日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

納豆てんこもり

2008-02-28 18:38:32 | Weblog

職場へ行くと、予想通り、岸辺さんが納豆の話を始めた。

「ねえ、嘘だったね、納豆ダイエット!!」

他の部署のスタッフも加わり、ぺちゃくちゃ*****以下、略。

二人で売り場へ降りていくと、西村チーフが私達の顔を見て、叫んだ。

ちょっと、納豆の話、聞いたあ~?」

「もっちろーん!」

予想とおり、納豆は売れ残り、在庫が、てんこもりだ。

岸辺さんによれば、昨日は、わずか10つ程度しか売れなかったという。

納豆担当のチーフは、さぞ、落ち込んでいるだろうと思っていたが、

あんなに大きな声が出ていることだし、思ったほどは落ち込んでいない様で、一安心。

 

それにしても、納豆係りの西村チーフ、お久でごさいます。

10日あまり、シフト上、すれ違っていた。

倉庫へ在庫を取りに行って、台車をひっくり返して以来、あまり、お見かけしていなかったのだ。

その一方で、年明けから、ずっと、副店長には会わない日は無いほど、よく会っていた。

しかし、今日は、店長も西村チーフも出勤している。

今日こそは、副店長はお休みの筈だ。

 

バックで在庫の整理をしていると、

副店長!」

という魚屋さんの声が聞こえた。

副店長!!」

と、魚屋さんが、間違った名前で呼んだので、ふと、顔を上げると、

副店長が棒立ちに立って、こちらを見ていた。

あれ、副店長、出勤だったんだ・・・)

副店長、あのですね・・・」

(だから、副店長だってば!!)

最近、俺の心の友Sさん、 俺に冷たいんですよ!  Sさんに言っといて!」

 心の友・・・?

そういえば、昔、いつわ真由美の曲に、心の友というのがあったな。

あなた~から、くるし~みを 奪えた そ~のとき~・・・」

懐かしいな。インドネシアで大流行したらしい、その曲と いつわまゆみ は、

インドネシアでは有名らしい。

私の本名は、「いつわまゆみ」に限りなく近いため、すぐに覚えてもらえたものだ。

ここで出合ったロスナニちゃん、元気かなあ~。

メールだと、元気にしてるらしいけど、会いたいな~。

そんな事を思いながら、在庫整理をしていて、ふと、思った。

俺の心の友のSさん・・・って、!?

そんな人、いたっけ・・・?

 まっ、いいや。

深く考えるのは、よそう。

 

荷出し、発注を終了し、再びバックへ。

一昨日、迷った挙句、しなかったラーメンの半額処分の準備をしていると、

カトちゃんが話しかけてきた。

「これ、終売ですか? 新発売なのに・・・!? 売れないんですか?」

「そこそこ売れてるけど・・・」

ほらね。先日、店長も驚いていたし、誰でも同じ疑問を持つのだ。

昨日だけで、約20ほど、売れている。

もったいないので、あと一日様子を見よう。

販売通知には、「半額処分品の在庫数を本社までファックスすること!」

と、指示があるが、こういう理由で、半額処分日を遅らせます。

ごめんなさい、花園バイヤー。

店長の許可は得ています!

 

 

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納豆が消えた日

2008-02-26 17:10:23 | Weblog

あれは、確か・・・。二週間ほど前だった。

早朝早番で7時50分に売り場へ行くと、

棚に納豆がないっ!

全くない!!

一つ残らずない!

何故? どうして???

そこへ、副店長がやって来た。

「こんなに棚が空っぽだと、納豆の出しがい あるでしょ

まあ・・・。そうですな。

中途半端に在庫が残っているよりは、

スパッと出せる状態のほうが、仕事はしやすい。

しかし、一体どうして?

翌日も。

そのまた翌日も。

ある日、忽然と納豆が消えた理由は、バックへ戻った時、梅子さんと副店長が

あるあるで学んだという

「納豆の正しい食べ方講座」によって、判明した。

いつぞやの「粉かんてん」入荷困難状態と同じく、テレビの影響かあ・・・。

あの時も、「あるある」だったなあ。

それにしても、テレビの影響って、すごい。

私はダイエットには、とんと興味がないので、関係ないが、

「納豆」の翌週に、同じく、あるある大辞典で放送された、癌予防に良い野菜は、

しっかりと勤務終了後、買って帰ったのであった。

普段、野菜をあんなに何種類も買わない私が(生協で自宅に届きますし・・・)

急に、アスパラだの、カイワレ大根だのをカゴに入れ、店内をうろついている姿を末永さんに目撃された時には、多少、焦った。

ハンカチ王子に影響され、決勝戦の翌日にはスポーツ刈りにしてくる店長ほどではないが、

私も、しっかりと影響されている!

