本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

ブスか美人か

2018-12-24 09:04:16 | Weblog
 ものの本に、白河藩主松平定信の逸話があった。
 御年28歳ごろになっても奥方がいなかった。そこで、近習がせめて側室でと勧めると、「形醜くして縁遠き女を…」といったそうだ。つまり、ブスを側室に迎えたということ。
 これで家中の不美人でも嫁すことができたとか。
 この話は本当かどうかわからない。とはいえ、さすが寛政の改革の老中松平様だけのことはあるということか。

 以前にも書いたが、ある公益団体の理事長秘書を採用することになった。候補者は二人いて、どちらを採用すべきか理事長にお伺いを立てた。
 「君はどちらがよいと思うか」と理事長が人事担当部長に訊いた。「こちらの女性が美人ですから」と部長は答えると「その娘さんはどこでも採用されるだろうから」と言って、もうひとりの女性を採用しなさいとなった。

 この話は採用された当の本人から聞いたので間違いない。そうは言うが、その女性もなかなかの美人である。今は孫がいるおばあさんだが。
 前段の話と通底するのではないか。

コメントを投稿