日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

人事課のお話

2009-07-31 00:03:36 | とある街のとあるスーパー

南くん、居るぅ~?」

バックの奥から現れたのは、人事の渡部課長。どうやら、鈴木すず子の面接を終えて、ここへ来たようだ。俺は、本日、休みの修ちゃん店長に代わり、面接の内容について、報告を受けた。

結果は数日後、連絡することにしているから。残念ながら断る時は、履歴書を郵送します、と本人には伝えておいたよ。ここに履歴書のコピーがあるから、店長に渡してくれ」

俺は、履歴書に目を通しながら、さっき会った女史を思い浮かべた。

年齢・・・? ん? 俺より年上?

それで・・・・働くとしたら、いつから働けるのですか?」

グロッサリーに配属になると聞き、俺は一番気になることを課長に尋ねた。

それがだねぇ。明日からでも構いませんが、いつから働けますか? と、やる気を問うつもりで質問したのだが、一週間後!というではないか。」

いっ・・・・一週間後・・・・ですかっ・・・・。それはっ・・・・面接だけ受けて、来ませんよという意思表示かも・・・・ですかね?」

俺は、ちょっと考えつつ、課長に呟いた。これまでスーパーの臨時雇用の面接に来た人は、殆ど、明日から働けます、いや、たった今から!と言うものだ。一週間? 旅行の予定でもあるのだろーか?

俺が悩んでいると、渡部課長は実はだねぇ・・・と、声を潜めた。

これだけじゃないんだよ。南くん。働けない日はありますか?と尋ねたところ、何と答えが返ってきたと思うかね?」

もし、子持ちの主婦なら、子供が休みの土日は家に居たいので、働けませんとか・・・そういうことですか?」

俺は、いたって妥当な答えしか浮かばなかった。まさか、彼氏とデートの日で~しゅ!なんて答えではないだろう。

驚きすぎて、腰を抜かさないように・・・この前、お米を積んでいて、「末永さん・・・・ちょっと来て。俺、ぎっくり腰になったみたいだから、誰か呼んできて!」と二階の整骨院に運ばれた時の二の舞はよしておくれよ・・・」

課長は、そういうと、再び俺の耳元で囁いた。

「ホークスの応援をするために、福岡ドームへ行く日は、働けません・・・って言うんだよ。これ、どう思うかね?」

は?」

俺は、「は?」

の後が、続かなかった。

は? の次は、「ひ」だろう。

その次は、「ふ」だ。ちなみに、ふ、はお吸い物に入れると美味しい。乾物担当の俺が言うのだから、間違いはない!

更に次は「へ」だ。しかし、俺は、へなどふってはいない。

「ほー

遂に俺は、「ほー」と発するのが やっとであった。

ほぉ~!

呆れたというか、何というか・・・

「そっ・・・それで・・・・課長は何と答えたのですか?」

俺は興味本位で聞いてみた。いや、本当は、答えを聞くのが恐ろしくて 足がガクガク・・・というのは、ちと、大袈裟だが。

「僕も 同席した藤本くんも

そっ・・・・それは・・・・

店長に言って下さいっ!

と、答えるのが、やっとだったよぉ~。いや~参ったな

 

課長・・・もしかして、一瞬、固まりましたか?」

「あぁ・・・ まぁ、とにかくだな。働けるのは、どっちにしても一週間後らしいから、南くん。ここは、ゆっくりと考えてみたまえ。教育マニュアルは、しっかりしていますから、大丈夫です、と本人には伝えてあるから。あとは現場が どう判断するかだねぇ」

履歴書を残し、俺の元を課長は去っていく・・・。

俺は手元に残った履歴書のコピーを見た。

何なに?

オーストラリアに留学? オーストラリアのシドニーにあるスーパーで働いていた??

オーストラリアといえば、カンガルーの国か。

シドニーといえば、オリンピックも開催された国際都市。

ふと、俺の脳裏には、シドニーの街中をカンガルーが跳ねている姿が浮かんだ。

これが、運命というものだろう。

俺は、どうしても、日本の街で、

「あっ! 馬だ!