マスコミに踊らされているのであった。

末永さんは、こちらを見て、にっと微笑んでいる。

私は、なんとなく、バツが悪くて、そそくさと退散したのであった。

 

納豆の売れ行きは、昨日までは絶好調。

普通は、テレビ放送から数日で、落ち着くのに、納豆ブームは2週間以上も続行中。

ダイエット熱心な人が それだけ多いのね。

どのような形で納豆の豊富な在庫が売り場へ再び戻るのか、

それが、一番の関心事だった・・・。

まさか、こんな形で・・・。

 

「あるある・・・捏造!納豆ダイエット、実は、うそだった

嘘でしょう・・・?

不二家の次は、「あるある捏造」

私は、今日、仕事は休みだったのだが、朝刊の一面トップ記事を見て、

泡を吹くところだった。

明日は・・・?

納豆の在庫が冷蔵庫に、てんこもり!!であることは、ほぼ、間違いないだろう。

しかし、納豆はたんぱく質豊富な食べ物なのだ!

みんなで食べよう、納豆君、がんばれー!

 

 

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えっ!?ハマグリ?

2008-02-22 23:45:14 | Weblog

最近ずっと、すれ違っていた つばめ君と、久々に一緒のシフトになり、

更衣室を出たところで、バッタリ会った。

あっ、久しぶり!」

そうですね、ずっと、同じシフトにならなかったから」

私が「英語の日」の為、ここをお休みした日は、乾物の入荷日だった。

本来なら、担当の商品が入荷されれば、担当者が主に荷出しをするのだが、

私が休みだった為、代わりに荷出しをしてくれたのが、つばめ君だと聞いていた。

「昨日、つばめ君が、カップラーメンを一時間以上かかって、

一生懸命、出してましたよ

先日、出勤してきた私の顔を見るなり、一番に、ハマグリ君は言ったものだ。

よほど、印象に残ったらしい。

「そうなんだ。私、つばめ君に会わないから、彼に会ったら、ありがとうって言っておいてねえ~

私は、ハマグリ君に伝言をお願いした。

あの日以降も、つばめ君には会えずにいたのだ。

今、ようやく、お礼を直接言える!

「私が休みの日、荷出ししてくれて、ありがとう。

ハマグリ君がから聞いたんだけど・・・以下、略」

喋りながら、ふと、つばめ君の顔を見ると、

彼の顔の中央に???と、クエッションマークが見える!

顔、全体がクエッション?になったようだ。

彼は、独り言のように、呟いた。

「・・・はまぐり・・・???」

しっ・・・しまったあ~~~~~!!!

なんとしたことか、

私は、つい、ハマグリ君の本名ではなく、

このブログ内での愛称、ハマグリ君、と、口走っていたのだあ~!

そんな事情など、露とも知らない、つばめ君は、

ハマグリ、ハマグリ・・・と、何度も繰り返す私を目をパチクリしながら、見ていた。

顔全体をマークにして

しかし、彼に向って、つばめ君、こんにちは!と、声を掛けず、助かったかも。

はま**君って、難しい名前だから、ついね~間違えた!」

すると、つばめ君は、ようやく言葉を発した。

おかしいなあ・・・。彼の名前、ハマグリじゃないよなあって・・・」

なんだか、おかしい・・・と、感じつつも、私が気付くまで、黙って考え込んでいるところが、いかにも、つばめ君、といった感じだ。

私の中では、彼は、ハマグリ君だし・・・。

そう、ハマグリ!

「・・・・

私は、笑って、どうにか、誤魔化そうとしたが、駄目だった。

つばめ君は、かえって不信感を募らせたようで、無言のまま、去って行ったのである!

さすが、法学部!

将来の弁護士!

どうか、正しい呼び名を使わない私を許したもれ~、弁護士 つばめ様あ~

 

今度、ハマグリ君に会ったら、早速、相談せねば。

ねえ、ちょっと、相談したいことがあるんですけど。

君の名は、とっても難しい。

呼びずらい。

あの、早口言葉と早歩きが大の得意な副店長だって、

君の名を呼ぶとき、「は・ま・うう君・・・」と、どもっているではないか!

この際、ハマグリ君って改名しない??

 

 

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退社風景:勉強会の巻

2008-02-21 22:09:43 | Weblog

キムタクカレーパンを試食した私達は、満足顔で更衣室へ入室した。

さて・・・・っと。

『宿題』を取り出し、まず、岸辺さんがページを開いた。

実は、数日前、店長から 『コンプライアンス推進に関するアンケート』 に各自、答えて21日までに提出する!という宿題が出されたのだ。

「コンプライアンスって、何ですか???

