日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

届きました☆

2017-05-28 22:22:49 | Weblog

CD語学学習機 SL-ES1 紹介動画【パナソニック公式】

遂に自宅に届きました☆

家電量販店でも購入出来るそうですが、ECCショップ(Web)を通じて購入すると、充電式乾電池のプレゼントがあり、割引も多少ありました。

何はともあれ、待ちにまったCD語学学習機。早速、使用してみました!

レッスンでも使用しているCD教材(L2アクア 高校2年生以上対象…とはいえ、レベル的には準1級くらい)早速、モデルスピーチに続いてリピート。回数も設定できるので、3回に。 続けて3回、モデルを聞き、リピート録音を繰り返すことが出来ます。自分の声はSDカードに録音され、聴き比べることが出来ます。

「私って英語、ヘタね~!」

と改めて思いました。

でもいいです。上手だったら、これは必要ないってことになるもんね!

支払った金額のもとをとるため、最大限に活用しようと思います。

 

 

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無心

2017-05-27 23:38:00 | Weblog

座禅を組んだことはないのですが…

何かと案ずることが多い世の中、心は雑念に支配されてしまいがち。

なかなか「無心」になるって難しいことのような気がします。

 

そんな中、「無心」になれる方法を見つけました…

墨をすっている時点で心が次第に落ち着いてきます。

細い線を描こうとすると手が震え、線がガタガタになってしまい、最初の一年は特に「こりゃダメじゃ~」状態が続きました。みかん等、割と単純な形のものですら…

最近になって、線を引くには かなり集中力がいるので、周囲に(お喋り中の母などがいても)筆を手に線を引いていると、自ずと無心になれることに気付きました。

特に‼ 観音様や仏像をじーっと見ながら筆を動かすと、心も「無」になるみたい。

この日は一気に8枚も描いてしまい、我ながら集中したな~と。本物と見比べると、全く違う‼ 出来栄えはさておき、満腹状態。

 

線引きだけで終了しようかと思ったのですが、色もつけました。終わりの方になると、段々集中力も切れてきました。

本当は、こちらの方のスケッチ…

 或は、こちら↓↓の いずれか…

 色をつけたら 何だか怖くなったので、

甥っ子に送るつもりだったけれど、やめました…

 

 

 

 

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草刈

2017-05-24 23:44:41 | Weblog

 今朝、シルバーセンターから電話連絡があり、

「雨が降りだしそうなので、6時から草刈を始めています」

と連絡が入った。大分県にある父の両親所有の土地で、更地になっているが、草刈作業が…

父も後期高齢者で以前のように出かけて行けなくなったので、昨年からはシルバー人材センターの方に、年に数回お願いしている。

その内、1度くらいは父が通ったっけ…。私と母も手伝ってはいたが、これがなかなか大変でして…

 

今朝、電話をくださった方とは何故だかすぐに打ち解けて、まだ6時半と早い時間帯であるにも関わらず、数分間喋ってしまった。

父の元実家から離れた場所で暮らす私たちにとって、シルバー人材センターの方には ただ感謝しかない。

いつもありがとうござぃます。

 

話は変わり…

稀勢の里、心配していたが、やはりというか…怪我の悪化で今日から休場。

でも10日間、よく頑張ってくれて、とにかく怪我をしっかり治療し休養してほしいです。

帰宅後、テレビをつけたら丁度、ウッチーが打席に立っていて満塁の場面☆

「ウッチー、早速、地元福岡の情報番組、ドーモでリクエストされた通り、お立ち台で 

ど~も、ウッチーで~す!

というチャンス到来だね~」

と思っていたら、ほんとに そうなっちゃった!

満塁弾で同点から4-8

最近、あまり試合自体、観ていなかったので、久々で気持ち良かったです。

毎年、何よりも交流戦が楽しみな私。来週からかな、交流戦☆

 

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発達障害

2017-05-22 22:47:42 | Weblog

15人に一人といわれる発達障害について、昨夜NHK特集がありました。あさイチの顔、有働アナとイノッチが生放送で夜の番組に出るとあって、(だからというわけではないのですが…)数日前から気になっていました。これまで半年に渡る研修(育成会)だったり、実際に職場(障害者施設)で関わってきたため、全く分かっていないという訳でもない、けれども 理解出来ていないことの方が断然多いだろうとは思っていました。

当事者の生の声を番組を通じて聞き、少しは分かってあげられているのでは?と思っていたのは実はとんでもない勘違いで、実際は何も理解していなかったのだと知りました。 

感じ方、見え方、聞こえ方、理解の仕方、(脳の処理能力)など、それぞれ個人差がかなりあるということを前提にしても、昨夜の番組の中で、

「では、実際に どのように見えているのか? 聴こえているのか?」

など、『視覚的に観える化』してもらえたことは、発達障害を理解する上で、大きな一歩になったのではないかと思います。こういう番組はNHKならでは、というか、なかなか民放では見られないので…。

 

1) 見え方について

20代後半の頃、「子供がかかれば数日で完治、大人がうつされると数週間かかる目の病気」に感染したことがありました。英語の病名は忘れてしまいましたが、それはホストファミリーのお孫さんから貰ってしまったもの。(そのような病気になって保育所へ行けず、おばあちゃん宅へ連れてこられたとは知らず、手を触れたから)あの時は見事に目が充血し、涙目でキリキリと痛みました。そして何よりも辛かったのは、日中、光が眩しくて、外へ出ると、周囲がぼやけ、光が反射し真っ白に見える、ということでした。何故、すっかり忘れていたことを思い出したかというと、NHK特集で発達障害当事者が語っていた「見え方」が、まさしく、「光が眩しい、反射して白く、ぼやけて見える」と、かつて自分が目の病気を移されたときと同じだったからです。あの状態が生まれた当初からずっと続いたとしたら… 私の場合、完治に三週間かかってしまい、仕事も大学院もその間休み、とても辛い三週間でした。わずか三週間でも辛いのに(あの時は三週間も!‼と思っていました)生涯続いたら、なんて想像すらしたくありません。でも実際に、あんな風に見えるんですね。そりゃ、眩しくて机の影にでも隠れたくなるだろうと… 今更ながら実際に知っている人達の顔を思い浮かべ、思うのでした…。

 

2) 聴こえ方について

例えば難聴になった高齢者(私の祖父母もそうでしたが…)補聴器を付けると、最初は「うるさすぎる!」と付けたがらないものです。祖父母から理由を聞いて納得しました。テレビ、孫(私の声)、外から聴こえてくる雑音等々、すべての音という音が同じボリュームで聴こえてうるさい!のだそうです。認知症でもない、しっかりした祖父母の説明は明確で、私にも どういうことなのか分かりました。人って、聴きたいことは良く聴こえますよね。祖母に「注意」する娘の声は、「聴こえん!」という祖母も孫の雑談は「聴こえるよ!」と言っておりました。「おばあちゃん、私、大きな声で喋ってないのに、聴こえるの?」と言うと、「よく聴こえとるがね」と答えたものです。私たちの耳(脳)は、聴きたい情報を選別し、冷蔵庫のモーターなど必要ない雑音のような音はボリュームを絞るのですね。それが出来ず、すべての音が同じボリュームで音の洪水のように聴こえたら… うるさい…ですよね。 発達障害の方には、いわば「補聴器」をつけた状態のように聴こえているのだ、ということを昨夜、知りました。喫茶店のような賑やかな場所で正面にいる人と会話をする… 具体的に どのように聴こえているのか、番組の中で聴き比べることも出来ました。聴かなくて良い音の大きさを脳の指令で下げることが出来ない発達障害の人は、周囲の人達の話し声やBGMに相手の声がかき消されてしまい、聴きずらいのです。そうかと思えば、しーんとした教室で教師が教鞭をとっている場面… 普通の声の大きさで教師は話しているつもりでも、発達障害者には大声に聴こえているということも初めて知りました。少し大きな声で注意したつもりでも、大声で怒鳴られているように聴こえているそうで、(そっか、だからか! 両耳をふさぎ、うずくまる姿をよく見ていたっけ)と、思い当たることがいくつも思い出されました。何故、癒されるのかも。 声が小さいといえば、一般人にはマイナス要素ですが、ソフトに話す、といえば、全く同じ特性も長所に…実際、あれで良かったんだ…等、自分を振り返る良い機会にもなりました。勿論、反省点の方が多いですが。

