本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

カスバの女

2022-07-28 09:03:15 | Weblog
 ユーチューブに「カスバの女」のタイトルがあって、青江三奈 とちあきなおみ と 藤圭子が歌っていた。ほかにもいろいろな歌手が歌っているようだ。 週刊文春の随筆で戦後十年の流行歌ベストテンに採り上げていたくらいだから競って歌った曲だろう。
 
 この歌は、作詞:大高ひさを、作曲:久我山 明とある。この作曲家は、孫牧人(ソンモギン)という韓国人である。今の東京芸大にあたる東京音楽学校に学んだようだ。晩年は韓国音楽著作権協会の会長だったから大御所だった。

 東京で働いていた当時、上京した郷里の知り合い(日本に帰化した韓国出身)の紹介で、来日中の孫牧人さんに会った。お陰で銀座や新宿の韓国料亭に同伴できたものだ。
 
 知り合いが郷里に戻ったあとも、孫牧人さんはたびたび来日して私に電話をくれた。作曲の著作権料を受け取りに来日していたらしい。

 その度に飲むことになった。飲んだ後はいつも、赤坂のピアノバーで「カスバの女」を弾いてご機嫌だった。こっちは随分と散財させられた。
 その後、職場を替えたので、つきあいは断絶した。当人は1999年に亡くなっている。

 ユーチューブでふと思い出した。