日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

職場で英会話 その2:店長の巻

2007-12-31 00:03:18 | Weblog

ある日のこと。

「業務連絡、業務連絡。グロッサリーの鈴木さん。8番レジまで!」

この店内放送は、紛れもなく、店長の声である。

いったい、何、なに、ナニ

バックに居た私は、相当、あせった。

バックから売り場への通路は、いつもの倍の長さに感じられた事は、言うまでもないだろう。

「8番レジだって!

カトちゃんが、なぜか、面白そうに声を掛けてきた。

売り場への道のりを小走りに急ぐ私に向かって・・・

応援ありがとうよ、カトちゃん!

バックから売り場への扉を勢いよくパッと開いた。

私の視界には、 「こっち、こっち!」 と、焦った様子で手招きする岸辺さんの姿が飛び込んできた

いったい、ナニが起こったというのだ!?

「私が店長に頼んで呼んでもらったんよ。アラビア語みたいな言葉でしゃべる外人さんが二人、来ていて、訳、分からないから

なるほど、中東の男性二人が、酒コーナーで、何やら怪しげな雰囲気で話しこんでいた。

「サケは、どれ?一番、おいしい酒は、どれか、教えろ!」

結構、ドスがきいた迫力ある話し方である。

イスラム教徒じゃないの?酒でもワインでも、アルコールは、だめでしょ?と、いってみる。

「構わない」と言う返答であった。

私、酒は全く駄目、飲めませんの。

北海道フェアの事例もあるため、お酒に詳しそうな、店長を呼んだ。

店長は、ただ、一言。

「分かりません!

私、通訳。"I don`t know!"

一同、し~ん。

店長=  

わたし=    

客ふたり=

店長が沈黙を破った。

「一つだけ、言えるのは・・・。

当店で、一番、売れているのは、これです

店長は、そう叫ぶと、一歩、前へ、歩み出た。

大柄のアラブ人に負けない、迫力で迫ったのだ。

「OH! REALLY? THANK YOU!」

アラブ人男性は、迷わず、店長お勧めの品をかごに入れたのである。

さすが店長 尊敬。

 

今日、学んだこと

「どれがか?」と、問われたら、

「当店の売れ筋商品は、これだ

と、自信を持って叫ぼう。

大事なのは、言葉より、ボデイ ランゲージ

伝えたい、という心

 

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職場で英会話 その1 南副店長の巻

2007-12-30 22:29:14 | Weblog

面接で、志望動機を聞かれた私は、

「この お店には、外国人のお客さんが、たくさんくるから」

と、答えた。

「来る事は来ますが、そんなに英語を使う機会はないかもしてません。あまり、期待してもらっても 困りますが・・・

と、言われていた。

ところが、くるわ、来るわ。

その中で、特に仲良くなり、お客から「友達」になったのは、マレーシア出身の女の子、ロスナニちゃんだ。初対面の日、

「英語が話せるの? マレー語も知ってるのお」(片言だけど)と、きゃあきゃあ言って、はしゃいでいた。

その場で、アドレスの交換をし、以後、ちょくちょく買い物へ来るのである。

そのたびに、彼女の友人を紹介してくれる。 

ちなみに、彼女は、国際協力事業団の研修生で、留学中。

来月、帰国してしまうのが、残念。

そんな ある日、いつものように、南副店長と仕事の話(だったっけ?)をしているところへ、ロスナニちゃんが、やってきた。

私は、早速、南副店長を紹介。

ロスナニちゃんも、 「初めまして。ロスナニです」 と、日本語で、自己紹介。

「He is very nice and kind!」 (彼は、とっても素敵で、親切なのよ!と、英語で説明した。つい、英語だから、と、油断した。)

 南副店長は、笑顔になったので、意味、通じちゃったようである。

まあ、いいわ。

すると、ロスナニちゃんは、南副店長に向かって、英語でぺらぺらしゃべりだした。

「いつも、日本語表記が読めないから、彼女に聞いてるの。この二つのドレッシングは、同じもの?」 (同じかって、聞いてますよ、副店長!)