と、馬を見かける頻度と、

シドニーの街で、

「あっ! カンガルーだ!(写真はメルボルンのフェアリーペンギン)」

と、カンガルーを見かける頻度は同じくらいか、確かめたくなったのだ!

ど~しても!だっ。

そこで、悩んだ挙句、俺は鈴木すず子を現場へ迎える意思を課長に伝えた・・・? (この辺りはフィクションだね~ 誰が、どのように採用決定したかは、不明だもん。真相は、し~らないっと By すず)

課長の部下、藤本さんが、鈴木すず子の自宅へ電話連絡をし、後日、改めて俺が詳しい勤務時間などについて、連絡を入れる、ということになった。

さてっと・・・・。

数日後。

俺は電話の前で深呼吸をした。

今から泣く子も黙る、いや、固まる鈴木すず子へ電話をするのだ。

決戦は、金曜日~だぜ。

 

実はドリカムファンの・・・

ミナミ

 

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初めまして♪

2009-07-30 06:00:38 | とある街のとあるスーパー

ときは2006年6月下旬。

今と同じ梅雨時の ある日の朝。

「副店長、面接だそうです」

俺が額の汗をぬぐいつつ、声がした方を振リ向くと、一人の女史がレジのスタッフと共に立っていた。

面接ですか? 今日、予約が入っていましたか?」

実は あの日の朝、俺は何も聞いてはいなかったのだ。

気のせいだろうか? 女史はまばたきをしつつ、少しばかり驚いたように俺の顔を眺めていた。 中居正広は、「ジャニーズ系って よく言われます」というが、同じくジャニーズ系とよく言われる俺の美貌に つい、見惚れてしまったのだろう。実に よくあることだ。今更 驚くこともないが、あとで本人が言うには、

どうみても25歳くらいの若さなのに、凄いスピード出世だなぁ、副店長だなんて!大学のキャンパスを普通に歩いていても違和感ないみたい」

ということだったらしい。

確かに俺は実年齢より若く見られる。

あの頃は、特にそうであったのだ。

例えば、地元の祭りに出かけていくと、

ボク、これ、食べる?」

と話しかけられたものだ。 幼い子供を見るような、出店の おいちゃんの精一杯の作り笑顔と猫なで声は、流石に気持ち悪かったが、俺のことを ボクと呼ぶあたり・・・。

どうも、俺を幼いガキと勘違いしているようだった。

差し出された試食を受け取っても良いものかどうか?

迷った俺は、当時、幼稚園児だった娘を抱っこして、再び親切なおいちゃんの元へ急いで戻った。

これなら、子持ちの父親だと理解してくれるだろう。

ところが、おいちゃん。

どういうことか、「ボク、お兄ちゃんなんだね。妹を連れてきたのか。よし! 妹ちゃんにもおやつをあげよう!」

と、にこにこ笑顔だったのだ。

ボク、これ食べる?

ボク、これ食べる?

ボク、これ食べる?

 ボクボクボク・・・・

わが子を連れて行っても、尚、ボクと呼ばれる俺って、一体・・・・。

今、目の前に居る女史も年齢不明なところがあった。

 

女史は答えた。

「10時から面接をするので、2階へ来て下さいと言われたのですが、2階へはどうやって行くのですか?」

二階ですか。二階なら・・・本社面接ですね」

サービスカウンターのスタッフが階段の場所まで案内してくれるというので、任せておいた。

あの時点では、まだ、俺は、あの鈴木すず子が我がグロッサリーに加入するとは全く知らずにいたのだ。

約30名いるグロッサリー 一族の中で、誰よりも早く鈴木すず子に会ったのは、実は俺、ミナミちゃんだったのだぁ。

皆さん、知ってたぁ?

俺、知ってた。

 

ミナミ  日記@BlogRanking ← 面白かったら?クリックしてね。

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ショック!!!

2009-07-29 02:00:25 | とある街のとあるスーパー

ミナミちゃん・・・・ ショックでっす!

