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日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

阪急電車 著:有川浩

2017-05-16 01:00:47 | 読書

休日の読書 『知的生活を求めて』 著:渡部昇一

 今から15年前、海外から帰国し、台湾の李登輝さんと同じくらい好んで読んだ著者の一人です。渡部昇一先生。先日、ニュース報道で亡くなられたことを知り、ショックでした。専門は英語。海外留学経験など、自分自身が体験したことと似た経験を渡部先生もされていたことを知り、雲の上の人でありながら身近に感じたものです。日本の外から日本を眺めてみなければ決して感じることがない日本人論や近代史など、多大なる影響を受けました。チャンスがあれば、「知的生活を求めて」再び手に取ってみたいと思います。

 

 今夜、読み終えたのは、有川浩さんの『阪急電車』 二週間に一度、図書館に通う男女が、本10冊を詰めても簡単に壊れない鞄持参でいきなり登場! そう、二週間に一度ね。だって本は一人10冊まで、二週間借りることが出来るから! 出だしの部分のこの若い男女と似たような経験は、誰しもあるのでは…?と思います。図書館へ行く曜日も時間帯も、だいたい決まっているので、顔ぶれが…何となく…で! 自分と似た著者が好きなのかな、同じ著者の本が並んだ場所へ自分が動くと相手も移動してくるんだけど…。 お互い邪魔にならないよう、いつもなら、順番に次の棚へ移動するところを 一気に三段跳び? (流石にここへは来ないわね)と、安心して文庫本コーナーからハードカバーの棚が並ぶ場所にしゃがみこんで品定めをしていると… ふと視線を感じて顔を上げてみる。向かい側の棚に さっきの人がいて、こっちを見ている。そのまま数秒間、目もそらさずに見てしまいました…相手の顔を… 5秒後には完全に我にかえり、最後の一冊を手に取ってカウンターへ。 (見たことあるかも…)と思った瞬間、もう、その方のことは忘れていたのですが、「阪急電車」を開いて読み始めてすぐ、忘れていた記憶が見事に蘇りました。有川さんの小説では恋に発展しますが、「時々見かける方かも」だったり、「好きな著者やジャンルが一緒なのかも」といった名前も知らない、知り合いでもない、だけど顔見知りな図書館仲間? みたいなことって誰にでも(図書館へ通っていれば、って条件付きね、勿論)あるある~じゃないかなー。

…と、ここまでで、一気に読者を阪急電車に惹き付けてしまいます。電車の中でも本を読んでいました。通勤・通学が電車だった時期も結構あったしなぁ~ この本には実に様々な乗客が登場します。一駅ごとに、新たな出会い、次の出会いへとつながっていく… さりげない日常を切り取った、幸せいっぱいになる物語でした

 

サンパラソル、だそうです。名前の通り、太陽で出来た傘みたい~

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ハッピーバースデイ 著:新井素子

2017-05-14 21:26:47 | 読書

 私と同世代で、思春期、読書に熱中していた女子であれば、新井素子さんの名を知らない人はいないんじゃないか…ってくらい。『私の中の…』で19歳デビュー、以後、『星へ行く船』などSF小説を数多く世に送り出されてきました。私は同時期、とっても人気があった氷室冴子さんの大ファンで、ほぼ全作品、中高生の頃、お小遣いを貯めて購入し読んでいましたね。氷室冴子さんは50代で若くして亡くなられ、本当にショックでした。一方の新井素子さんは、段々と少女小説から『おしまいの日』など、なんだか理解不能な雰囲気の小説になっていき、(当時の自分には)あのマタニティーブルーを超えて恐ろしくなる小説以後、エッセイ以外からは遠ざかっていました。「おしまいの日」を読んだのは、定価の3倍のお値段で売られていたシドニー、クロックタワー1階(当時)毎日新聞は、日本の日付けより一週間ほど遅れて売られていました。ネットも今のように普及していない時代の1990年代は、そんな感じだったんです。高いお値段を出して買ったのだけれど、読むと理解不能な妊婦さんが主人公…と。まさか、あの当時はあれから数年後に…なことがあって、…なことになるなんて! 夢にも思いませんでしたが。

 さて、そんな新井素子さんの著書、しかも小説を久々に目にしました。 タイトルはお誕生日おめでとうですから。きっと楽しい小説に違いない、と借りました。図書館で。先週借りた8冊の内の7冊目。

