ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「じゃぁね」と、だけ。

2020-08-26 06:03:03 | 日記
最高気温は32度でしたが、湿度が低かったせいかサラーっとした秋の様な日でした。
連れ合いの手術に身内が一人〈立ち会う〉ことになり、妻の私が行って来ました。
朝、8時30分に病棟の在るナースステーションへ。
病室へは、感染予防のため入室禁止となっています。
連れ合いが手術に備えた処置を病室で施され、ストレッチャーで運び出される時に、エレベーター前で言葉を掛けるだけの面会でした。
「じゃぁね」
と、だけ。
これがドラマか何かなら、気取った言葉の一つくらいかけるのでしょうが、あっという間に運ばれて行きました。
指定された待合所は地下にある売店脇のコーナー。
外が見えるわけでは無し、テレビはつけられていましたが観たいとも思いません。
ほぼ2時間、持たされたPHSへの連絡があるまで、ぼんやり過ごしましたが滅法疲れました。
「終了」との連絡がPHSに入って、病室の在る階へ移動。
まだ全身麻酔から完全に抜け切っていない連れ合いに言葉を掛け、担当して下さった医師から手術の経過等を伺いました。
新たな異常なども検出されず、概ね良好とのことでしたので安堵しました。
疲れた!
長女、長男、孫たちにメールを入れて、私の本日の役目は終了。
後は、早い回復を祈るだけです。

夕方、ほんのちょっとだけ散歩をしました。
スズメや、カラスに呼びかけてみましたが、知らんふりでした。

    『素直な疑問符』
                    吉野 弘
    小鳥に声をかけてみた
    小鳥は不思議そうに首をかしげた。

    わからないから
    わからないと
    素直にかしげた
    あれは
    自然な、首のひねり
    てらわない美しい疑問符のかたち。

    時に
    風の如く
    耳もとで鳴る
    意味不明な訪れに
    私もまた
    素直にかしぐ、小鳥の首でありたい。
                (『吉野弘 詩集 』現代詩文庫12 思潮社刊 より)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする