昨日の午前中、市民センター講座、「柳原白蓮を通してみる明治・大正・昭和 歴史はなし家 久保森光 先生による講演会に参加しました。 着付け教室でご一緒したMさんは、絵手紙教室の先生でして、今回、このような市民講座があることを教えて頂き、御一緒させて頂いた次第です。これまで まちづくり飯塚の久保先生のことも全く存知あげておりませんでしたが、とても、とても!! お話が分かりやすく、深く、しかも面白く、歴史を紐解いて下さいました。
完全予約制で、教室は満室。立ち見が出来そうなくらい!!
上記の写真は、人でいっぱいになる前に...久保先生が登場する前にパチリ☆
久保先生のお話。最初に 銘菓「ひよこ」から始まったのです そう、あの ひ・よ・こ
福岡土産といえば...
色々あれど、まずは 銘菓「ひよこ」ですよねぇ、皆さん!?
ここで、納得できない方は、どうか下記の記事をお読みになってぇ~ そりゃ、当然だ、と納得できる方も、お時間があればどうぞ。今から4年前に私が書きました自分で言うのもなんだけど、シドニー時代の実体験。日韓バトル、いや議論の数々、読めば面白い筈...です)
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前置きが長くなりましたね。 久保先生は、なんと 飯塚発祥の地の「ひよこ」がどのように生まれたか、炭坑で甘い物を欲したからではありますが、それが何故、「ひよこの形」をしていたのか、というところからお話を始められました。 「ひよこ」を作られた方は、ある日、夢を見たそうです。 かわいい ひよこの夢。 そうだ ひよこの形をしたお饅頭を作ったら、売れる!!」 こうして 「銘菓ひよこ」が誕生したそうです。
「いやあ、夢に見たのがにわとりじゃなくて、良かったですねぇ。 ひよこなら、頭から食べようか~ おしりから食べようか~って話になるばってん、にわとりだったら、鶏冠(トサカ)から食べようか~って話になる....」
こうして 観衆をぐっと惹きよせたあと、筑豊・飯塚の歴史。 白蓮というひと。 白蓮にまつわる謎の数々。 炭坑景気と成金とは? イメージの産物。 決行の日。 取り巻く人たち。 伊藤伝右衛門、今、復権の時!!! 個人的にはここを強調
伊藤邸が観光客であふれかえっていることは、10日ほど前、実際に行ってみて実感しました。 それから日数を置かずに今回、先生のお話を聞けたことが、大変有難かったです。 伊藤邸には、「白蓮が嫁いでから、朝食はパンに代わった」という説明がありました。 実際、白蓮は 「門司港へ毎日、パンを買いに行った」と言っていたそうです。 久保先生曰く、飯塚にもパン屋が当時あったにもかかわらず、門司港のパンがおいしいからって毎日ですよ、毎日 高速道路もない時代、そんなことが実際に出来たのでしょうか、、、これが白蓮に関する謎の1つ。
当時、教師の月収は10円だったそうですが、600円かけて歌集を伊藤伝右衛門さんが自費出版しています。これはドラマの中でもありましたよね。ただ、こんなにも費用がかかっていたとは知りませんでしたが
この日、配られた資料。「かけおち」を伝える朝日新聞の記事!!
もう一つ、伝右衛門は買わなかったものの、白蓮さんが 「買っておくれよ」とねだったものがあったそうです。
「それは何か、皆さん、Thinking(シンキング)Time 考える時間ですよー 小学校でもありますねー 答えは? 分かった人は手を上げて~」
と、久保先生。
グランドピアノか何か? でも、そんなものは伊藤家は簡単に買えるよね、と思ってるところ、久保先生のヒントは 「物じゃない」
物じゃないなら、生きもの? ワンちゃんとか、(もしかしてオウムとかゾウだったりして)
喋っていたら、当てられてしまったので、 「犬とかペット?」と間抜けな答えを言ってしまいましたわ~
後ろの席の方は、「馬?」と仰っていました。
答えは・・・「島」だったのです。
スケールが違いますね。島だなんて。
現在も実際に存在する 「箱島」(はこしま)という地付(じつき)島だそうです。青島や淡路島と同じく「太陽」を意味するらしいですね。最初は突拍子もないことを言う人だなと思いましたが、そういう訳ではないようです。
他にも森鴎外は小倉に赴任中、「小倉日記」を書きましたが、「成金は教育等にお金を使うべき」という投稿を自らし、その原稿料はアサヒビール1ダース分のみだった、とか。炭坑のお陰で成金と呼ばれる様になった方、例えば伊藤氏のように学校設立等、地域社会に貢献されたのですね。
とても とても ここに久保先生から聞いてきたすべてを書くことは出来ませんが、あっという間の2時間でした。
「花子とアン」 残すところ、あと2日のみ。 自分にとっても これまでは「近くて遠い飯塚」だったことも事実。 これもあれも、今回の出会いもNHKのお陰ですね
久保先生、貴重なお話、ありがとうございました。