 ここのところ、タイトルからは想像出来ない怖い話が多かったのですが、今回は、ほわ~んとした主婦作家が主人公。しかも旦那に感謝しまくりの、ちょっと自己がなさそうな、だけど新人賞とやらを受賞したプライベートも作家としても人生絶好調にいる「あきら」 男みたいな名前にトラウマだったようだけど、それもクリア。だって素敵な旦那さまが… まぁ、そんな風に話が進んでいくのだから、今度こそハッピー小説とはいかないんだな、これが。

 「あきら」の他にもう一人の準主役、大学受験に失敗し、東京の予備校に通う18歳男子も登場し、彼とあきら、二人の話が交互に語られ、物語は進んでいきます。本を手にした時のはっぴい小説だろう!という期待は今回も見事に裏切られ、じわっ、じわっと追い詰められていく… あっちも。こっちも。読者は神のごとく「見えてはいる」ものの、それでも怖いんだわ…

 小説家らしい小説というか、プレゼントというか。「もし、あの時、こうしていたら」バージョン。「していなかったら」バージョン。幾通りも物語が書けてしまう。文才があれば作家に。なくても結構、日常的に人は思うんじゃないかなぁ。あの時、こうしていれば、いなかったら、いや、右に曲がっていたら、真っすぐ進んでいたら、バスに乗らなかったら、間にあったら。こうなっていたのに、ああいう風にはならなかったのに。いや、良い結末が…なんて。寝ている間に夢を見るってことは、人は誰でも物語を創作する能力があるってことですよね。「夢判断」ではないけれど…。

 最後にビックリなことが! この本の解説、なんと「図書館戦争」「県庁おもてなし課」等々、これまた最近、お気に入り作家さんの一人になった有川浩さん 内容にまたビックリ! 同世代~ そっかぁ、有川浩さんも新井素子さんのSF少女小説を読んで育った世代なのか~と、嬉しくなりました。 そして貸出図書、8冊目ラストは、やっぱり有川浩さんです。只今、読書中…。

 

 

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黒と茶の幻想 Black and Tan Fantasy (上)(下) 著:奥田陸

2017-05-12 22:08:46 | 読書

 奥田陸さんの短編集を読んでから、長編物のサスペンスって、どんなの? みたいな好奇心から選んだ一冊。『黒と茶の幻想』というタイトルにBlack and Tan Fantasy という英語のタイトルも付いている文庫本、上下巻の長編だったので、3日間に分けて読みました。物語に登場するのは、幼馴染であり学生時代の友人男女各二人ずつの4人です。舞台は鹿児島県からフェリーで向かうY島。地理的に屋久島だよな、ほぼ間違いなく。本屋大賞および直木賞を受賞した小説でもClassic musicを描写する手段として森が出てくるんですよね? まだ読んではいないものの、新聞広告で抜粋された文章を目にしたことがあります。ほんの数行ずつ、でしたが、あの時、うーん、なんて素敵な表現‼と唸ってしまったのでした。この長編小説においては森が登場人物4人を すう~っと森自身の懐に招き入れる感じ。4人は同じ時間に同じ森を歩いている。それなのに、こんなにも森が見せる顔って、違って見えるのだろうか… 利枝子、彰彦、マキオ、節子の4人、それぞれの心情や日常や触れたくないけれど向き合うこととなる過去、心の葛藤といったものに影響され、森は様々な顔を見せる…。

 短編集で読んだような突拍子もない小道具やら恐怖感やらはなく、何処かでほっとしている自分。非日常を求めて男女4人、それぞれ家庭がある30代後半が旅をするという設定。夫(或は妻)子供もいて、家族に留守番をさせて「行ってきます」、っていうのは普通は無いだろうと思うから、設定だけで、すでにサスペンスに満ちているような… 加えてそれぞれが旅のために持ち寄った、自分の身に起こった不思議な体験、「謎解き」を全員でハイキングしながら解明しようとおしゃべりする。その過程において自分の過去を或は自分自身を見つめ直し、相手を探りながら、観察しながら、いつしか自分自身を知っていく… 4人と接点がある憂里という女性の謎も、4人それぞれが一人称で旅を語り、バトンのように繋いでいく内に解明されていく。

 作中にはいくつもの印象に残る、人というものの本質を語った箇所が随所にあるんだわ、これが。書き留めておこうかな、と思いつつも、あえてそうはせず、物語の先へ、先へ或は森の奥へと導かれる、そんな物語でした。

