図書館から『中国が世界を牛耳る100の分野』(高橋五郎著)という光文社新書を借りた。
借りて間もないのでまだ少ししか読んでいないが、タイトルの「牛耳る」は最近見ない、聞かない言葉ではないか。以前には「市政を牛耳る市議会のボス」なんて書いてあったものだ。
受け売りであるが、群雄割拠していた中国の春秋時代に支配者は連盟をつくり、盟主が反乱を起こらないようにコントロールしていたそうだ。
昔、ソ連が「ワルシャワ条約」の盟主だったようなものか。プーチンは時代が換わったのに、盟主気取りで西側になびくウクライナを討伐するつもりだ。周金平もウイグルやチベット、モンゴルの一部同様に台湾を牛耳りたいようだ。
話を戻す。春秋時代の連盟の集まりは宴会からはじまったとか。その際、屠殺した牛の頭を前におかれた盟主は、刀でその牛の耳を切り落としたそうだ。それを合図に宴会がはじまる。これを「牛耳を執る」という。ややつづめたのが「牛耳る」となる。
中華料理にあるらしい牛の耳は喰ったことはないが、豚の耳(ミミガー)は沖縄で喰った。食べなれていないせいかうまいと思わなかった。これも中華料理の食材「猪耳」につながるのではないか。