ホークスが・・・・負けてしまった・・・・・

 

実は俺、ホークスの隠れファンだ。

だが、勤務時間中は、そのようなそぶりは、微塵たりとも部下達に見せたりはしない。これが上司たる者の心得だ。

遅番で出勤早々、新人2ヶ月半の分際で正々堂々と?

副店長、プレーオフを観たいので、帰ってもいいですか?」

などと、のさばる鈴木すず子とは違うぜよ。

確かにプレーオフはお昼の12時だったか、1時だったかで、

俺も とてもとても気にはなってはいた。

しかしだなぁ。

俺は、ちらっと時計に目をやりながらも、全神経は仕事に集中していた矢先に、あれだ。

副店長、プレーオフを観たいので、帰ってもいいですかぁ?」

帰ってもいいですかぁ・・・帰ってもいいですかぁ・・・・いいですかぁ・・・かあ・・・・カア

俺の頭上をカラスが飛んでいく・・・かア 皆既日食を横切るカラスの図が見えたような気さえした。

あれは。。。。カラスは流石に幻か。

とにかくよぉ。

余りのドキモを抜くような台詞に、俺は一瞬、言葉を失った・・・。

いや、もっと正直に言うと、この冗談とも本気とも理解しがたい台詞に俺はこともあろうか、棒立ち状態になったまま、身動きできずに居た。

あのとき以来、俺は何度、固まったことだろう?

固まるミナミちゃんの輝かしいデビューは間違いなくホークスのプレーオフ戦だ。あの年がパリーグがプレーオフ制度を取り入れた最初の年だった。俺のデビューとも重なる訳だ。

俺が帰っても宜しいとも駄目だとも返答をせずに固形ミナミ(何処かで聞いたな?汗)のままでいると、鈴木すず子は契約更新に印鑑鈴木を押して安心したのか、るんるんで店長室を出て行った。あと一秒、ここに居たら、

「本気で帰るのなら更新取り消します」 と言えたのだが、

机に向かってペーパーワークをしていた西村に、

副店長にプレーオフが気になるから、帰ってもいいですか?って尋ねたら何も言いませんでした。ここへ電話して、ホークス戦を観るので休みますって言ったら、懲戒解雇ですよね?」

と、鈴木鈴子が話している声が聞こえていた。

なんだ、分かってはいるのか。そうだ!本気なら懲戒解雇だぜっ!瞬時で冷凍保存されたかのような俺の身体もどうにか解け始め、心の中で なんだ、ジョークかぁ、と呟いた瞬間。。。

西村は、ちょっと考えて、

そうですね・・・・。途中経過なら、カトくんに聞いてください」

と、返答していた。

西村は元野球部の野球少年だ。きっと俺、ミナミちゃんよりプレーオフに興味があるだろうに・・・。涙ぐましい返答???

そして・・・・何よりもグットアイデアを提供してくれた。

西村も俺も上司という立場上、全従業員たちが気になって仕方がない様子のプレーオフについて堂々と語ることができない。しかし、バイト(当時)のカトなら・・・

俺は、部下に 「こんにゃく出して!」と指示を出しつつ、さりげな~くカト周辺を行ったり来たりし、カトの台詞を聞き逃さなかった。

すずさん!今、松中が打ちましたよ!これで5点目が入りました。あっ、今、6点目が入った!これで勝利は頂き。。。。」

恐らくカトはでチェックしたのだろう。ふと、精肉部門の江原オーラの泉チーフがいる方角へ目を向けると、あっちの方でも 今、点が入ったみたいだ、と盛り上がっている。本心は、俺も仲間に加わりたい。しかし、俺は あの日も我慢の副店長だった。