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明日(あした)のマーチ 著:石田衣良

2017-05-09 22:38:42 | 読書

 ほんとに久々に読む石田衣良さんの小説です 

これまで様々な年代、境遇に置かれた主人公たちの物語を読ませて頂き、そのたびに、「なんで30代女性の気持ちがここまで分かるの~‼?」感嘆の声を上げてきました。これまで世に送り出された石田衣良小説の殆どは読んでしまったんじゃないか…大人の恋の物語以外は…(call girl などのタイトルや、ちょっとそれっぽいモノは避けてきましたので…)久々に、「あ、これは まだ読んでない!」という著書を図書館で見つけました。「明日のマーチ」です。ハードカバーの表紙には、男性4人が横一列に並び、一本の道を歩いていく姿があります。2011年初版。「今」の雇用形態、もう一つ隠された問題(これを今、ここで書いてしまうと面白くないので伏せておきます)表紙のさわやかさからは、ちょっと想像出来ない展開でしたが泣けました。

 

物語は ある日、突然に、4人の20代半ばの若者が、山梨の工場で「解雇通告」される場面から始まります。非正規雇用の彼らが解雇になれば その日から寮は追い出され、行く当てもない。取りあえず実家がある東京へ戻るか…と。その時、 無口で身体が大きな修吾が

「歩いて東京へ行く」

突拍子もないことに思えた発言から、最初は「マジかよ?」と言っていた残りの3人でしたが、「どうせ暇だし…」「一日だけ修吾と一緒に歩いてみるか…疲れたら途中で電車に乗ればいいし」「折角、山梨にいたのに観光もしていないし、観光、観光!」「皆で日本海を取りあえず目指そう!」みたいなノリになり…。

駅から自宅まで歩いて帰ろう。疲れたらバスに乗ればいいし…と歩きだしたら結局、最後までバスに乗らず、約1時間徒歩で帰宅~ってなことが結構ある自分も共感☆ 悩んだら歩く、落ち込んだら歩く、そうすると気分はすっきりする、確かに‼ (ただ黄砂やPM2.5で空気が悪い時期は難しいが…)

 

「明日のマーチ」と名付けたブログを立ち上げ、日々自分たちの様子をブログに更新し続ける伸也、残留孤児の親を持つムードメーカーのイズミ、そして この小説の主人公、陽介。この4人の関係がどのように変化していくか…特に誰にも知られたくない過去がありそうなマスターは?

 

 ただ ひらすら歩く、荷物は途中で必要がないモノは捨ててしまい、身軽になった彼らは 修吾をマスターと呼び、テントを張って、ある時は神社で、駐車場で寝て、川や公園の水道で水浴びをし、時には温泉に入って旅をする。8月の炎天下、日本で最も暑い時期、ひたすら歩く彼らを描いた場面を読みながら、ちょっと前に読んだ奥田陸さんの「夜のピクニック」を思い出しました。全く違うストーリーですが、「歩くことは生きること、歩くことで人生の道は開ける」というメッセージは共通だな、と感じました。

 ネットの中とリアルというか、現実とのバランス。この点も考えさせられます。目の前の景色を肉眼で見るより先に、デジカメの中に収める方が先、或は目の前にいる人をなおざりにして、ネットのレスに忙しい、となると…考えものですから。自分は大丈夫かな、とセルフチェックしてしまいました。

 

 最後にもう一つ。先ほど、記事を書きながらTVの音も聞こえていました。クローズアップ現代、テーマは男性ホルモンの低下による男性更年期障害が増えている、という話題。自分と同じか1つしか違わない年齢の男性が出演していました。女性の場合は閉経前後、更年期症状が大なり小なりあるのですが、男性には女性ホルモンが元々少ない?ので更年期とは無縁だと思っていました。同じような症状が出るのですね…とはいえ、自分の悩みの種である偏頭痛は症例として上がっていませんでしたけど。多汗はあるようです。実際、これからの季節がより辛い… 

 そんな方にお勧めなこととして、「速足で歩く」「腕を組んで歩く(どきどき感を味わおう)」「人前で歌う」などが紹介されていました。私もウオーキングは、明るい内に帰宅できそうな場合、バスに乗らずに5キロ歩いて帰る、ということは実践しています。実際、気分が落ちた時、歩くと爽快になります。この小説の登場人物4人も、まさに歩いて精神的にも肉体的にも元気になった人達。明日のマーチ、更年期に悩む中高年男性にもお勧めの一冊ですよー 石田衣良さん、ありがとうございます。