というのが、まず最初の私達の質問だった。

皆さん、知ってますか?

私は初めて聞きました!

まさに、新出単語である

副店長も、豆腐の荷出しをしながら店長に

「それって、企業用語ですか?」

と、質問していたくらいだ。

「いいえ、世間一般で使われる単語です」

と、店長は答えていた。

コンプライアンスは本来、英語で『compliance』だが、

日本国内では、特に企業にとっては、どのような意味で使われるのかは、定かではない。

勉強熱心なグロッサリーの先輩方は、みんなで集まって、勉強会をしよう!と言い出したのだ。

さて・・・。

私は辞書で調べた。国語辞典によれば、

『企業活動において、社会規範に反することなく、公正・公平に業務を遂行すること』

だそうだ。

ふむふむ・・・。

勉強会を始めた頃は、みんな真面目に『コンプライアンス』とは、例えば、どのような事かを議論していた。

「お客様を優先する・・・とか?」

「いつもしてるよね!」

などなど。

実際のアンケートには、どのような質問が並んでいるか?

ちょっと、答えてみよう・・・ということになった時だ。

面白い方向へと話が進んでいったのは・・・。

 

矢木さんと岸辺さんが交互にアンケート文を読み始めた。

「なになに?貴方の上司について、お答え下さい?

コミュニケーションをよくとる? 勤務態度がきちんとしている?

取引先等と誠実な対応を心がけている?

・・・・・以下略。

全部、丸だね! 」

そうそう、全部二重丸

(全員同意)

すごいじゃない??スタッフ全員一致で二重丸をもらったグロッサリーの上司達って・・・。店長、南副店長、西村チーフが私達にとっての上司である。

次の質問!

「なになに・・・?貴方の同僚、部下についてお答え下さい」

代表して質問を読み上げていた岸辺さんが、(注意!国語の教員免許保持者!)

ある質問の箇所で、ピタリと止まり、考え込んだ。

質問自体は、上司の場合と一緒なのだが・・・。

「異性に対しても特に分け隔てなく接している・・・う~ん

しばらく考え込んでいた岸辺さんが言った。

次の質問へ。

『健全な職場作りに勤めている(パワハラをしない等)』

パワハラ・・・ッて何??

という岸辺さんの質問に、末永さんが答えた。

「パワーハラスメント。いじめのようなもの・・・ね」

「ああ、なるほどね。あと、セクハラとか・・・ないよね!

皆が、そういう中、私は言った。

「セクハラ、ありますよ!高田さん

ええ~っつ!!!セクハラされたの!?高田さんに! ?」

私としては、単なる軽い冗談のつもりだったが、お姉さま方の反応は予想を遥かに超えた驚きようだった!

「そういう時は、私達、おばちゃんに言うんよ!!!

と、言う岸辺さんに、私は、一瞬おののきながらも答えた。

「白髪が多いねえ。染めたら?って言われたくらい・・・ですけど。

染めるの面倒だって言ったら、「美容院へ行くんよ!!」と、言われました

ああ、それは・・・。

お姉さま方は、心底ほっとしたような表情になり、

「それは、鈴木さんが若くて可愛いからよ!」

と、岸辺さんがコメントした。

そう言った岸辺さんの すぐ後ろでは・・・?

「私、高田さんに頭の上、覗かれて、白髪幅、1センチになってるよ!って言われた!」

岸辺さんの背後から、どよ~ん とした雰囲気で、そう言ったのは、矢木さんだった。

そろそろ染め時注意報を高田さんから発せられた矢木さんの一言で、話題は、もはや、

コンプライアンスではなく、

白髪染めは、どうするか!?という勉強会になったのである!

1・美容院へ行く派

2・自分でする派

3・面倒だから染めない派

の3つに意見は分かれた。

さて、貴方は、どっち

 

 

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退社風景:試食会の巻

2008-02-20 20:42:06 | Weblog

休憩室で視線の的となったグロッサリ-4人組は、気を取り直して、テーブルの席に着いた。

まず、目で味わう。コロモが立っているところを見ると、カラリと揚がっているようだ。

美味しそう・・・ゴクン・・・。

「頂きま~す!!

もぐもぐもぐっ・・・。

すぐには、言葉が見つからない程、美味しいのか!?

カラッと揚がってるね!」

うん、うん」

まず、岸辺さんが口を開いた。

おいしいじゃな~い?」

続々と前向きな感想が発せられる。

中身のカレー、こってりしてるね!」

カレーライスのカレーは、もっと、どろ~っとしてるじゃない? カレーパンのカレーって、水分少なめにしてるのかねえ?」

と、岸辺さん。も・・・もしかして・・・!?