私は小声で、ささやいた。

ロスナニは、副店長に直接、聞いているのだから。

すると、彼は、

「全く同じ じゃないけど・・・。SAME!」

「OH YOU CAN SPEAK ENGLISH

ロスナニちゃんは、感嘆の声を上げた。

私も、つい、調子に乗り、

「YES! He can speak English,and He is very smart!」

 と言い、微笑んだ。

すると、彼は固まり、すたすたと、去って行ったのである。

「あっ、逃げた

思わず、南副店長の後ろ姿に向かって叫んだのであった

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北海道フェア第二弾!

2007-12-29 06:33:07 | Weblog

売り場へ行くと、昨日は大豆だったが、今日は、ジャガイモが、入り口に入ってすぐ!に、ところ狭し、と並んでいた。

じゃが芋ゴロゴロじゃが畑。

おおーッと!これだけでも、気分は すっかり北海道~だ。

「好評につき、北海道フェア、第二弾を開催いたします」

店内放送でもって、幕は開いた。

どどーっと客が押しかける。

普段、あまり見慣れない顔ぶれもいる。

荷物もデ~ん、とプラットホームに届いている。

お客様の波を掻き分けながら、積荷をせっせと補充・・・できないんだわ、これが。

 

「あの、お忙しいところ、すみませんが、ちょっと、見てくれませんか?」 (きたっ!)

お客に、言われるままに、「来てくれ!」といわれる場所まで、ついていった。

店の一番奥だった。

「黒酢がいいって、聞いたんですけど。どれがいいか、見てくれませんこと?」

年配のお客様だ。

どれが、といわれても、どれも、試したことなどない・・・。

仕方がないので、月間奉仕品をお勧めした。

「これなど、いかかですか? いつもより、お得な価格になっておりますが」

婦人は、値段を見て、不服そうな表情を浮かべた。

「これ、値段が安いから、よくないんじゃないの? 私、上等なのが、いいのよ

なにも、それが一番、安かったわけではない。

価格としては、真ん中の上じゃ。

定価なら、もっと上。

婦人は、一番、高い値が付いた 黒酢を迷わず、かごに入れた。

「私、これにするわ。一番、質が良いのが いいから

そう言うと、レジへ向かって立ち去ったのだった

わざわざ、手を止めて、付き合ったのに。

私って いったい何だったわけ?

 

今日の教訓

プライドが高そうな婦人を接客する際の

方程式; 高い=高級 安い=品質が悪い

プライドが高そうな 婦人は要注意!!値が張るものをお勧めしませう。

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前回の北海道フェア第一弾

2007-12-28 21:47:23 | Weblog

更衣室の掃除を終え、売り場へ行くと、職場体験の高校生二人が、大豆の量り売りを店長から、まかされていた。

慣れないせいか、そこに、じっと、立っているだけでも、人疲れして、大変そうに見える。

秘かに同情した。いい社会勉強になるだろう。

今日は、私の担当の乾物の入荷日だったなー。

北海道フェア開催初日の今日、店は、すごく混雑している。

お客様が来てくださるのは、大変ありがたいこと。

台車に積荷を乗せ、この混雑の中、荷出しをするのは、いつもにも増して大変なのである。

何せ、台車が お客様にぶつかる事だけは、なんとしても、避けねばならない。

その上、忙しい中、次々に呼び止められ、

「あれは、何処?これは何処?

