ケイの読書日記

個人が書く書評

綾辻行人「どんどん橋、落ちた」

2007-07-17 10:59:37 | Weblog
 「どんどん橋、落ちた」他4編が収められている。

 確かに「必要な手掛かりはすべて提出された」が、ここまでアンフェアとフェアの境界線をいくべきでしょうか?
 それほど人をあっと言わせたいのかなぁ。

 確かに、読者の大部分があっと驚き、騙されちゃったと悔しがるだろうけど、ただそれだけ。タネがわれてしまえばもう読み返したいなんて思わない。

 クリスティの『アクロイド殺し』もフェアとアンフェアの境界線で、いろんな人の批判があったようだけど、あれはトリックを除いてもミステリとして面白いからなぁ。小説として読む価値が十分あります。


 とにかく、綾辻行人の騙しのテクニックに挑戦したい人は『どんどん橋、落ちた』と『ぼうぼう森、燃えた』をどうぞ。
 でも解決編を読んで、「ふざけるなーっ!!」と怒り出さないでくださいね。
コメント
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