それに、厳しい南副店長と部下達から言われながらも、こちらホークス情報交換部 については、実は黙って見逃していた優しい副店長なのだ。

翌日だって、そうだ。

しかし、勤務時間が終了すれば、話は別だ。

俺は、カトを誘い、自慢の とあるカーの中でホークス最終戦を観た。

これに勝てば、ホークスがパリーグ優勝。

負ければ・・・・負・け・た。

あれは、誰がどう観ても、斉藤和己が打ち取った当たりじゃねぇかよおおおおおっ。

しかも、大村も、ズレータもセーフなのにアウトの判定。

審判、しっかりしてくれよ。頼む。

カトは泣いていた・・・・。

俺もこころで泣いた。

8ヶ月に及ぶ鈴木すず子を指導する日頃の業務は、あの日と同じ、涙なしには語れない・・・

そこで、今夜スタートした新連載。

 

  俺、ミナミ@@; 

    ~副店長って 辛いのよぉ 日記@BlogRanking

この看板をみた瞬間、俺は気絶しそうになった。

今夜は悪酔いしそうだぜぇ。。。

 

ミナミ

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俺、ミナミ@@;

2009-07-28 19:18:00 | とある街のとあるスーパー

俺、ミナミ。

いつぞやも言った筈だが、名前は もうある。

そのまんま南ちゃんだ。

宮崎県知事の そのまんま東氏の 遠い親戚かもしれない 同じく宮崎出身の はにかみ王子西村 (←名付け親は桃ちゃん)を野菜屋さんから抜擢し、立派な副店長に一番近い男に育てたのは、この俺だっ! (太線は本物の南副店長が言った台詞)

ここ最近、クライシスだの、不況だの、自民総崩れ?で我が国の政治の舵取りを任せられるのは、俺か修ちゃん店長か・・・はたまた、とあるスーパーの狸部長か、 優れた人材は、とあるスーパーには多いが、政治を動かすには選挙運動に必要な費用などなど・・・色々と諸問題が・・・

いや、そんなことが言いたいわけじゃなくてよぉ。

ここ最近の長雨は、さくら周辺だけではなく、九州山口全域で、大きな被害をもたらした。少しくらい明るいニュースはないものか? いつも話題に上ることといえば・・・正社員は過労死、パートバイトニートは孤独死報道などが目立っている。

あっちを向いても、こっちを向いても、暗いニュースばかりだからよぉ。

ここは一発、俺、ミナミちゃんが頑張って明るい話題を提供しようと思う。

褐色もち肌が目立つよう、衣装も上下 短パンルックに変身!

みんな、俺のこと、温かい拍手でもって、

迎えてくれ~!

宜しく頼むよ。

 

・・・・と、ここまで自己紹介をしたところで、一旦、筆を置こうと思う。

今、途中経過だが、ホークスが負けちまっていてさぁ。

後半戦が今日から始まったっていうのに。

お魚音頭でも歌いながら、本腰入れて応援すっか!

 

じゃ、あばよ!

 

ミナミ

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合格証書

2009-07-26 14:52:04 | Weblog

昨日、6月下旬に受験した漢字検定の合格証書が届いていました。

もう7月も終わるのに、まだ届かないのかなぁ。まさか、不合格なんてことはないだろうし? (だって5級だもん)と気になっていました。

英検に比べると ちょっと・・・ちゃっちい・・・ですが、検定試験なんて、もう何年も受けたことすらなかったので、久々~に感じる充実感。

特技を生かして検定試験を受験しよう、と思う人もいれば、私のように、

暗記自体が嫌いな怠け者で、漢字の書き取りをしてこなかったツケがっ・・・・と困って現状打開のために、基礎から学びなおそうというケースもあるかと?思われます。それなら一番苦手な算数の計算でもして、数検でも受験したら? と思うのですが、まずは文書作成に必須の漢字から。

今は毎日、日報を手書きで記入して提出しているのですが、携帯辞書もなく、自分の頭だけが頼りです。 以前のように、先輩方を捕まえて、

「これで良かったですかねぇ?」

だとか、

「どう書くんでしたっけ?

と尋ねる訳にもいかず・・・・。翌日になって「間違っていた!」と先日、気付いたものもありました。真剣! 