という お客様からの質問に答えつつ、ご案内しなければならない。

「お忙しい中、すみませんね。」 

と、一言 声を掛けてから、聞いて下さる方が多い。

割り込みも、また 多い。

接客中に、2,3人の他の お客様が、

「私も、わしも

と、割り込んでくるのである。

私は、聖徳太子ではない。

一度に複数の話を聞くことは、できない。

しかし、そんなことは、お構いなし!というのが、お客様なのである。

前回の北海道フェアは、働き始めて、一ヶ月という新人だった。(現在は、4ヶ月)

「あの、薩摩の水を一ケース、箱で下さい。

老女が言った。

「倉庫へ行って、在庫を取って参ります。少々、お待ちください。」

 水を取りに行く途中、おじさんに尋ねられた。

「スキンミルクは、何処ね?

いつもなら、ご案内するのだが、そんな暇はない。

「この裏が、コーヒーの棚です。真ん中の上段にあります!」

ご案内は、省略し、棚を指し、言葉のみで、説明した。ごめんなさい。

今度は、レジの人が呼んでいる。

「市の指定ごみ袋の生ごみ用の在庫が棚にありませんよー。お客様が、お待ちです!

なるほど、中年の婦人が待っている。

ごみ袋は倉庫ですぐ 見つかったが、薩摩の水がない!

倉庫に居た ひらっちに聞くと、

「まだ、プラットホームかねえ。」

そうだ、この日が入荷日だった。

彼女が探してくれてるので、とりあえず、ごみ袋 一箱分だけ、台車に乗せ、売り場へ直行!

婦人に一つ、手渡し、残りは棚に 無造作に突っ込んだ!

(時間がない!後で、きれいに補充し直そうっと )

薩摩の水のお客様に、お詫びをし、再び倉庫へ。

運良く、カトちゃんがいた。飲料水の担当である!

「今、入荷されました。

と、一箱、もって来てくれた。

おお!助かった! 急いで売り場へ戻ると、お客様は、怒りもせず、

「あら、ありがと。じゃ、このカートに乗せてくれる?

満足そうに、レジへ向かったのであった。

はあっ・・・。やれやれ。

自分の持ち場へ戻る途中、店長が ごみ袋を補充している姿が視界に入った。

一箱ではなく、入る分、すべての在庫を売り場へ持ってきていた。

気のせいか、店長の背中が怒って見えた。

「こんな、いい加減な、補充の仕方して

と、なぜか、後ろ姿が語っているのである。

 

・・・とまあ、これが、前回の北海道フェア。

今回の第二弾!!も、何か ありそうな予感が・・・。

明日へ続く。

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社員の昼食メニュー

2007-12-27 06:02:19 | Weblog

10時出勤。掃除当番のため、9時半には職場へ到着。まず、女子更衣室の掃除をし、休憩室のキッチンへいき、ポット2個の湯を沸かす。

社員が昼食に食べるカップラーメン用の お湯と断言していい。

ここの社員は、カップラーメンが好きだ。

乾物担当の私は、カップラーメンの補充をするので、昼になると、社員が続々とやってきて、カップラーメンを選んで行く姿を日々、目撃している。

社員の西村さんに

「お買い上げ、ありがとうございます!

と、言うと、ふと、自分の手元に視線を落とし、

「えへへっ・・・。休憩、行ってきます。」

と、ちょっとテレながら去っていった。

ある日、いつものように、カップラーメンの補充をしていると、店長が、袋ラーメンのあたりをウロウロしている。

(何を探しているんだろう・・・)

不思議に思って、店長に目を向け、口を開こうとした瞬間、

「あったあ

と、店長は叫んだ。

そのまた翌日も、同じ光景が・・・。

袋(カップではなく)チキンラーメンを手にした店長は、私と目が合うと、 この上なく幸福そうな笑顔で、

「また、見られちゃったあ。最近、これに 凝ってるんだ

 こんなことを言っては失礼だが、チキンラーメンを手に、はしゃぐ姿は、 カワイイのであった。

40歳ですよね、店長

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遅刻の思い出とバッチリの売場

2007-12-25 18:41:33 | Weblog

今朝は朝9時出勤。

8時出勤の方を私は好んでいる。

まだ、渋滞前だから。

今朝は 父が休みだったので、車で送ってくれた。

余裕をもって、一時間前に家を出ると、意外と今朝は すいていて、わずか25分で到着。

ゆ~っくり着替え、社員用休憩室でお茶を飲んだ。

実は、この時間帯に 前回、父に車で送ってもらった時には遅刻した。

その前も、遅刻した。

いずれも、7分、と5分。わずか?ではあるが、遅刻はいけない。

私は、準備できているのに、父は ゆっくりパンを食べていて余裕をもって家をでられなかった。

その結果、ものすごい渋滞に巻き込まれたのだ!!!