カレーパン自体、食べるの初挑戦だったりして・・・?

こうして世紀のキムタクカレーパンは、瞬く間に、『時代(とき)のパン』となり、

その後、毎年1月14日は『カレーパン試食の日』と命名され、とあるスーパーの社内カレンダーに記述されるに至った。(ウソですっ!)

「2月14日は何の日?」

「3月14日は?」

ここまでの質問なら、誰でも答えられるだろう。

「1月14日は何の日?」

と、問われて、見事正解! 出来た貴方は、かなりの 『とあるスーパ・ーツ~』である 

おめでとうございます!

そんな貴方には、私から、限定1名様に、グロッサリー女史の間で大評判だった、

キムタクカレーパンをプレゼント しよう。

応募締め切りは、この瞬間まで!

では、ごきげんよう!

 

~お知らせ~

たくさんのご応募、誠にありがとうございました。

募集は、只今を持ちまして、終了致しました。またのお越しをお待ち申し上げつつ、私は消えます・・・・。どこへ? あっち!

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退社風景:ミサの巻

2008-02-20 00:15:34 | Weblog

今朝は、豆腐のおばあちゃんが訳あって辞めた為、しかも、竹輪担当の花岡さんが休みの為、仕事の量は、たっぷり目だった・・・。

矢木さんは豆腐、末永さんは竹輪蒲鉾類、岸辺さんは牛乳、私はヨーグルト、デザート類をそれぞれ真面目に荷出しした。

こんなに真面目に仕事をするのは、久々のような気がするのは、何故だろう・・・?

今朝、仕事に来ている社員は南副店長だ。

いつもなら、「開店10分前」

次に、「開店5分前」 

の二回、店内放送があるのだが、今朝は、恐らく忘れていたのだろう。

開店3分前・・・」

という、副店長の店内放送が聞こえてきた時、

「ええ~っつ!? 3分前・・・

という、矢木さんの大きな声が聞こえてきた。

そして、3分後の9時・・・。

只今より、開店致します!」の店内放送の時間だ。

ところが・・・。

只今より開店して・・・宜しいでしょーか!?

という、副店長の哀願するような声が店内放送で聞こえてきた。

「駄目です って言ったら、どうなるんかね?

矢木さんは、面白そうに言う。

さあ・・・・?お一つ、お試しになられては、いかがでしょうか、矢木さま。

結局は、多少、バタついていたものの、いつものように、店は開店した。

   Welcome custmers!!! (いらっしゃいませ!

さて、今日も一日、無事に仕事を終え、4人揃って上がり!である。

かしまし娘の先輩方3人は、今日、マネキンさんが店内で試食を勧めている「キムタクのカレーパン」 が、どのような味なのか、気になるらしい。

試食しよう、帰りに試食!!!

と、三人の内の誰かが言い出し、文字通り、試食を狙っていた。

キムタクのカレーパンの話で盛り上がる三人娘(注意:特に、矢木さんと岸辺さん)は、自分達の話が精肉の江原チーフに聞かれていることに、最初は気付いていなかった。

「あっつ!チーフ、お疲れ様です!」

やっと、江原チーフに気付いた矢木さんは、 「新発売のカレーパンって・・・?」

と、聞くチーフに説明を始めた。

チーフと別れた後、

野菜の陳列棚の横を通る・・・。

そわそわ・・・どきどき・・・ルンルン

これが、かしまし娘の心境のはずだ。

広場に来た。

そこでは、副店長が次なる売り場作りをしている。

副店長、お疲れ様でした!」

はい、お疲れ様」

そして、副店長の先には・・・。

いよいよ、その瞬間が来た!

マネキンさんの真横を通りすぎる瞬間が!

縦一列になり、

私は、一番うしろから、 おとなしく ついていった。

先頭は私の予想に反して、立ち止まらず、横目に試食のカレーパンをちらっと見ながら、通り過ぎていく・・・。

あれれ!?あれ~ あんなに待ち望んだキムタクのカレーパンの試食のチャンス到来なのに、いいの?通りすぎちゃって・・・。

まっ、私はいいけれど。

縦一列の順番は、最初は、こう・・・ (矢木さん、岸辺さん、末永さん、私) だった筈なのに、試食コーナーを通り過ぎた後は、何故か、

順序が大幅に入れ替わっていた。すなわち、私が先頭で、その後に、末永さんが続き、ず~っと遠く離れた所に、岸辺さんと矢木さんが立っている。

試食用カレーパンの皿に二人の視線が注がれたまま、時間が停止していたのだった。

一度は、通り過ぎたものの、やはり、未練があるらしい。

「どうしよう・・・。試食用のパン、3つしかないよ!

