反官僚派」と「親官僚派」       (008.02.19.)

今朝の毎日新聞に公務員制度改革を巡って自民党内に「反官僚」と「親官僚」の二派があって、小泉改革路線の「国家戦略本部」(反官僚派)と官僚と共存共栄をはかる「行政改革推進本部」(親官僚派)の対立状態を紹介している。

将に、これからの日本の進むべき路線の明暗を分ける岐路に立たされている重大な問題である。

小泉・安部内閣は、行政のウエイトを地方に移し、地方行政の自治活動を強める為「地方分権」を唱え、今までの中央集権的な行政の在り方を変えようとしてきたのである。

その為には、税財源の配分も「三位一体」とか言って遣ってきたのであるが、福田政権になってからは、今までの方向と逆行するように中央官僚の既得権益を擁護する方向に向っている。

従って、特殊法人改革に置いても、渡辺善美行革大臣は張り切って改革に着手したが、後ろを向いたら完全に梯子がはずされて、孤立状態にある。

福田総理は、「がんばれ!」と口では言いながら、実際は。町村官房長官任せで道路特定財源問題でも「親官僚派」による官僚主導の行政に強引に誘導されている。

「野党の意見に耳を傾ける」とか「国民の民意を尊重する」とかは、全く無視してどんどん進めている。それに福田さんも引きずられているのが現状です。

今回、日本銀行総裁人事も、大蔵省の腐敗独走を抑える為に「財務と金融の分離」を唱えて来たものが、その反対意向を持っている武藤副総裁を谷垣政調会長が押している事は、財務官僚の復権を計る守旧派の巻き返しにほかなりません。

                       (えびなたろう)