かたつむり か かめ のような進み具合に 相当 焦った。

バックから店に着いて更衣室へ向かう階段は、なんと、透明な客用ドアの真横なのである!

店前には、早起き鳥の客を筆頭に、今か、今かと、開店時間が来るのを待ちかまえているのが目に入った。

ここを駆け抜けるというのは、客に遅刻をアピールするような ものである。

店長はマイクを持って、時計に視線を落としている。

その真横を私が通った。

「すみませ~ん!!!

店長は マイクに向かって叫んだ。

「開店5分前。5分前!まもなく開店します

急いで着替えて、売り場に着いたとき、時計を見ると、9時7分。

 つまり、7分の遅刻である。

 

さて、帰り・・・。

私は店長の元へ いそいそと歩いて行った。

「今朝は、7分遅刻して、申し訳ありませんでした。ここは、30分単位ですよね・・・」

すると、店長は言った。

「7分遅刻したら、7分残業してください。

「えっ そんなんで、いいんですか?

勤務表には、当然、9時30分と記入(この店は自己申請)するのだと、思っていた。

寛大な お言葉に、思わず 友達言葉が出てしまった

「遅刻は、本当は、いけません。でも、これ出したら、帰っていいよ。ありがとう。」

(ありがとう・・・ですって。遅刻したのに。)

任された仕事は、7分ではなく、3分で終了した。

しばらく、店長の 「ありがとう」のセリフがエコーしていた

 

そして、二度目の遅刻も 同じ理由。 矢木さんは、

「ちゃんと、時間内に着いてたじゃない。えっ? 着替えたら5分遅れた? 売り場へくるのがってこと? そんな5分くらい、かわいいもんよ。」

と、笑っていた。

帰りに、店長に謝る。

 

「今朝は、かなり込んでましたね。俺も 遅れた・・・あっ、俺は、遅刻はしてないよ。でも、確かに渋滞してた。」

この日は、残業はなし。

あれ以来、公共の乗り物を利用していたが、今朝は、父に送ってもらったのだ。最初から、

「早く、早く!」 と、お頼み申した。

遅刻より、ずっといいわ。

早く着いて、お茶する方が。

寛大な上司に感謝しつつ、今日も、仕事、がんばろうっと。

売り場へ行くと、昨日、南副店長が熱中していた 北海道フェアの売り場が出来上がっていた。バッチリである

でも、本人に、そう伝えるのは忘れてしもた。

まあ、いいかあ。

鈴木鈴子

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おばあちゃんのクリスマスプレゼント

2007-12-24 21:28:01 | Weblog

作:藤山友美 絵:こむらまゆみ

おばあちゃんのクリスマスプレゼント

「みさきちゃん、ポチを拾って可愛がってくれてありがとう」

絵本を読み終えて、本のページをとじた時、そんな おばあちゃんの声が聞こえてきそう。

ダンボール箱に入れられた、子猫を何度か自宅へつれて帰った事を思い出しました。

私の場合、拾ったのは子猫だけではなく、親猫も。

やがて、親猫は子猫を4匹生み、その内の一匹は我が家で息をひきとりました。

白猫シー君。

私が高校2年生の冬でした。

みさきは、ポチを育てられなくなった人と公園で出会います。

その後、みさきちゃん自身がムクと名付けた子犬と共に たくさんの思い出を・・・不思議体験をします。

ちょっと、哀しく、でも温かな余韻が残るーー

私自身へのクリスマスプレゼント、「おばあちゃんのクリスマスプレゼント」。

この絵本は、甥っ子へも出版社から直接、送って頂く事にしました。 もう、届いたかな?