 

以前は知られていなかったことも、最近では科学的根拠と共により理解できるようになってきました。NHKさんには今後も こうした番組を制作し続けて欲しいです~

 

 

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稀勢の里

2017-05-17 06:45:29 | Weblog

 大怪我をした後、まだまだ完治とは ほど遠いように見受けられる中での取り組み。まだ場所が始まって3日しか経っていないにもかかわらず、一週間のような気さえします。ニュースで見ましたがハラハラドキドキ! よく辛抱して勝てた‼ あと12日‼ なっ…長いなぁ、、、どうかこれ以上怪我を悪くせずに…!

 

 昨日は借りっぱなしになっていた残り2冊を返却したのみ。新たに貸出しませんでした。来月は幼児、中学、高校と3つも研修があるので、読書はちょっとお休み …とはいえまだ研修内容にもよく目を通していない…。 

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阪急電車 著:有川浩

2017-05-16 01:00:47 | 読書

休日の読書 『知的生活を求めて』 著:渡部昇一

 今から15年前、海外から帰国し、台湾の李登輝さんと同じくらい好んで読んだ著者の一人です。渡部昇一先生。先日、ニュース報道で亡くなられたことを知り、ショックでした。専門は英語。海外留学経験など、自分自身が体験したことと似た経験を渡部先生もされていたことを知り、雲の上の人でありながら身近に感じたものです。日本の外から日本を眺めてみなければ決して感じることがない日本人論や近代史など、多大なる影響を受けました。チャンスがあれば、「知的生活を求めて」再び手に取ってみたいと思います。

 

 今夜、読み終えたのは、有川浩さんの『阪急電車』 二週間に一度、図書館に通う男女が、本10冊を詰めても簡単に壊れない鞄持参でいきなり登場! そう、二週間に一度ね。だって本は一人10冊まで、二週間借りることが出来るから! 出だしの部分のこの若い男女と似たような経験は、誰しもあるのでは…?と思います。図書館へ行く曜日も時間帯も、だいたい決まっているので、顔ぶれが…何となく…で! 自分と似た著者が好きなのかな、同じ著者の本が並んだ場所へ自分が動くと相手も移動してくるんだけど…。 お互い邪魔にならないよう、いつもなら、順番に次の棚へ移動するところを 一気に三段跳び? (流石にここへは来ないわね)と、安心して文庫本コーナーからハードカバーの棚が並ぶ場所にしゃがみこんで品定めをしていると… ふと視線を感じて顔を上げてみる。向かい側の棚に さっきの人がいて、こっちを見ている。そのまま数秒間、目もそらさずに見てしまいました…相手の顔を… 5秒後には完全に我にかえり、最後の一冊を手に取ってカウンターへ。 (見たことあるかも…)と思った瞬間、もう、その方のことは忘れていたのですが、「阪急電車」を開いて読み始めてすぐ、忘れていた記憶が見事に蘇りました。有川さんの小説では恋に発展しますが、「時々見かける方かも」だったり、「好きな著者やジャンルが一緒なのかも」といった名前も知らない、知り合いでもない、だけど顔見知りな図書館仲間? みたいなことって誰にでも(図書館へ通っていれば、って条件付きね、勿論)あるある~じゃないかなー。

…と、ここまでで、一気に読者を阪急電車に惹き付けてしまいます。電車の中でも本を読んでいました。通勤・通学が電車だった時期も結構あったしなぁ~ この本には実に様々な乗客が登場します。一駅ごとに、新たな出会い、次の出会いへとつながっていく… さりげない日常を切り取った、幸せいっぱいになる物語でした

 