利用者様に聞かれる方なので、尚更、どきっとします。

普通は社会人なら、3級程度から受験するのでしょうが、画数、書き順など勉強する過程で初めて知った!ことも多かったので、次も とばさずに4級の配当漢字をしっかり学んで身につけてから・・・・。お受験しようと思います。

いやぁ・・・漢字って奥が深いんです。

私が今回間違えた箇所は、やはり部首と部首名でした。

カタチが似ていても、部首の違う字があります。

例えば、幕の部首は、 巾

墓の部首は、 土

草かんむり だろう~と勉強する以前は思いこんでいました。

「幕」は外から見えないように囲った布。

「墓」は死者を隠した土

というように漢字の意味や成り立ちを考えれば、部首が理解できます・・・・と、アドバイスがあるように、以前、ブログでもご紹介した、

漢字の成り立ち を学ぼうという本。

幼稚園や小学校低学年で書くより先に読むことに重点をあてるというもの。

漢字の勉強も、成り立ちから理解することがベストってことですよね。

ただ、書かせて覚えてきなさいだけじゃ、勉強そのものが面白くないし、やろうとしないから・・・・。楽しい授業 という点で、ECCの ひと目読みも、そうですし、大人が子供達のために取り組むべきことも、まだまだ たくさんありそうです。

さてっと・・・・。

社会人の標準レベルに到達するには、まだまだ努力が必要ですが、ガンバろ~っと。

 

すず

 

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・・・・!

2009-07-25 06:54:31 | Weblog

昨夜のオールスターは、逆転に逆転・・・・

最後は再び逆転されて、

残念な事にパリーグが負けてしまいましたが、とてもいい試合でした。

でも、試合観戦に集中できなかったのは・・・・

異常なほどの大雨と、

何度も光る雷!!

凄い雷の音と、ほぼ同時にピカッと光ったので、

これは近い! と思い、母がテレビを消しました。

行方不明者、死者も出ており、北部九州、特に福岡県全域と山口県は大変な状況になっています。

今も降り続く雨・・・

では、仕事へ行ってきます。

 

すず

 

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幻想的!

2009-07-23 05:43:59 | Weblog

昨日の皆既日食は、仕事中なので外へ出て太陽そのものを見ることは出来ませんでしたが、帰宅後、テレビの特集番組を観ました。

インドから始まり、ブータン、上海、そして日本。

約3時間、世界の人々を魅了したのですね。

あれを肉眼で観られた人は、もっと感動したんだろうな。

ダイヤモンドリング、そして皆既日食。

北部九州は、晴れの予報でしたが、曇り空。

テレビで他の地域や上海などを見る限りでは、

雨でも辺りは夜のように真っ暗。

ここは、薄暗かったですが、夜のようにはならず、曇りだからそんなに変化は感じられませんでした。室内にいましたし・・・・

次に日本で観られるのは26年後らしいですね。

26年後・・・・。

私は、どうしているかなぁ・・・???

 

すず

 

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本日は・・・

2009-07-20 23:27:32 | Weblog

三連休の最終日。

そこで、たったと普段は書きたくても余り書く時間が無い小説なるもの?を書いてしまいました。

世間では、祭日・・・連休・・・・というもの。

私には三年間 無縁のものでした。

サービス業だったので。

今の職場は、基本的には土日祭日がお休みです。

でも、土日に研修があったりするので、出勤になったり・・・。

初めての三連休でした。

最終日の今日は、どっぷりと 「書く」世界に身をおいてみました。

あ~ぁ。。。。ホークス、負けちゃったなぁ。

オールスターが始まりますね。

皆既日食も・・・もうすぐ。

晴れて欲しいものです。

 

では、おやすみなさいませ。

 

すず

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象(5)