これは、一大事!といった調子で岸辺さんが悩んでいる。

その先には、副店長と精肉のチーフがいて、二人で談笑しながら岸辺さんを注視している!

間違いなく、お二人の談笑の話題は「キムタクカレーパンを試食するか悩むグロッサリー女史」についてであろう。

グロッサリーの乙女達は今、4人居るのに、試食用のパンは3つしかなくて、一つ足りない!

この悩みを解決してくれたのは、マネキンさんだった。

「今、お切りしますよ!

素早くカレーパンを新たに袋から取り出し、4つ切りにしてくれた。

「鈴木さんも、もらいなさい!」

長~い つまようじ (注意:普通サイズより、ずっと大き目!)に4分の1にカットされたキムタクカレーパンを刺し、再び縦一列になって、休憩室へと進んでいった。

キムタクカレーパンを大事そうに自分の胸元辺りに掲げ、すごすごと清楚に歩く私達4人の姿は、聖夜のミサに出席する為、キャンドルを持って教会へ向うクリスチャンの姿と重なる。

並び方と順序は、元に戻り、先頭は再び 矢木さん、岸辺さん、末永さん、私が最後となった。

その場で試食せず、二階の休憩室まで持っていくところがいい。

教会への聖なる扉・・・じゃなかった 休憩室の扉を開けた瞬間、

私達は、昼食をとっていた全スタッフの注目の的となった!

(・・・以下、略。もっと、居たかも?)

「あっ・・・あんた達、何、大事そうに持ってるの

き・・・キムタクカレーパン・・・

日曜日は、ミサの日。

たまには、こんなミサがあってもいい・・・?

クリスチャンの皆様、ごめんなさい。

 

 

 

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出勤風景

2008-02-19 22:08:48 | Weblog

2007年1月14日、日曜日。風は冷たいが、晴れマーク。

父は数日前から10日間の長期休暇に入っている。私が二週間近くの連続出勤(仕事、掛け持ち) なのとは、逆に、暇そうにしているそうだ。(家に残された家族の情報によれば・・・) それなら、私のアッシー君になってくれ!と、お願いした。

8時からの勤務だから、7時20分には自宅を出たい。

父は7時を回って起きてきた。すぐに着替えてもらわないと、こっちは遅刻する。

当然、即、着替えるだろうと思っていたら、ゆったりと、パンを焼いて、食べだした・・・。

ちょっと、早くしてよ! 今まで3回遅刻した内の2回は、私は準備できてるのに、お父さんが、ゆっくりしてて、渋滞に巻き込まれたのが原因なんだから!」

「わしには関係ない

「関係ある!

「関係ない 遅刻するのは、わしじゃない。 お前じゃ!」

「・・・・・。」

はあ・・・・? しっ・・・視点がズレてる・・・。

昨日は朝10時から夕方6時近くまで、英語漬の日だった。歌って、踊って、喋って(英語で)、英語のゲームして・・・。頭の中は、いっぱい、いっぱい!復習も、さることながら、大変なのは、英語の歌を覚え、振り付けをし、大袈裟に生徒を褒めることだ。

シナリオによれば、

ひざを曲げて,クビを斜めに傾けつつ、

「べり~ グッド~!!

と、可愛らしく微笑む・・・。

20歳の、うら若き乙女なら、ともかく、

私のような オバサンが・・・?

う~~ん。 

私は女優、泉ピン子! と、自分自身に暗示を掛けつつ、やるしかない・・。

実際の教室では、対象は3歳から中学生の子供たちだが、

研修では、生徒役は、英語が達者な大人の先生方だ。

こちらの方が緊張する。

今から、かれこれ**年前も、子供英語講師だったが、(違う英会話学校で)

あの頃は、大学を出たばかりで、こちらも若かった為、子供達とは先生というより、「お姉さん」という感覚だった。授業中、「ここまでで、質問は?」というと、当時6年生で中学入学を一ヶ月後に控えた男の子に、

「先生、かかって来い!って、英語で何て言うの?」

と、聞かれ、目が点になったこともあった。

「大介、英語で喧嘩しようと思ってるの? そんな英語は教えないよ!」

と、言い、そのまま受け流すつもりだったが、

「先生、ほんとは、知らんのやろ?

と、言われ、つい、我を忘れて口ばしった。

「かかって来い!は、英語で "Come on !!" じゃ!

教室内・・・し~ん・・・

にっと微笑む悪ガキ??の顔を見て我に返った。

し・・・しまった~! してやられた!