 PS まりりんちゃん、阪神、菅野相手に勝ったねー今頃、東京ではっぴいなことでしょう~ 私は丁度、その時刻はお仕事中でホークスが勝ったことも帰宅後、知ったのでした…明日も楽しんでね~

 

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図書館革命 図書館戦争シリーズ④ 著:有川浩

2017-05-08 23:54:22 | 読書

 図書館戦争シリーズ最終巻です。 ”革命”とタイトルにあるだけあって、オープニングから原発テロで始まります。これまでの両親が寮をいきなり訪ねてくるんだって~どうしよ~みたいな序章的な話もなく、いきなりクライマックス近くまで読者は飛ばされてしまうかのような勢いです。最終巻だけあって、最もハラハラさせられました。掲げられた問題は、これまで以上に大きく、『表現の自由』。

 原発テロの手口が、あまりにも とある有名売れっ子作家によって書かれた小説に似ている‼ きっと犯人は、この著書を参考にしたに違いない、このような著書を書かれては、国民をテロから守れない、これは問題の書だ!となる訳です。表現する自由を奪われた作家なんて、生きながら死んでいる状態ですよね…。主人公、郁や堂上、図書館隊と逃亡することになった人気作家の心中を思いながら、なんだか自分も一緒に台風の中、風の中を逃亡しているかのようでした。慣れない運転をすることになった郁が高速道路を台風の中、カーナビを頼りに走っていく… 自動車学校で初めて大雨、雷の中、高速を走った日と重なりました。郁は守るべき作家さんと一緒ですからね。自分とはそもそも事の重大さが異なりますが…

 最終的な裁判所の判決は❓ 日本国憲法にとどまらない最終章。国際世論まで巻き込むとは、まさに革命です。

 そしてー 郁と堂上の最終的な恋の行方に、  あぁ、なるほどねぇ。映画のあのシーン、ここから来ていたのか、ってことは①から④までピックアップ方式プラス詳細は多少いじった映画だったのかぁ…と。ここは原作がいい、このシーンは映画の方が良かった…などなど個人的な感想は置いておきます。ただ、最後の最後で映画にはなかった”未来”を覗かせて頂けたことは良かったです。最後は ほっこり~でした

 

 更に続きというか、続編というか…「別冊 図書館戦争①②…」もしかして、まだある?」取りあえず、図書館戦争は ここまでにして、しばらくトキを経て、再び郁たちの活躍を覗いてみたいと思います。そう、また いつか…ね

 

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図書館危機 図書館戦争シリーズ③ 著:有川浩

2017-05-08 06:41:51 | 読書

母が園芸店にて購入。日中、外に出していたら、枝それぞれが太陽を拝み、朝、見た時とは全く違うバランスになっていました。最初は、こじんまりと中央に集まっていたのですが… 花びらも大きく開きました♪

図書館戦争シリーズ②の続編③を読み終えたので、感想を~ そしてなるべく早く、図書館へ返却しようと思っています。読みたい人、多そうだから。自分も随分、待ちましたしね。

 

シリーズ③のタイトルは、図書館危機。映画でいえば、2作目のラストミッションの部分が③のラストシーンで描かれていました。結構、原作とは違うな、と思いましたが、映画は映画、本は本。 最も印象に残ったのは、映画で使われた話ではなく、第三章の「ねじれたコトバ」でした。放送禁止用語だったり…映像のみならず、当然、書籍の世界にもありますよね。これって…私もかれこれ10年くらい前から、「これって、どうなの?」と思うことがありました。

 

例えば、「障害者」の漢字に「害」が使用されるのは差別だから、「障がい者」と「ひらがな」表記にするべき、だとか。そんなこと、何も言われなければ思い付きもしなかったことを ことさら強調されて、かえって差別することになってしまうのではないか、とか。「ボケ」はだめ、「痴呆」も差別用語だから、認知症に…などなど。「あ~ボケちゃったかも~ね~」なんて愛情込めて言ったりなんてことも、出来なくなっちゃいそうというか、「あほう」もダメでしょうね、痴呆がだめなら… 「図書館危機」では、「床屋」が禁止用語として取り上げられています。「理髪店」が正しい、みたいな。「うちのじいちゃんは、ずっと床屋といって営業してきた。床屋が床屋といって、何が悪い!」というわけです。勿論、賛成 一番怖いのは、そういった誰がどんな基準で決めたか分からない「禁止用語」とやらに、気附かぬ内に、こちらも慣れてしまうこと… 実際、漢字だった部分は「ひらがな表記」にしている自分に、ふと気付く…。

