本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

いきな話

2018-12-25 09:10:51 | Weblog
立川志の輔の落語のまくらに「姐さん、いきだねぇ」、「わたしゃ、帰りただよ」という笑話があった。
 「いき(粋)」は、江戸時代に完成された言葉とか。

日本語大辞典によると「①気持ちや身なりに色気があり、あかぬけていること。②男女の情事に関すること。③人情に通じて、ものわかりのよいこと。」とある。
 
 「いき」には多様な意味があることがわかった。冒頭の笑話の「いき」は①の意味を姐さんが「行き」とはき違えたということだ。ただ、花街の女性なら「粋」にピンときますけどね。この①の反対が「野暮」

 「あのふたり、いきなうわさがある」と言えば②の情事を意味するのですな。
 「いきなはからい」で一件落着となれば③の例文になる。

 九鬼周造の『いきの構造』では諦め、意気地、媚態とある。さすが哲学者の「いき」はわかりにくい。

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