本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

人生塞翁が馬

2010-08-15 10:59:05 | Weblog
 私は50歳の時に、役員として7年ほどいた会社とおさらばした。人生50年の節目のつもりというわけではない。見切りをつけただけだ。だからリタイアではなくリザインというべきか。
 その後、会社はおかしくなった。辞めていなければ、そこで詰め腹を切らされたか資金繰りに貢献しろとなったかもしれない。まことによいタイミングだった。

 ただ、厚生年金の期間は通算27年しかない。以後は国民年金になった。そんなわけで、年金の受給額は多くない。なるほど、人生は「塞翁が馬」である。
 まァ、「足るを知る」の心構えであれば、食うには困らないけれど。


メガネそして老化

2010-08-14 11:45:00 | Weblog
 半世紀も過ぎた小学校6年の同窓会で、クラス全員の写真を見せてもらったことがある。大事に写真を保存しているのは、親と暮らしていて引き渡されるからだろう。生家を離れると、子ども時代の写真なんぞどうなったか知らないものだ。
 
 それはともかく、その写真を見ると、眼鏡をかけているのは私ひとりだけだった。今は、小学低学年の子どもたちもずいぶん眼鏡をかけている。昔と違って、栄養状態もよく、夜でも真昼のように明るい時代なのに。ゲーム遊びにのめりこんでいるせいですかねぇ。

 コップの底みたいな分厚いレンズのド近眼だったが、今では老眼鏡に移行した。本を読むことに不自由ないのだが、クセになったせいか目を細める。つまり、眉間を狭める。このため、眉間のヒフがポロポロになる。
 老化とはこういうことなんでしょう。それでもかみさんの化粧水でもクリームでもつけるとヒフが落ち着く。
 
 すっぴんのほうが肌に負担をかけないと思っていたが、なるほど、肌のお手入れは必要なんですな。

費用対効果

2010-08-13 14:43:27 | Weblog
 2、3日前の新聞に子宮頚ガンの予防ワクチンの記事があった。ワクチン接種の費用を自治体が負担するという内容だった。本来、全国一律に国が負担すべきだろうが、ラチが明かないから、心ある自治体が動き出したようだ。
 
 ところが、まったくその気がない自治体もある。その言い分は「費用対効果を検討しなければ」ということらしいが、人の生命にかかわることに費用対効果を持ち出すとはあきれる。
 この自治体は地方議員の政務調査費にとんでもはっぷんの使途が多い。費用対効果を吟味すべきは、このようなムダ金だろう。

犯罪小説

2010-08-12 11:35:44 | Weblog
 推理小説といえば、単に謎解きのウエイトが高いように思う。ジャンルの大きな括りでは犯罪小説というべきだろう。そして、その中核が何かによって、たとえば探偵もの、警察もの、法廷ものになるのではないか。犯人捜しの謎解きは探偵小説の中身の一分野に過ぎない。と、私は勝手に定義付けている。
 ほかにも、麻薬、テロ、暗殺など大掛かりな国際的事件をネタにした犯罪小説もある。これには、元CIAやら元海兵隊などマッチョな主人公が活躍するわけで、どちらかといえば冒険小説に含めてよいのではないか。

 前置きが長くなった。
 毎日、犯罪小説2冊と冒険小説2冊の計4冊を交互に、1冊につき20頁程度を読んでいる。読み終わると、またその種の小説を追加する。こういう読み方は邪道かもしれない。しかし、歳を取ると、少なくとも私は一気呵成に読む気がなくなった。一点集中より目先を変えたパラレル読書が性に合う。
 最近、物忘れが激しいのだが、今のところ、本に関しては前日までの読みかけのストーリーがうまくつながる。このつながりがプツンすれば、記憶減退のバロメーターになる。
 と思って、邪道の読み方を続けていることでした。

自転車

2010-08-11 14:27:05 | Weblog
 呉智英著の『言葉の煎じ薬』に、自転車を「チャリンコ」というのは、朝鮮語の「チャヂョンコ」に由来するとある。そして、「数少ない朝鮮語起源の現代日本語」としている。現代日本語とは大げさだ。せいぜい位相語のひとつである若者言葉、しかも小中学生の俗語ではないか。

 私は、たまたま音感は似ているが、朝鮮語が語源であると思えない。むしろ、自転車のベルの「チャリン」の擬音語から派生したという説に与する。自転車を乗り回す子が「チャリン子」で、いかにも子供たちの言葉らしいではないか。