 

まあ・・・今回は、私も  少しは大人になった筈

なので、何があっても落ち着いて対処できると信じたい・・・??

 

さてさて、時間を戻して、今朝の話題。

結局、父がパンを食べている間、私は私服から制服に着替え直した。

コートを羽織れば、制服で出勤しても、分からない。

着替えには最低5分必要だ。

この5分をセーブするしか、遅刻を免れる方法は、もはや なさそうだ。

お店には8時10分前に到着。どうにか、間に合った。

更衣室の扉を開けると、グロッサリーの三人娘、岸辺さん、末永さん、矢木さんが お着替え中・・・だったが、私に気付き、皆一斉に振り返った。

「あら!鈴木さんが来たから、今朝のグロッサリーは、美人揃いねえ・・・・?」

・・・って言いましたっけ? 岸辺さん!他の部門のスタッフがウケてる事の方が印象に残る朝でしたあ・・・!

 

 

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秀才お坊ちゃま君

2008-02-17 10:05:09 | Weblog

今朝、新しいスタッフが入った・・・と、思った・・・が違った。

ハイジの教育係、ロッテンマイヤーさんの愛用眼鏡を掛けた若造がこちらへ歩いてくる。

あの子、誰だ!?

近くで見ると、ハマグリ君だった。

あれ?眼鏡・・・?眼鏡かけると随分イメージが変わるね!秀才お坊ちゃま君みたい」

よく、言われます」

今日は、比較的、仕事が少ない。乾物の発注もないし、荷物も少なかったのだ。私は補充しようと、台車を引っ張っていった。余り出せる品は、なさそうだけど・・・。

そこへ、秀才お坊ちゃま君に変身したハマグリ君がやって来た。

「手伝いますよ!

なっ・・・なんと!手伝うとな?「お手伝い」を自ら志願するとは!

まあ、仕事は、さして無いんだけど。

せっかくなので、焼きそば一平ちゃんを出してもらうことにした。

じゃ、これ出して!」

UFOと一平ちゃん、どっちが売れますか?」

どっちもよく売れるけど。UFOかな」

じゃあ、どんべえの肉うどんと、きつね、どっちが売れますか?」

これには、即答した。「きつね!

そうなんだ。俺は、肉のほうが好きだけど」

君の好き嫌いに関わらず、売れるのは、こっちなのである。出さずに済ませてもOKなほど、棚は埋まっているが、暇なのでハマグリ君に聞いてみた。

賞味期限は手前だけ、ちょっと古いけど、あとは奥まで同じ日付けだから、一箱、出したい?」

入れ替えは、忙しい時には結構大変なのだ。「暇で、やること無い!」というハマグリ君の為に仕事を敢えてクリエイトした。たまには、こんな日もあって、いいよね。

「俺、全部、入れ替えないっすよ。こないだ副店長と一緒に補充したっすけど、副店長がやること見てたら、半分しか入れ替えないんすよ!副店長が言うには、

俺のに達したら、いいの お前は、まだ、駄目!』」

ハマグリ君、きっと、が~ん!だったでしょうね。

そうこうする内、ハマグリ君が『オリジナル』と『新発売』のメキシカン味を交ぜて補充していることに気付いた。

「ちょっと待って、これね、違うの。こっちは、ババロネ味で・・・」

私は目をショボショボしながら小さな字で書かれたカップラーメンのパッケージを読みながら言った。

「ん?ババ・・・?ハバロネでしょ?ハバロネはっすね、唐辛子でも一番辛い やつっすよ」

「へえ~、詳しいね。そういう知識、何処で仕入れてくるの?」

ハマグリ君、秀才お坊ちゃま君ぶりを発揮し始めた。

「御菓子にもあるんすよ。これ使ったのが。菓子袋に書いてありますよ」

「へえ~、よく読むね。私は、食べるだけで、読まずに捨ててしまうけど」

「暇っすから」

「ところで、日清カップヌードルビッグのオリジナルとシーフード、どっちが売れますか?」

なに?また、売れ筋についての質問・・・?

「シーフード」

と、私は短く答えた。

「そうっすよね!副店長、何故かオリジナルの方を多く取るでしょ!?」

年末在庫を一度、副店長が発注上げたことがある。その時は、確かに・・・。

「これは、ぼちぼち・・・売れるでしょ?こっちは、微妙・・・。あんまり売れないようで、突然、どっと売れる時もあるし・・・」 

以下、略!この後も、「カップラーメン売れ行きに関する分析発表」は続行された。

まさか、売り場でハマグリ君のプレゼンテーションを聞くことになるとは思いもしなかった。こんなに、すばらしい分析結果なのに、

発表者、ひとり。聴衆ひとり・・・

というのが、なんとも嘆かわしい。この場に副店長が居ないのが実に残念だ。副店長は風邪をこじらせ前日には早退した。

「へえ~、よく知ってるねえ。観察力あるじゃん! 担当、私と替わろうか?」

俺、あちこち、ウロウロしてるからっすよ」

謙遜するハマグリ君だが、感心した!

