きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

道路財源の本格的討議へ

2008-02-06 11:47:54 | Weblog
道路財源の本格的討議へ       (008.02.06.)

今回の暫定税率延長問題が、与野党とも激突の状態を示している事は、わが国の政治の根幹に触れる行財政問題であるからだ。

野党は、今までの行財政の実態の中から、如何に無駄が多いか、また税金の使われ方に国民の目や議会のチェックが行き届かなかったことを指摘し、改革を唱えているのに対し、与党は長期に及ぶ国の政権を維持していた中での利益権益を維持する事が出来るかに掛かっている争いである。

平成13年4月マンネリ化して来た日本の行政実態の改革に、敢然と立ち向かった小泉純一郎は、誰も予想していなかった中で、自民党総裁に当選し、その政権は行政の改革の必要性を唱え、国民からも万来の拍手を持って迎えられ、与野党を問わず90%近い高支持率を得た政権が誕生した事は歴史に残る事実として全国民の良く知るところである。

しかし、小泉政権も改革に着手したが、どうしても反対勢力に足を引っ張られ、5年5ヶ月の長期政権のなかで、改革の方向付けだけをして、安部政権に移行されたが、社保庁問題等、各省庁の永年の垢が一挙に噴出し、政権自体の屋台骨を覆す事態に至り、安倍内閣は崩壊した、決して、安倍さんが悪政を行なったわけではないが、旧来からの悪政の垢が、一挙に噴出したからである。

なぜ、この時期に安部政権の足を引張る様な不祥事が次から次へと噴出したかを考えると、与党内部の反対勢力が官僚と結託し、安倍内閣を冷ややかな目で眺めていたことが私には強い印象として残っている。

参議院選挙での結果も国民の意思の表現は、自民党での行政改革は期待できないという事である、しかし、それでも解散総選挙も行なわず、国会か開催中でありながら1ヶ月の空白を国民に与え、やっと福田内閣が誕生したが、此れこそ、今までの反対勢力が待ちに待った内閣であったのである。

今まで遣ってきた小泉・安部の改革の積み重ねは、一度に払拭され、旧来からの政権与党の利権擁護に戻るための福田政権を作ったのである。

福田さんは、何を考えているのか解らない、ビジョンもなければ決断もない、当り障りの無いところが、彼等にとって、任せてもらえる、好是の内閣であるからだ。

今回、与野党の激突は、「道路特定財源問題」で暫定税率延長を「継続かするのか」、「打ち切るのか」の選択であって、今後の日本の政治のあり方を決定付ける象徴的な、大変重要な問題であります。

「道路特定財源」の使い方については、社保庁の場合と同じで、職員住宅の建設に、レクリエーションやマサージ機の費用に、地下駐車場建設に、また、2700件以上の中断した無駄な工事の遣り掛け等々、貴重な財源の使途に、全く反省の色を見せない冬柴国土交通大臣の対応振りは、相当な国民感情との開きがある事を見せ付けられた。

地方の首長をも巻き込んだ、「暫定税率延長」問題は「継続しないと混乱する」と言う宣伝に騙されては今までの国の改革は水泡に帰する事になってしまうでしょう。

                        (えびなたろう)