去る者あらば、来る者あり・・・。
2006年9月の半ば。
「明日は棚卸しだな~」
冷凍食品を補充しながら、南副店長は、私の隣で つぶやいた。
しかし、冷凍食品の品だしに、まだ慣れていなかった私には、返答する余裕がない。
副店長の独り言だし・・・。 副店長は、今度は梅子さんに話しかけた。
「今度、新しいスタッフが入るんよ。若い つばめが!!」
副店長は、うれしそうである。
特に、若い!というセリフに力を込めた。(ように、聞こえた)
ひらっちの後に入るわけだから、きっと女の子だ!
梅子さんも、同じことを考えたようだ。
しかし、副店長の答えは、一言、
「お・と・こ」
さて・・・。
その翌日。
棚卸しの日は、全員9時出社。
私を含めた女スタッフ5人、(梅子さん、矢木さん、岸辺さん、末永さん)は、全員一緒に昼食を取ることにした。
家から弁当持参の私は、先に2階の休憩室へ。
他の4人は、お弁当とデザート選び。
ずいぶん待ったが、なんと、私の分まで、デザートを買ってきてくれていた!
おいしそうなケーキだあ。
実際、おいしかった。 どうも、ご馳走様でしたあ!
さて、女ばかりのランチタイム。
話題は、なんと言っても新しいスタッフだ。
直接、副店長から話を聞いている、梅子さんを中心に、噂話で もちきり!
「**大学だってよ!今、4年生だから、来年3月までしか働けないって。つなぎかね~」
「21歳なんだって、若いねえ。副店長、ツバメがくるよ!つばめが!!って」
「男の子なんでしょ?」
以下、省略 噂話というものは、終わりなき物のように、延々と続くのである。
私は、この時、悟った・・・。
私の初出勤日には、もうすでに、私の生年月日、元職業、住まいなど、なぜ、全女性スタッフが知っていたかを・・・。
この時、事実が明かされたのである。
つまり、こういう風に、私も酒・・・じゃなかった、弁当とデザートの おつまみに、されていたという訳。(苦笑)
さて、いよいよ、噂の ツバメ君が登場するわけだが、お姉さま方の熱視線に、果たしてまだ若い彼が耐えられるだろうか・・・
その場で卒倒しなきゃいいけど・・・。
久々の2位です。(『とある街のとあるスーパー』ブログ以来で、このブログでは登録から約一ヶ月で初の2位。投票して下さった方々、ありがとうございました^^;
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