 

今日学んだこと

まず、何事も、形から入るべし!

秀才になりたい人は、ロッテンマイヤ~さんから眼鏡を借りよう!

 

 

 

 

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強風注意報

2008-02-16 16:13:33 | Weblog

成人の日。掃除当番だった私は、女子更衣室の掃除を7時半に始めた。日曜日は、朝出勤のスタッフが多く、混雑するので、皆が出勤し始める前に掃除だけでも終わらせておくのだ。掃除が終わった頃、調味担当矢木さんと、竹輪担当花岡さんがやってきた。

「おはようございます。ちょっと、お湯を沸かしてきますね

「もう、グロッサリーの当番? あれ、私、いつが当番だったっけ? 先月、忘れたからね~、当番!

私が2つのポットの湯を沸かして、更衣室に戻ると、矢木さんが ほうきを持って立っていた。

「あっ、もう、終わりましたよ、掃除は。掃わいて、モップも・・・

「早いね。私は掃くか、モップか、どっちかしかしないよ

と、矢木さん。

「私は両方します

と、花岡さん。

二人で政治討論・・・じゃなかった掃除討論が始まった。

主婦の流儀が、それぞれあるらしい。

あっぱれである!

いつぞやは、『湯を沸かすべき人は、お昼にカップラーメンを食べる人である!』という論争が巻き起こった。

掃除終了後、自分の名前を記入する用紙が女子更衣室の隣の壁に貼ってあるのだが、

誰かが「南副店長の名前を書いておこうか?

と言った。(私では、ありません!!)

しかし、『女子更衣室に、どうやって南副店長が入室したのかって話になるよ』 と、誰となく言い、この悪戯?は、取りやめたのだった。

今朝は、社員は西村チーフしかいない。カトちゃんが成人式出席の為、

「俺、今朝、助っ人っす。5時までですよ!ホントはB番(遅番2時出勤)だったんですけど

風邪を引いてから、かれこれ1ヶ月以上が経過したハマグリ君が言った。

鮮魚、巻き寿司担当の奈々ちゃん(注意50代)が呆れたようにハマグリ君に向って言った。

「あんた、いつまで風邪引いてるんね。ちゃんと寝ないからよ!

「昨日は、ちゃんと寝たっすよ

「ほんとね?じゃあ、何でいつまでも、治らんのね?

私は、つい横から口を挟んだ。

彼は賢いからですよ!ほら、よく馬鹿は風邪引かないって言うじゃないですか。グロッサリーは、賢い人から順に風邪を引いてるし。(カトちゃんに、末永さんに、南副店長に・・・)賢いから長引くんじゃないですか?」

「う~ん、う~~ん・・・

なんと、奈々ちゃんは、ハマグリ君の顔をまじまじと見つめたまま、真剣に悩み始めた。

これって、どういうこと・・・だろう?

 

さて・・・。

年末に確保しておいた在庫を倉庫へ取りに行きたいが、一人では行けないので、矢木さんに調味の在庫を取りに行く必要があるかどうか、聞いてみた。

「うん、行くいく!でも、セきゅうりティー??とやらで、30秒以内に操作しないと、ブザーが鳴り響くんだって?私、したことないんよ」

「ああ、そうでしたね。私も無いです。やり方、習ってないし。岸辺さんがブザーを鳴らしちゃったって話を聞きましたけど。じゃあ、チーフにお願いしてみましょうか?」

チーフは即、OK してくれた。

早速、矢木さんに伝えると、

「そお?チーフが全部、在庫を取ってきてくれるって?

「ち・・・違います。 一人で全部取ってくるなんて、言ってませんでしたよ。

いっ・・・一緒に行きましょう・・・って  」

最初から、期待大の矢木さん。ハマグリ君も引き連れて、長台車を引っ張り、4人で倉庫までお出かけした。

ぴゅ~~~。北風が ひときわ肌に冷たい。今日は強風注意報が出ている。

ゴロゴロと台車を引っ張ること、約、1分。とうとう、セキュリティ~の扉の前に到着した。

30秒が勝負という。

世紀の一瞬だ。

開けゴマ!