 

 

おばあちゃんのクリスマスプレゼント
おばあちゃんのクリスマスプレゼント

発売中
おばあちゃんの
   クリスマスプレゼント  
作 藤山友美(愛知県)   絵 こむら まゆみ(石川県)
 
「おばあちゃん、おばあちゃん・・・とおくへ行っちゃだめだよ!」
何度さけんでも、おばあちゃんの声はきこえませんでした。
おばあちゃんがいなくなって、しばらくたったある日のことです。
公園であそんでいると、どこからかおばあちゃんの声がきこえてきたのです
 
ISBN978-4-903847-02-3
1,260(税込み)

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この曲、歌ってるの、誰だっけ?

2007-12-24 17:58:25 | Weblog

翌朝、私は矢木さんと、早番で、再び一緒だった。

開店前の一時間。午前8時。

BGMに、ドリカムの懐かしい曲が流れている。

ヨーグルトを出しながらも、聞き入っていると、ふいに、南副店長が口を開いた。(ちなみに彼は、私と ほぼ同世代)

 「矢木さん、この曲、誰が歌ってるか、分かる?」

矢木さんは、自信満々で答えた。

「知ってるよ。アムロ ナミエやろ?」

「ぶわっはっはあ~

「ドリカムよっ。ドリカム。

と、ささやく私。

「いらん事、言わなきゃよかった

私は、昨日の矢木さんとの会話を思い出し、笑いをかみ締めていた。

副店長にも話すべきか、否か、それが問題だ。

矢木さんの落ち込んだ顔を見て、思いとどまった。

やめておこう

「私はですね、以前、モーニング娘の事を 間違えて、おにゃん子クラブって言って、笑われましたよ。いったい、いつの時代!?って。女の子達が、たくさんいて、似てますよね。年齢がばれたけど・・・。」

自分にとってのヒットメドレーは何か、で、だいたい年齢はバレるものである。

ちなみに、いつも生真面目で、威厳がある店長は、明菜派というよりは、聖子派だろう、と察する。

彼の青春時代には、きっと下じきに 聖子命 と書いていたに違いない。

年末の忘年会には、聖子のヒットメドレーをリクエストしようと、ひそかに企んでいる私であった・・・。

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西村チーフの店内放送

2007-12-23 16:07:18 | とある街のとあるスーパー

朝から雨。

気温は高めだが、風が強い日だ。

今日は日曜日。牛乳屋さん(いつも二人来る)が休みなので、デイリーの荷出し要員として、女性スタッフ3人が出勤。

今朝は、矢木さん、岸辺さん、そして私。

店長はお休みで、副店長は午後出勤の為、ハマグリ君も朝、出勤してきた。

他に、酒担当の川石さん、パン、飲料水担当のカトちゃんも出勤。

社員の西村チーフが今日のボス。 

あわせて計7名が朝一番の8時には売り場にそろった。 朝から7人も そろうのは、毎週日曜日だけである。

 私はヨーグルトを・・・

岸辺さんは牛乳を・・・

矢木さんはデザートを・・・

荷出ししている最中、西村チーフの声が店内放送で流れた。

みなさん、おはようございます!朝の開店準備で忙しいかとは思いますが、耳だけ傾けて下さい」

ここで、まず、矢木さんがジェスチャー入りで、コメントした。 すなわち、顔を斜めに傾け、片足でケンケンしてみせたのである。 「耳だけ傾けたら、こんなになるわ」

ち・・・違いますよ、矢木さん。そういう意味じゃ・・・。

ラジオ体操ではありませんから。

それでも、矢木さんの格好がおかしかったので、私も岸辺さんも笑った。

そろそろクリスマスです。当店では、毎年恒例のクリスマスケーキ予約販売を致します・・・」

ここまで聞いて、私は矢木さんに思わず尋ねた。

「これって、もしかして、夏のウナギと一緒で、強制的にスタッフ全員買わされるやつですか?