ついでに言えば、市町村名が合併等の理由で消えてしまうのも悲しいです。ブラタモリを見ていると、余計にそう感じますね。だって、渋谷なら、渋谷と呼ばれた理由が、その地形にちゃんとあるからです。最近、近所の浦島さんが ここの土地名の由来を調べ、回覧板で回してくれました。〇〇とあるのは、以前、ここに〇が存在したからか!? 等々。先祖代々引き継いだ地名、そのまま残って欲しいです。その土地の謎を解くカギとなりますからね。

 

さて、②に引き続き、③でも俳優の児玉清さんと作家の有川浩さんの対談が掲載されていました。作者にとっても、第三章は実話も伴った思い入れがある章だったようです。え~っと、遂に王子様の正体が主人公、郁に…‼ というところも、勿論、読み応えあり!ですけどね。

 

 

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図書館内乱 図書館戦争シリーズ② 著:有川浩

2017-05-07 19:04:30 | 読書

 図書館の自由に関する宣言

一、図書館は資料収集の自由を有する。

二、図書館は資料提供の自由を有する。

三、図書館は利用者の秘密を守る。

四、図書館はすべての不当な検閲に反対する。

図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまでも自由を守る。

 

長~い間、図書館でチェックしていました。予約入れず…。昨日の夕方、ようやく手に取ることが出来たので、夕食後、早速読み始めました。一旦読み始めると時間が経つのも忘れてしまいます。巻末には参考文献の他、 故、児玉清さんと作者の有川浩さんの対談が掲載されており、こちらも必見☆(角川文庫 平成23年度初版)映画の中でも登場した『図書館の自由に関する宣言』実際にあるようで、改めて読み直してみました。今回、私が読んだのは図書館戦争シリーズ②『図書館内乱』ですが、この中の一部も映画のシーンとして登場してはいます。しかし! 戦闘シーンが目立った映画に対し、著書の方は やっぱり‼というか、「有川浩さんだもんね、原作はきっと、こうだろうと思った!」という内容で、より満足しました。著書の方は、「図書館の自由」に関する問題定義をより詳しく‼ といった感じでしょうか。例えば、少年法に違反する取材をし、雑誌に掲載した事件、一つをとっても、私が思うだけで、

 犯罪を犯した少年のプライバシーを守る権利

 取材する側の権利

「知りたい」読者が出版物を自由に閲覧する権利

…等、ある訳です。登場人物たちは、どう対処するのかというと…

検閲には反対する立場の図書館隊の人々の中でも、意見は当然、割れます。禁書とし、閲覧を全面的に認めないか、問題の箇所が閲覧出来ないようにするか、その場合の方法は? 実際の書物にシール等を貼るか、しかし、そうした場合、利用者がシールを剥がさないか‼? 利用者のモラルはどうか(信頼できるか否か?)といった問題、或は、のり弁のように…新たなページとするか? 他にも館外持ち出し禁止としても、コピーを取られるというケースも…等々。少年法や更生法については、私も2年前、テーマがテーマなだけに重いというか、ちょっと苦手…と言いつつ、取り組んだ経緯もあるだけに、読みながら一筋縄ではいかない…と再び考えてしまいました。少年法に違反して実名を明かし、写真を雑誌に掲載したページは、省かれるべきだと思いますが、図書館隊としては、どのような書物でも守るべき立場。上の決定は意外な結論で… とここからは、実際に読んでからのお楽しみ、でしょうか。

 本の冒頭では、主人公、郁(いく)の両親が水戸から寮を訪ねてくる‼ など、映画には全く無かった面白い展開もあり、笑ってしまいました。他にも郁の同期、手塚光と兄の確執については映画でも描かれていますが、細かい所は映画と多少違っておりました。まぁ、普通ですよね。映画は2時間にまとめなければいけないから。今回は、映像が先、本を読むのがあと、という順序で良かったです。普段は映像のイメージが刷り込まれる前に本を読みたいものですが、今回に限っては、本を先に読んだあと映画を観たとしたら、きっと 「戦闘シーン多すぎ…」とガッカリしたかも。