チーフが 関わると、30秒どころか、わずか1秒で事は完了し、

アブラカタブら~の呪文も必要なく、ぎいーっ!!という鈍い音を立てながらも、扉は難なく開いた。

「よし!調味と乾物は、全部、持って行こう!」

台車1台では足りず、2台の台車を二人一組で運び出すことになった。

最初は、ハマグリ君が台車を一人で引っ張っていたが、思うように前へ進まないようだ。

「矢木さん、ハマグリ君と、先に行って!

チーフの指示で、ひと足先にハマグリ矢木組が出発した。

私はカップラーメンの箱を台車に積んでいたが、遠くから、矢木さんの きゃ~だの、ひい~だのという悲鳴が聞こえてくる。

天候不良で、苦戦を強いられているようである。

私達も遅れて出発したが、段差に台車が引っかかり、カップラーメンが一箱ポロリ、と落っこちた。

「ああ、これは駄目だったね」

と、いいながら、チーフは箱を拾い上げ、片手で台車を引っ張り、もう片方の手で「どんべえ一箱」を掴んだ。

ところが、次の段差では、同じく台車が引っかかった上、カーブを上手く曲がりきれず、しかも強風に あおられ、

「ぎゃ~っ!!! 」

私は全く可愛げのないドラ猫のような声を発した。

「バタバタバターっ!!!

という音を立て、台車は倒れ、四方八方へと カップラーメンが飛んでいった。

「良かった。車が通ってなくて・・・

と、西村チーフ。

散らばったカップラーメンの箱たちを拾い上げ、台車に積み、次なる難関は

急坂だ・・・ と、思っていたら、後ろから西村チーフが ものすごい力で押し、

私もラーメンと一緒に長台車に乗っかった方が いいのでは?と思った程だった。 

恐れ入ります、チーフ様。

こうして逆風の最中の大冒険は幕を閉じたのである!

 

 

 

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カトちゃん成人おめでとう

2008-02-15 20:12:11 | Weblog

2007年1月7日。突風。

我が市では、今日、成人式が 遊園地で盛大に行われた!(筈である。私はオバサンだから、市から招待されていない)

我がグロッサリーからは、一番似つかわしくなさそうな若者が、成人式に出席した。その名も、カトちゃんである!18番は『風雪流れ旅

大の演歌好き。落ち着きはらった風格。あの、同じく落ちつきがあり、賢い店長から『カト先生』と呼ばれているという事実。3日前まで19歳だったとは、誰が信じられようか 

「カトちゃん、年金、まだ、もらってないよね!?」

私は思わず矢木さんに尋ねた。

「ハマグリ君は、腰が痛いって言うし・・・グロッサリーは、若年寄りばかり。でも、年金は・・・ひどい

私が ここで働き初めて間もない頃、配達のおじさんに、「返品伝票を書いてほしい」と頼まれた。返品伝票が何処に在るかさえ分からなかった私は、「分からない」と答えた。

「店長いますか?

 いいえ。副店長なら、売り場に居ますので、呼んで参ります。しばらくお待ち下さい」

私がそういうと、おじさんは、嬉しそうに、

「じゃ、副店長にお会いしましょう!

私は売り場へ急いだ。副店長を求めて三千里・・・ しかし、何処を探しても、副店長の姿が見えない。困ったな。ふと、見ると、カトちゃんが、パンの荷出しをしている。

「カト君、返品伝票の書き方、分かる? 伝票が何処に在るかも分からないんだけど」

「一回しか、書いたことないけど・・・」

そういいながらも、カトちゃんは、バックへ行ってくれた。

助かったあ~!

「あっ、こんにちは。お世話になっております!」

おじさんは、カトちゃんを「副店長だ!」と全く疑わず、ペコり・・と頭を下げた。

そんな何の違和感もない風景を見届けた私は、やりかけた仕事をする為、その場を後にした。そして売り場への扉を開けた瞬間・・・。

「あっ、副店長!」 (やばっ・・・本物の副店長が今になって登場するとは。ちゅうことは、副店長が同時に二人・・・?)

「えっ・・・ 何か

すれ違いざま、私の にやけた顔 に気付いた副店長は、不思議そうに聞いてきた。

「いっ・・・いえ、別に」

こういうときは、逃げるが勝ちだ!私は一目散に、売り場へ避難した。

そのあと・・・。鉢合わせしたカトちゃん(副店長代理・・本人、全く知らず)と、本物の南副店長と、おじさまの間で、どのような会話がなされたかは、

誰も知らな

誰も疑うことなく、立派に副店長代理が務まるカトちゃん、貴方は立派です。

立派すぎて、わたしゃ、自分自身が恥ずかしい

とにかく、成人おめでとう!

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