最高気温は32度でしたが、湿度が低かったせいかサラーっとした秋の様な日でした。
連れ合いの手術に身内が一人〈立ち会う〉ことになり、妻の私が行って来ました。
朝、8時30分に病棟の在るナースステーションへ。
病室へは、感染予防のため入室禁止となっています。
連れ合いが手術に備えた処置を病室で施され、ストレッチャーで運び出される時に、エレベーター前で言葉を掛けるだけの面会でした。
「じゃぁね」
と、だけ。
これがドラマか何かなら、気取った言葉の一つくらいかけるのでしょうが、あっという間に運ばれて行きました。
指定された待合所は地下にある売店脇のコーナー。
外が見えるわけでは無し、テレビはつけられていましたが観たいとも思いません。
ほぼ2時間、持たされたPHSへの連絡があるまで、ぼんやり過ごしましたが滅法疲れました。
「終了」との連絡がPHSに入って、病室の在る階へ移動。
まだ全身麻酔から完全に抜け切っていない連れ合いに言葉を掛け、担当して下さった医師から手術の経過等を伺いました。
新たな異常なども検出されず、概ね良好とのことでしたので安堵しました。
疲れた!
長女、長男、孫たちにメールを入れて、私の本日の役目は終了。
後は、早い回復を祈るだけです。
夕方、ほんのちょっとだけ散歩をしました。
スズメや、カラスに呼びかけてみましたが、知らんふりでした。
『素直な疑問符』
吉野 弘
小鳥に声をかけてみた
小鳥は不思議そうに首をかしげた。
わからないから
わからないと
素直にかしげた
あれは
自然な、首のひねり
てらわない美しい疑問符のかたち。
時に
風の如く
耳もとで鳴る
意味不明な訪れに
私もまた
素直にかしぐ、小鳥の首でありたい。
(『吉野弘 詩集 』現代詩文庫12 思潮社刊 より)
連れ合いの手術に身内が一人〈立ち会う〉ことになり、妻の私が行って来ました。
朝、8時30分に病棟の在るナースステーションへ。
病室へは、感染予防のため入室禁止となっています。
連れ合いが手術に備えた処置を病室で施され、ストレッチャーで運び出される時に、エレベーター前で言葉を掛けるだけの面会でした。
「じゃぁね」
と、だけ。
これがドラマか何かなら、気取った言葉の一つくらいかけるのでしょうが、あっという間に運ばれて行きました。
指定された待合所は地下にある売店脇のコーナー。
外が見えるわけでは無し、テレビはつけられていましたが観たいとも思いません。
ほぼ2時間、持たされたPHSへの連絡があるまで、ぼんやり過ごしましたが滅法疲れました。
「終了」との連絡がPHSに入って、病室の在る階へ移動。
まだ全身麻酔から完全に抜け切っていない連れ合いに言葉を掛け、担当して下さった医師から手術の経過等を伺いました。
新たな異常なども検出されず、概ね良好とのことでしたので安堵しました。
疲れた!
長女、長男、孫たちにメールを入れて、私の本日の役目は終了。
後は、早い回復を祈るだけです。
夕方、ほんのちょっとだけ散歩をしました。
スズメや、カラスに呼びかけてみましたが、知らんふりでした。
『素直な疑問符』
吉野 弘
小鳥に声をかけてみた
小鳥は不思議そうに首をかしげた。
わからないから
わからないと
素直にかしげた
あれは
自然な、首のひねり
てらわない美しい疑問符のかたち。
時に
風の如く
耳もとで鳴る
意味不明な訪れに
私もまた
素直にかしぐ、小鳥の首でありたい。
(『吉野弘 詩集 』現代詩文庫12 思潮社刊 より)