2009-07-20 23:22:12 | Weblog

結局、僕は千夏本人に直接、手渡す事ができずに月曜日の業務を終えた。いや、正確には、ちゃんと渡すことは出来た。だが、ただ、渡しただけなのだ。

「これ・・・」

と、簡単に一言。

顔も見ずに差し出したものが 相手の手中に収まることを感覚的に知ると同時に、そっぽを向いた。あぁ・・・・なんて奴だ、僕は。

旅行か何かのお土産だと思ったのだろうか? 千夏は、「ありがとうございます。気を遣わなくてもいいのに・・・」みたいなことを言っていたようだ。急いで場を離れたため、よくは聴こえなかった。そのくらい緊張していたのかもしれない。

その夜、僕はずっと眠れなかった。眠れないというのは、辛いことだった筈だ。しかし、今夜の僕は、そうではない。初恋がいつだったか、思い出せないくらい・・・・いや、恋なんてものが、楽しいことだなんて、もうすっかり忘れていたのだ。恋は義務感でも、責任でもない。好きでいよう、嫌いにならないでいよう、我慢するのだ、これが日常なんだ・・・・そう自分に言い聞かせる日々が僕にとっての現実の「恋愛」だった。両親を早くに亡くした彼女。幼馴染であり、お互い、相手を知りすぎた恋人同士の哀しい関係だったのかもしれない。

だが、今、僕が千夏に対して抱いている気持ちは、一種の恋愛に対する期待感なのかもしれない。現に僕は、彼女の事を良く知っているとは、とても言い難いではないか。 普通の人は、普通に、「大丈夫ですか?」と言うものなのかもしれない。 たまたま千夏が、その場に居て、彼女の扱いに深く傷付いていた僕のこころが反応したのだ。どっちにしても・・・・出逢って間もない誰かのことを仕事以外で、もっとよく知りたいと思ったことは、ここ数年、一度もなかったことだ。それだけでも、僕にとっては新鮮だった。よく眠れぬまま、朝が来た・・・・・。

 

 

続く・・・・

このお話はフィクションです。

 

すず

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象(4)

2009-07-20 22:43:30 | Weblog

「どうしたんですか? その手・・・」

僕の手に巻かれた包帯を見て、新任の千夏が心配そうに言う。僕が怪我をした経緯を簡単に説明すると、千夏の顔は見るみる青ざめた。

「そういう時は・・・。カバンを引っ張りかえしたりしないで、泥棒に盗るもの、盗らせるんですよっ! もし、殺されちゃったら、どうするんですか?」

普段は大人しい千夏にしては珍しく、興奮した声で・・・怒ったような表情を僕に向けた。でも、悪い気はしない。もう何年も感じたことがない、何かあったかい感情が心の内からこみ上げてくるのを身体中の細胞が察知しているかのようだ。僕は、ふっと笑った。

「もう~! 私は真剣に話しているのに。笑うなんて」

「御免ごめん・・・。でも、千夏さんの怒った顔って、初めて見たような気がしたから」

千夏の頬は急に赤くなり、はにかんだようにうつむいた。小声で何か呟いたようだったが、僕には聴こえない。今、何て言ったの? と聞き返す代わりに、僕は付け足した。

「それに、本気で僕のことを心配してくれる人が居るなんて思わなかった」

これには千夏が再び素早く反応した。何を言うのですか? 心配しない筈がないではありませんか! 襲われて怪我させられて。大事なものを奪われて・・・これだけで、充分ショックなのに、誰も本気で心配してくれる人が居ない打なんて、信じているとしたら・・・・そちらの方が私なら耐えられないかもしれません・・・・確か、千夏は、その様な事を言った。最初は早口で。次は、ゆっくりと自分に言い聞かせるように。そして、一瞬、、、、僕の勘違いでなければ、ほんの数秒、暗い影で覆われたかのように表情が曇った。

「私って、心配のしすぎですか? そんなに親しい訳でもないのに、でしゃばっていたら、許してください」と頭を下げた。

「いや、そんなんじゃなくて。ただ、嬉しかっただけ」

僕は正直な気持ちを言った。夜中にうずく傷口も、千夏の台詞を聞いて以来、気にならない。傷は僕が思ったよりは深かった。数針縫った。だが、そんなことは、どうでもいい。千夏が言うように、僕は、今、こうして生きている。千夏に言われてみて初めて、そうだよな・・・。無理に引っ張りかえしたりしないで、素早く降参した方が身のためなんだ・・・ああいう場合は。身の程知らずだな、僕は!と反省したりもした。そして・・・僕のことを本気で心配してくれる誰かが自分の周囲に居なかったギャップからだろうか? 僕はあの日から千夏を目で追うようになっていた。

