ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『百戦百勝』

2020-08-14 06:07:37 | 日記
『百戦百勝』

つい数日前まで、
「青空が見たい 重たい雲も雨も もうイヤ」
と、ぼやいていた私です。
それなのに、今朝窓を開けて、「うわっ、今日も暑くなるぅ」と、恨めし気に空を見上げた私でした。
   雨ニモマケズ
   風ニモマケズ
   雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
   丈夫ナカラダヲモチ
   慾ハナク
   決シテ瞋ラズ
   イツモシヅカニワラッテヰル
こんな人間に、なれたらなぁーと。
でも、賢治さんだって、「サフイフモノニ/ワタシハナリタイ」って、願望で終わっていることですし、私になれるはずなどありません、と居直っている私です。

お盆の墓参りには、まだ行っていません。
普段の年なら、11~13日までには参っています。
今年は、この暑さです。
身近なご先祖様の母や姉なども、「無理しなくていいわよ」と言ってる様な気がしますので、気温が下がるらしい明日、14日に行く予定。

昨日、墓守をしている兄が、おいしいクルミ入りお饅頭を届けてくれました。
きっと、お墓に私からのお花が供えられていないので、〈具合でも悪いのでは?〉と思って寄ってくれたものでしょう。
ありがたいことです。
幼かった日々をあらためて思い出しています。
三歳上の兄で、いつも遊んでくれました。
ケンカもしました。
クチでは、兄は私の敵ではありません。
クチ喧嘩なら、私が百戦百勝。
時々、私を叩いたりした時は、すぐさま親に針小棒大に言いつけますので兄が叱られる羽目に。
だいたい私は、落語や、お芝居での喧嘩が大好きです。
喧嘩口上を聞きますと、胸のつかえが下りるのです。
(さほどの「胸のつかえ」もありませんが)
  『この馬鹿ッ。
    おまいぐれえの馬鹿は 少ゥしばかりの馬鹿じゃァねえな えゝ? 馬鹿ァ慢性だ』
  『おまいさん 怒ってたほうがいいわよゥ。
    ふだんで ぼォ・・・ッとしてる顔より とても顔が締まってみえるからさァ』

こうした悪態は勉強などよりすぐ覚えられました。
即、実戦での使用となります。

「馬鹿」に関しては、
「はんばか まるばか まるっとばか」
なんてのもあるようでして、はい。
【『かがやく日本語の悪態』 川崎 洋著 (新潮文庫)平成15年6月1日発行】によれば、この「はんばか まるばか まるっとばか」に関して、うなぎ屋の壁の品書きの「松・竹・梅」に譬え、
  ☆ 「はんばか」(品書きで言えば)梅  (英語で言えば)   bad 
  ☆ 「まるばか」    々    竹      々       worse
  ☆ 「まるっとばか」  々    松     々       worst
等の解説がなされています。

兄とのケンカの際、私は逃げ腰になりながら、「いちもんバカ!」との悪態を兄に投げつけたものです。
いちもん(一文)バカ!
近所の小さなヨロズ屋を「一文店(みせ)」、少し大きな店を「三文店(みせ)」と呼んでいましたから、私なりの小賢しい応用編とでも言いましょうか。
ふるーい ふるーい、年代物のバカな話しでございます。
                       〈ゴマメのばーば〉
コメント
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