きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

生産と品質は従業員のモラル

2008-02-14 09:59:05 | Weblog
生産と品質は従業員のモラル       (008.02.14.)

今回の中国からの冷凍ギョウザ輸入に対して、輸入側と輸出側との商品に対する対応に相当の開きがある様に思われる。

日本では、買ってくださるお客様は神様で、メーカーは「お客様本意の品質とサービスを提供する」のが当たり前と考える。そしてその為の競争を日夜考え、少しでも消費者のニーズに応える努力を行なっている。

それに対して、中国は、共産圏の国であるけれども、自由主義経済社会のルールに従って冷凍食品を作り輸出しているのであるが、結局は、民間企業が遣っているのではなく国家機関の中で生産する事から、生産ノルマによる規制が作用するのか、消費者に対するサービスと言う思考が従業員全般に徹底されていない。

生産にたいして、従業員の意識が、反映されず、ただ目標のノルマに追い立てられて作業をするだけで、作業員一人一人の能動的な意識が、生産や、品質に反映される様なシステムなっていないようである。

無論日本の会社でも従業員の一人一人が能動的な生産意識を持って遣れている会社は理想的と言われるほどだが、此の辺の経営手腕が、資本主義経済社会に於ける会社の優劣になって現れているのである。

中国は労働賃金の安い「農民工」と呼ばれる、労働者を使い、工場監督者との賃金格差は我々には、考えられないほどの、格差があるようで、しかも労働条件についても、首切りについても「農民工」は自由な裁量で扱われていると言う。

此れでは、頭から、能動的な生産意識は持てるはずが無いので、労働者に不満がつのればとこかにその影響が現れるのは当然である。

日本でも、最近「正社員」とか「非正社員」と言う言葉を良く聞くが、同じ内容の仕事をさせていて、待遇に格差があるというシステムは、必ず、何処かで不祥事を招く事に繋がるものである。
また、「管理職」と称して残業代を付けないという、姑息なコスト削減を考えている経営者もいる。

日本の製品は世界で、一流といわれていたが、今後にこの状態が続けられるかは疑問の残るところだ。

                        (えびなたろう)