「そうなんよ。それと、もう一つ、あるんよ。精肉のクリスマス用のチキン! 一応、希望者だけ・・・って事になってるけどね。それが、ちゃんと申し込んだ人は名前を書くようになってるから、誰が頼まなかったか、すぐバレる訳。

「・・・

・・・申し込みは、ケーキ担当の・・カト君まで・・・」

「ぎゃははっ・・・!!」

ここで、矢木さん、岸辺さん、私の三人は、どっと笑った。 ケーキ担当、カト君 

いつから、そんな担当ができたのだろう。

きっと、たった今!

私達の笑い声が西村チーフにも聞こえたのか、まるで、慌てて訂正するかのように、チーフは付け足した。

申し込みは、グロッサリー担当者まで・・・」

ええーっ。結局は、我々みんな めでたく、クリスマスケーキの申し込み受付係に昇進したのである。

おめでとうございます!!!

 

早朝は眠い。何かと、まだ神経が眠っている。 そんな時に、このように愉快な店内放送を聞くと、目が覚める。

そして・・・9時開店。

雨のせいか、ワオンの影響か、開店後、お客様は まばらだ。

日曜日の朝というのは、いつも、こんな風ではあるが。

9時15分・・・。 西村チーフは、今から大切なミーテイングがあるから・・・と、グロッサリー担当者全員をバックへ集めるように!と カトちゃんと、矢木さんに指示を出した。

一人を除き、6人全員が集まった。

ケーキの申し込み用パンフレットを眺めながら、どれが美味しい、まずいと、昨年得た知識を元に意見交換している。

私は何も分からないので(昨年ここで働いてませんでしたから)、ただ、ふむふむ・・・と、頷く。

「遅いね、ハマグリ君。何処へ行ったんやろか?」

皆、ケーキの事を話し合いながら、ハマグリ君がバックへ来るのを待っていた。

「もしかしたら、トイレかも・・・」

そういうと、カトちゃんはトイレへ様子を見に行き、戻ってきた。

 「やっぱり、トイレです!!」

全員の視線は、ハマグリ君が居るトイレへと注がれた。

「今朝の店内放送、面白かったで~す。ケーキ担当、カト君って とこ、私、笑いましたよ。店長の店内放送は面白くはないから・・・」

それは、どうも、ありがとうございます」 (店長が聞いたら怒るかも・・・)  

もっとも、店長に「朝の店内放送は、もっと面白くしてください!」

などと、リスエストしたとしても、きっと、こう返されるだろう。

ここは、吉本ではありません!店内放送を面白くする必要などないのです!」

・・・なんて。

それにしても、遅いな、ハマグリ君・・・。

名指しで呼び出そうかね・・・」

と言いながら、西村チーフは とうとうマイクを手に取った。

「開店前だったらね・・・。業務連絡、グロッサリーのハマグリ君、早く便所から出て下さい!って、店内放送で 言えるのに・・・」

 私がそういうと、西村チーフとカトちゃんは「ぶっ」 と、吹き出した。

そして、実際には、チーフによって、

業務連絡。グロッサリーのハマグリ君、10番まで!」

と、呼び出されたのである。

トイレに居ると知っているのに・・・

「長いね、きっと大の方よ!