僕の彼女が一度だけ、施設を訪ねてきたことは、同僚から聞いて知っていた。ここへは一度も足を運ばなかった彼女が、今になって何故・・・? 僕は何度か彼女に心療内科を受診するように勧めた。安定剤だけでも処方してもらえば、少しは眠りの浅さも改善されて、気分のムラもなくなるのでは?とアドバイスしても、耳を全く貸さなかった。そんな彼女が一番来たがらない場所のひとつが、ここだったのだ。一体、何をしに、ここまでやってきたのだろう。ただ、面会者のようにやってきて、僕に会わずに帰るとは・・・? 心の何処かで僕は、彼女に会わずに済んだことを喜んでいた。もう、いいだろう。僕らは二十代も後半に差し掛かっている。僕は彼女の行動を・・・・彼女は僕に渡された品物の使い道を・・・お互い、監視しあう関係は、もう終わりにしたい。

ひったくりに会ってから、最初の週末がやってきた。彼女からの連絡は、あの日以来一度もない。ほっとする一方で、僕は ここ数年間、感じたことのない種類の寂しさを感じていた。ずっと独りになりたい。彼女に束縛されず、独りで身の回りの物は自分で選んで普通の生活をしたい、どれだけ願ったことだろう。一週間のプライベートな静けさは、僕の心を違った感情で満たした。それは、新作の映画の公開日や、美味しいものを独りで食べているとき、突如、心の中で内乱のように起こった。千夏と一緒に この映画を観たい。独りで食べるのは、なんだか侘しい。千夏と一緒に食べたい。二度と、誰かと一緒に居たくは無い、と。 独りで気ままに時間を過ごして、気分も身の回りもすっきりしたい、と願っていた僕が、今は、千夏が隣にいてくれることを密かに願っている。

日曜日の午後。僕はファンシーショップに居た。今、流行のプチ、キュートな小物たちがショーケースに並ぶ。僕はいつからか、贈り物は形が残らないものを選ぶ癖がついていた。菓子箱や消耗品がベスト。お菓子なら、食べたら終わり!だ。 彼女が僕にくれるものは、どれも形あるものばかりで、「あのお財布、折角あげたのに使わないのね」と言われるたびに、拷問を受けているようにすら感じたものだ。一度、失くして痛い目にあったので、大切にしまっていると、使わないと責められる。取り出して使いだすと、ひったくられた僕の心配はせず、失くしたわね、と再び責められる・・・・そのくせ、他人の物は黙って持ち出す。もう、たくさんだった。

お店を出ようとしたとき、僕の目に二つのハートを形どったストラップが目に入った。重なり合う 心と こころ・・・・。僕は千夏と自分の心を重なり合わせてみた。店内には、「もっと もっと あなたを もっと もっと知りたい」 初めて聴くポップスが流れている。

ハートのストラップを手にし、レジへ持っていく。僕は店員に聞いてみた。

「今、店内に流れている曲のタイトルは何ですか?」

「あれは薬師丸ひろこ あなたをもっと知りたくて、です。昭和のポップスって、今、聴いても ちっとも古くさくなくて良いですよね。あの時代に活躍した人達のベスト版がCDになって出ているんですよ。当時はレコードの時代だったでしょ? あたしは まだ生まれていなかったけど・・・こちらです」

僕は店員に勧められるままに、CDを手に取った。

「これも・・・別々に包んで頂けますか」

「かしこまりました」

僕は自宅へ戻ると、CDを聴きながら、明日、どうやってストラップを千夏へ手渡そうか、考えていた。あの日、僕の手の傷を心配してくれたお礼だよ・・・これでいこう。

 

続く

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