小説ならでは、といえば、郁の上司で「王子さま」、堂上班、班長の小牧と10歳年下の幼馴染、中沢まりえの物語が読ませました。二人の心を通わせた本、『レインツリーの国』。このタイトルは、確か有川浩さんの作品の中にあったな、読んではないけれど…と思ったら、最後の「あとがき」によると、「新潮社から出版予定」とあり、この小説の中で最初に生まれたんだぁ~と新発見☆ 読みたい本リストに追加されたことは、いうまでもありません。

 

 

 

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受け身の文+前置詞

2017-05-03 20:05:28 | 英文法

昨夜のレッスンから~

 受け身の文

・「…される、…されている」という言い方を受け身といい、<be動詞+過去分詞>で表す。

・受け身の文で「…によって」と行為者を表すときは<by...>を使う。

They are liked by everyone. (彼らは みんなに好かれています。)

ここまで Kワーク26ページより抜粋 (以後もテキストからの抜粋部分は青字で表記することにします)

行為者を表すbyとは、いつでもby なのか? という質問を受けました。多くの場合、行為者とは人で、

The room was cleaned by the students. (その部屋は生徒たちによって掃除されました。)

These books were read by many people.(これらの本は多くの人に読まれました。)

しかし行為者が人ではない場合も~されるのであればbyは使われ、A lot of people are attracted by kawaii culture. となります。

 

では、受け身の文で by 以外の前置詞が使われるのは どんな時❓ 

代表的なものに、be covered with~があります。

その前に、受け身(別名、受動態)に対して能動態の文があります。字の通り、受け身の「…される」に対し、能動態は「(主語が)…する」という意味です。

Lots of snow coverd the garden. (多くの雪が庭を覆った。)

これを受け身の文にすると、

The garden was covered with lots of snow. (庭は多くの雪で覆われた。)

be covered with ~ (be動詞+過去分詞のcovered+with) ~を覆う 

 

他にもby以外の前置詞を取る多くの動詞があり、その主たるものは、be動詞+過去分詞+前置詞で、文法的には受け身の形を取りながら、形容詞の働きをするものたち、です。いくつか例をあげます。尚、同じ動詞でも前置詞によって意味が変わるものや、違う前置詞でも同じ意味の場合もあり、わけ分からん! となるので、ここでは使用頻度が高いものを上げます。

能動態 This book interests me.

受動態 I am interested in this book.

be動詞+過去分詞+前置詞in~ be interested in ~で、~に興味がある、という意味になりますが、これらを和訳する際は、能動態の方は受け身のような日本語に。逆に受動態の方は能動態のように訳した方が、より自然な日本語になります。上記の文は、「私はこの本に興味があります。」

もう一つ、

能動態 That movie impressed me.

受動態 I was impressed with that movie.「私はあの映画に感動した。」前置詞はwith

文法的には受け身で、過去分詞を形容詞的に(e.g. I am very happy.(→happyは形容詞) = I am pleased.⇒pleasedは過去分詞 )用いる例は数多く、

能動態 My exam results pleased me.

受動態 I was pleased with my exam results.「私は試験の結果に満足した。」等々、数え上げればきりがないので、この辺でやめておきます。

 

結論を言うと、受け身の文で by 以外の前置詞を取る動詞+前置詞は、理屈無しで慣用表現として覚えるしかない、かも。説明すればするほど混乱させそうで、英語嫌いになるのでは…と心配になりますが、数学のように公式に「きっちり」当てはめられないのが語学というものでして…しかも例外が多い… ただ、現時点(中3生1学期)では、上記のことは さらっと流してくれたらいいです。大事なことは以下、今から述べる部分ですので。⤵

 

 二週間前の質問に戻ります。受け身はいつもbyで表現されるのか?と最初に聞かれた際、こう答えました。

①行為者が誰だか分からない場合は表現されない。

Oh, my room was cleaned!! 「あ! 部屋が綺麗になってる‼」

学校から戻ると部屋が掃除されていた。掃除してくれたのは母?それとも…? 等、 行為者が分からないケース。

②行為者は世間一般の人であったり、あらためて言わなくても分かる場合。

テキストから例文は抜粋します。

English is used in mamy countries. (英語は多くの国で話されています。) by peopleは省略される。ここでの前置詞inは受け身とは関係なく、many countries=広い範囲の場所をあらわすin.