岸辺さんは確信を持って言った。

そこへ、気まずそうにハマグリ君がすたすたと、歩いてきた。

 「さってと、これで全員、そろいましたね。それでは、皆さん、出かけましょう

西村チーフを筆頭に、私達7名は、列を作り、ぞろぞろと、プラットホームへ出て行った。

 「こんな、全員で、出て行って、いいのかね・・・?」

誰かが、ボソッとつぶやくのが聞こえた。

まるで、グロッサリー御一行様である。

「皆さん、テイータイムです!川石さんの おごりです。ただし、いつもでは、ありません 日曜日で暇なので、特別です

今朝は、西村チーフの店内放送に始まり、同じく西村チーフ主導による、グロッサリー 御一行様プチ旅行で終わった。

そして、開店から約一時間経つ頃には・・・。

なんと、お客さまが・・・しかも、赤ちゃん連れから中年、高齢者まで幅広い層が来店中だったのだ!

やはり、朝から笑うと福来たり・・・であった。 お見事、西村チーフ

今日、学んだこと! 健康は、朝の笑いから!  

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あの時代、この時代

2007-12-22 19:12:31 | Weblog

お菓子の入荷日。担当者が休みの為、私が補充をしていた。

鈴木さん、その台車、小物(ガム、キャラメルなど)やろ?」

まず、矢木さんが手伝いに来てくれた。(感謝) わずか、2分後、今度は高田さんがやってきた。

「俺も出すよ。

菓子売り場に三人寄れば、どうなるか、誰でも容易に想像できるだろう。昔から、お茶には菓子、菓子には、おしゃべり、井戸端会議、と決まっている。

 「あ~この菓子、昔からありますよね。ブルボンシリーズ。私が物心付いたころから ありますよ。」

と、私。

源氏パイって、知ってる?これも昔からあるよ。」

と、矢木さん。

源氏パイって、昔は もっと大きかったでしょ?」

と、再び私。

そう、前は、このくらいで・・・。」

と、同意する矢木さん。

そう、そう!そういうのが、あった!!!」

思わず叫ぶ私。

「私と話が合う鈴木さんって・・・

と、定年間近??の矢木さん。

ここで同時代を生きてきた事を意識した30代と50代の乙女達の お喋りは、一気に盛り上がったのである。

話は、芸能界にとんだ。

青春時代、どんなテレビ番組、観てましたか?」

・・・とか、観てた」

と高田さん。

(昔のドラマのタイトル・・・覚えられない。

えーっ!水戸黄門じゃないんですか?」

と、私。続けて私は言った。

再放送で中学生の時、観たんですけど、森田健作の「俺は男だ!」が好きでしたよ。純で、まっすぐで、素直で。私も、あと、10年早く生まれて、この時代に青春時代を送りたかったなあって。私の時代は校内暴力の全盛期ですからね。」

「ほーっ。俺も、観てたよ。

私も。森田健作、いいよねえ。今も、若いし。

三人の意見が一致した。

特に、夕日に向かって教師の後に続いて全員で走るシーンとか。皆、素直で感動ものですよね。今の子達だったら、一人も走らないでじょ。

と、私。

「うん、うん、逆に、走ったら、頭おかしい人って思われるかもね。

と、矢木さん。 全員、爆笑 この おしゃべりは、明日へ続く・・・。

藤原達也はシブい!?

昨日の話の続き・・・。 話題は好きな俳優へ移っていった。

「藤原達也が いいですね~。

すると、矢木さんは、まじまじと私の顔を見つめていった。

「へえ~。鈴木さん、シブい人が好きなんやね。

「えっ 渋い・・・ですかね? 藤原達也って・・・。

「うん、だって、おじさんやろ?」

「えっつおっ・・・おじさん???彼って、確か、まだ20代前半じゃ・・・ないですか。」

すると、今度は、高田さんが、横から口を挟んだ。

「ちょっと、あんた、もしかして、藤 たつや と勘違いしてない? すぐ、自分と合わせるんやからね~。」 

「・・・」(矢木さん、沈黙

「ほら、大河ドラマ 新撰組で、沖田総司の役をした子ですよ。」

「ああ、分かった。知的で、無駄口たたかん人が、好きなんだ、鈴木さんは。」

と、言いながら、高田さんを意味ありげに見る矢木さんであった。

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