サンパラソル、だそうです。名前の通り、太陽で出来た傘みたい~

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ハッピーバースデイ 著:新井素子

2017-05-14 21:26:47 | 読書

 私と同世代で、思春期、読書に熱中していた女子であれば、新井素子さんの名を知らない人はいないんじゃないか…ってくらい。『私の中の…』で19歳デビュー、以後、『星へ行く船』などSF小説を数多く世に送り出されてきました。私は同時期、とっても人気があった氷室冴子さんの大ファンで、ほぼ全作品、中高生の頃、お小遣いを貯めて購入し読んでいましたね。氷室冴子さんは50代で若くして亡くなられ、本当にショックでした。一方の新井素子さんは、段々と少女小説から『おしまいの日』など、なんだか理解不能な雰囲気の小説になっていき、(当時の自分には)あのマタニティーブルーを超えて恐ろしくなる小説以後、エッセイ以外からは遠ざかっていました。「おしまいの日」を読んだのは、定価の3倍のお値段で売られていたシドニー、クロックタワー1階(当時)毎日新聞は、日本の日付けより一週間ほど遅れて売られていました。ネットも今のように普及していない時代の1990年代は、そんな感じだったんです。高いお値段を出して買ったのだけれど、読むと理解不能な妊婦さんが主人公…と。まさか、あの当時はあれから数年後に…なことがあって、…なことになるなんて! 夢にも思いませんでしたが。

 さて、そんな新井素子さんの著書、しかも小説を久々に目にしました。 タイトルはお誕生日おめでとうですから。きっと楽しい小説に違いない、と借りました。図書館で。先週借りた8冊の内の7冊目。

 ここのところ、タイトルからは想像出来ない怖い話が多かったのですが、今回は、ほわ~んとした主婦作家が主人公。しかも旦那に感謝しまくりの、ちょっと自己がなさそうな、だけど新人賞とやらを受賞したプライベートも作家としても人生絶好調にいる「あきら」 男みたいな名前にトラウマだったようだけど、それもクリア。だって素敵な旦那さまが… まぁ、そんな風に話が進んでいくのだから、今度こそハッピー小説とはいかないんだな、これが。

 「あきら」の他にもう一人の準主役、大学受験に失敗し、東京の予備校に通う18歳男子も登場し、彼とあきら、二人の話が交互に語られ、物語は進んでいきます。本を手にした時のはっぴい小説だろう!という期待は今回も見事に裏切られ、じわっ、じわっと追い詰められていく… あっちも。こっちも。読者は神のごとく「見えてはいる」ものの、それでも怖いんだわ…

 小説家らしい小説というか、プレゼントというか。「もし、あの時、こうしていたら」バージョン。「していなかったら」バージョン。幾通りも物語が書けてしまう。文才があれば作家に。なくても結構、日常的に人は思うんじゃないかなぁ。あの時、こうしていれば、いなかったら、いや、右に曲がっていたら、真っすぐ進んでいたら、バスに乗らなかったら、間にあったら。こうなっていたのに、ああいう風にはならなかったのに。いや、良い結末が…なんて。寝ている間に夢を見るってことは、人は誰でも物語を創作する能力があるってことですよね。「夢判断」ではないけれど…。

 最後にビックリなことが! この本の解説、なんと「図書館戦争」「県庁おもてなし課」等々、これまた最近、お気に入り作家さんの一人になった有川浩さん 内容にまたビックリ! 同世代~ そっかぁ、有川浩さんも新井素子さんのSF少女小説を読んで育った世代なのか~と、嬉しくなりました。 そして貸出図書、8冊目ラストは、やっぱり有川浩さんです。只今、読書中…。

 

 

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黒と茶の幻想 Black and Tan Fantasy (上)(下) 著:奥田陸

2017-05-12 22:08:46 | 読書

 奥田陸さんの短編集を読んでから、長編物のサスペンスって、どんなの? みたいな好奇心から選んだ一冊。『黒と茶の幻想』というタイトルにBlack and Tan Fantasy という英語のタイトルも付いている文庫本、上下巻の長編だったので、3日間に分けて読みました。物語に登場するのは、幼馴染であり学生時代の友人男女各二人ずつの4人です。舞台は鹿児島県からフェリーで向かうY島。地理的に屋久島だよな、ほぼ間違いなく。本屋大賞および直木賞を受賞した小説でもClassic musicを描写する手段として森が出てくるんですよね? まだ読んではいないものの、新聞広告で抜粋された文章を目にしたことがあります。ほんの数行ずつ、でしたが、あの時、うーん、なんて素敵な表現‼と唸ってしまったのでした。この長編小説においては森が登場人物4人を すう~っと森自身の懐に招き入れる感じ。4人は同じ時間に同じ森を歩いている。それなのに、こんなにも森が見せる顔って、違って見えるのだろうか… 利枝子、彰彦、マキオ、節子の4人、それぞれの心情や日常や触れたくないけれど向き合うこととなる過去、心の葛藤といったものに影響され、森は様々な顔を見せる…。