Many kinds of Hello Kitty goods are sold at this shop. (あらゆる種類のハローキティ・グッズがこの店で売られています。)by shop assistants/ sales persons etc...(店員によって…は分かっているので省略) 前置詞atは受け身とは関係なく、this shop=店は狭い場所なのでat that shopとなる。

②で使用した例文はKワーク26ページ ここは復習宜しく

 

 以上です。

 

古代ローマのネロ皇帝の教育係だった哲学者セネカが 「教える側よりも、教わる側にどれだけ力量があるか? の方がより重要」といったようなことを述べていたと記憶しております。生徒さんが賢いと、教える側(自分)も勉強になります。私は数学が苦手なのですが、生徒さんの一人は 英文法の中に規則性を見出して理論的に理解しようと思うようで、思わぬところから切り込んだ質問をしてくる… これ以上、受け身について質問されたら、言語学者に問い合わせておくれ…ラテン語まで遡って教えてくれるかも…と言ってしまいそうな胸の内なのです。もしかしたら未来の言語学者に教えているのかも…私…? 

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5月1日は「語彙力の日」

2017-05-01 23:21:43 | 英検1級 漢検準1級 試験勉強

 今日の今日まで全く知りませんでしたが、5月1日は語呂合わせで「語彙力の日」でもあるのですね。日頃から感じることが「お題」となっていたため、ちょっと書いてみようと思います。

 先週もL2アクア(高校2年生以上向けECC英語教材)の予習をしていて、語彙力不足を痛感しました。リーディング教材として実に様々な分野のパッセージを読みこなすのですが、歴史、文化、社会、国際、学生生活、ビジネス等々。元々読書好きな私は、自分が興味がある分野であれば、たとえ英語でも喜んで読みます その一方で、興味がない分野になると、一気にテンションが下がるのですね…。英文を目で追いながら、イメージは掴めるのですが、それを適切な日本語に翻訳しようとすると、かなり難しいのです。文章や語句で表現された英文を簡潔に表現できる適切な日本語がある筈ですが、思い浮かびません。英文は長文なのに、日本語では漢字を使用し、簡潔に短く表現できてしまう、そんな日本語は奥が深いと思います。

 

 そもそも母国語でも日頃から好んで読まない分野であれば、よく理解出来ない私…(文章力も読解力もない…)使用テキストは速読用で、そもそも直訳でもない極端に意訳でもない「翻訳」力を身に付けることを目的としていないものの、この日はハタと考え込んでしまいました。結局、外国語が何処まで伸びるかといえば、母国語のレベルまで‼ この時は、たまたま自然科学系でしたが、もっと自分が興味がない分野の本にも日頃から目を通すべきだなと思いました。英語で読むにしても、母国語で知っているか否かでは読解力に大きな影響を及ぼします。語彙力と共に必要なのは背景知識。両方が足りていない…まだまだ…だなぁ。

 

…と、ここで もっと語彙、そのものに注目すると…

こちらは リーディング用ではなく、語彙・表現用のL2アクアのテキストからの抜粋です。

36番目の単語、solicit を目にした時、驚きました。実際、毎週、驚いてはいるのですが…

 

 

そして こちらは、私が個人的に使っているアルク(語学教材としては有名)から出版されている「キクタン英検1級」のテキストから抜粋。630番目に出てくるのです、Solicit  アルクの「キクタン」は昨年末から使用しているので、「キクタン」で見た英単語をECCテキストでも見る!ということとなり… 大学社会人も使用可とはいえ、主に高校2年対象じゃないの? 英検1級リストの単語が いくつも登場している!と、驚くのでありました…

solicitについて、物凄く正直に申しますと…

名詞の solicitorは20年以上前から知っておりました。なにせホームスティ先のお父さん、Tedの職業が solicitorだったので。当時、日本語で「弁護士」と理解していました。リストの訳にも ③事務弁護士、とあります。しかし、この単語の動詞、solicitはリストを見て初めて、「あ~!派生語だ~ solicitor は知っていたけど…成程ね~」と記憶に留めたのでありました。

play(動詞)⇒ player(名詞)すなわちplayする人

solicit(動詞)⇒ solicitor(名詞)(援助など)を(…に)求める人…ってことになるかぁ… 

solicit、もう忘れないでしょう

 

日本語、英語に限らず、語彙は意識して増やそうとしなければ、増えないものだと思います。自分の語彙力は、分野によって かなり偏りがあります。日々精進… 

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