 短編集で読んだような突拍子もない小道具やら恐怖感やらはなく、何処かでほっとしている自分。非日常を求めて男女4人、それぞれ家庭がある30代後半が旅をするという設定。夫(或は妻)子供もいて、家族に留守番をさせて「行ってきます」、っていうのは普通は無いだろうと思うから、設定だけで、すでにサスペンスに満ちているような… 加えてそれぞれが旅のために持ち寄った、自分の身に起こった不思議な体験、「謎解き」を全員でハイキングしながら解明しようとおしゃべりする。その過程において自分の過去を或は自分自身を見つめ直し、相手を探りながら、観察しながら、いつしか自分自身を知っていく… 4人と接点がある憂里という女性の謎も、4人それぞれが一人称で旅を語り、バトンのように繋いでいく内に解明されていく。

 作中にはいくつもの印象に残る、人というものの本質を語った箇所が随所にあるんだわ、これが。書き留めておこうかな、と思いつつも、あえてそうはせず、物語の先へ、先へ或は森の奥へと導かれる、そんな物語でした。

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明日(あした)のマーチ 著:石田衣良

2017-05-09 22:38:42 | 読書

 ほんとに久々に読む石田衣良さんの小説です 

これまで様々な年代、境遇に置かれた主人公たちの物語を読ませて頂き、そのたびに、「なんで30代女性の気持ちがここまで分かるの~‼?」感嘆の声を上げてきました。これまで世に送り出された石田衣良小説の殆どは読んでしまったんじゃないか…大人の恋の物語以外は…(call girl などのタイトルや、ちょっとそれっぽいモノは避けてきましたので…)久々に、「あ、これは まだ読んでない!」という著書を図書館で見つけました。「明日のマーチ」です。ハードカバーの表紙には、男性4人が横一列に並び、一本の道を歩いていく姿があります。2011年初版。「今」の雇用形態、もう一つ隠された問題(これを今、ここで書いてしまうと面白くないので伏せておきます)表紙のさわやかさからは、ちょっと想像出来ない展開でしたが泣けました。

 

物語は ある日、突然に、4人の20代半ばの若者が、山梨の工場で「解雇通告」される場面から始まります。非正規雇用の彼らが解雇になれば その日から寮は追い出され、行く当てもない。取りあえず実家がある東京へ戻るか…と。その時、 無口で身体が大きな修吾が

「歩いて東京へ行く」

突拍子もないことに思えた発言から、最初は「マジかよ?」と言っていた残りの3人でしたが、「どうせ暇だし…」「一日だけ修吾と一緒に歩いてみるか…疲れたら途中で電車に乗ればいいし」「折角、山梨にいたのに観光もしていないし、観光、観光!」「皆で日本海を取りあえず目指そう!」みたいなノリになり…。

駅から自宅まで歩いて帰ろう。疲れたらバスに乗ればいいし…と歩きだしたら結局、最後までバスに乗らず、約1時間徒歩で帰宅~ってなことが結構ある自分も共感☆ 悩んだら歩く、落ち込んだら歩く、そうすると気分はすっきりする、確かに‼ (ただ黄砂やPM2.5で空気が悪い時期は難しいが…)

 

「明日のマーチ」と名付けたブログを立ち上げ、日々自分たちの様子をブログに更新し続ける伸也、残留孤児の親を持つムードメーカーのイズミ、そして この小説の主人公、陽介。この4人の関係がどのように変化していくか…特に誰にも知られたくない過去がありそうなマスターは?

 

 ただ ひらすら歩く、荷物は途中で必要がないモノは捨ててしまい、身軽になった彼らは 修吾をマスターと呼び、テントを張って、ある時は神社で、駐車場で寝て、川や公園の水道で水浴びをし、時には温泉に入って旅をする。8月の炎天下、日本で最も暑い時期、ひたすら歩く彼らを描いた場面を読みながら、ちょっと前に読んだ奥田陸さんの「夜のピクニック」を思い出しました。全く違うストーリーですが、「歩くことは生きること、歩くことで人生の道は開ける」というメッセージは共通だな、と感じました。

 ネットの中とリアルというか、現実とのバランス。この点も考えさせられます。目の前の景色を肉眼で見るより先に、デジカメの中に収める方が先、或は目の前にいる人をなおざりにして、ネットのレスに忙しい、となると…考えものですから。自分は大丈夫かな、とセルフチェックしてしまいました。

 

 最後にもう一つ。先ほど、記事を書きながらTVの音も聞こえていました。クローズアップ現代、テーマは男性ホルモンの低下による男性更年期障害が増えている、という話題。自分と同じか1つしか違わない年齢の男性が出演していました。女性の場合は閉経前後、更年期症状が大なり小なりあるのですが、男性には女性ホルモンが元々少ない?ので更年期とは無縁だと思っていました。同じような症状が出るのですね…とはいえ、自分の悩みの種である偏頭痛は症例として上がっていませんでしたけど。多汗はあるようです。実際、これからの季節がより辛い… 

 そんな方にお勧めなこととして、「速足で歩く」「腕を組んで歩く(どきどき感を味わおう)」「人前で歌う」などが紹介されていました。私もウオーキングは、明るい内に帰宅できそうな場合、バスに乗らずに5キロ歩いて帰る、ということは実践しています。実際、気分が落ちた時、歩くと爽快になります。この小説の登場人物4人も、まさに歩いて精神的にも肉体的にも元気になった人達。明日のマーチ、更年期に悩む中高年男性にもお勧めの一冊ですよー 石田衣良さん、ありがとうございます。

 PS まりりんちゃん、阪神、菅野相手に勝ったねー今頃、東京ではっぴいなことでしょう~ 私は丁度、その時刻はお仕事中でホークスが勝ったことも帰宅後、知ったのでした…明日も楽しんでね~

 

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図書館革命 図書館戦争シリーズ④ 著:有川浩

2017-05-08 23:54:22 | 読書

 図書館戦争シリーズ最終巻です。 ”革命”とタイトルにあるだけあって、オープニングから原発テロで始まります。これまでの両親が寮をいきなり訪ねてくるんだって~どうしよ~みたいな序章的な話もなく、いきなりクライマックス近くまで読者は飛ばされてしまうかのような勢いです。最終巻だけあって、最もハラハラさせられました。掲げられた問題は、これまで以上に大きく、『表現の自由』。

 原発テロの手口が、あまりにも とある有名売れっ子作家によって書かれた小説に似ている‼ きっと犯人は、この著書を参考にしたに違いない、このような著書を書かれては、国民をテロから守れない、これは問題の書だ!となる訳です。表現する自由を奪われた作家なんて、生きながら死んでいる状態ですよね…。主人公、郁や堂上、図書館隊と逃亡することになった人気作家の心中を思いながら、なんだか自分も一緒に台風の中、風の中を逃亡しているかのようでした。慣れない運転をすることになった郁が高速道路を台風の中、カーナビを頼りに走っていく… 自動車学校で初めて大雨、雷の中、高速を走った日と重なりました。郁は守るべき作家さんと一緒ですからね。自分とはそもそも事の重大さが異なりますが…

 最終的な裁判所の判決は❓ 日本国憲法にとどまらない最終章。国際世論まで巻き込むとは、まさに革命です。

 そしてー 郁と堂上の最終的な恋の行方に、  あぁ、なるほどねぇ。映画のあのシーン、ここから来ていたのか、ってことは①から④までピックアップ方式プラス詳細は多少いじった映画だったのかぁ…と。ここは原作がいい、このシーンは映画の方が良かった…などなど個人的な感想は置いておきます。ただ、最後の最後で映画にはなかった”未来”を覗かせて頂けたことは良かったです。最後は ほっこり~でした

 

 更に続きというか、続編というか…「別冊 図書館戦争①②…」もしかして、まだある?」取りあえず、図書館戦争は ここまでにして、しばらくトキを経て、再び郁たちの活躍を覗いてみたいと思います。そう、また いつか…ね

 

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