golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ペンデレツキ「ルカ受難曲」ヴィト

2008-07-27 17:45:42 | Weblog
音楽聴くのは通勤の電車、バスが中心ですが、周りがうるさ過ぎたりしなければ特段の問題はありません。

しかし、たまに聴いている曲と環境のギャップが大きいと、ふと違和感を感じることもあります。

休日出勤の今日、この曲をバスで聴き始め、駅についたら昼食時。吉野家に入り、いつも通りのカレーにしようか鰻にしようか思案。(この間にもこの重い作品の演奏はどんどん進んで行く)

「鰻定一つ!」(うなてい:鰻定食のこと。税込580円也)

短時間で目の前に鰻定が。(私、鰻大好きです)

汗を拭き拭き、鰻丼をかっこみ、味噌汁を啜る。
(この間もイヤフォンからは異国の深い宗教ドラマが)

箸休めに漬物をつまむ。
(曲調が変わりソプラノの清らかな声が聞こえる)

メタボの薬を飲み、昼食終了。店に入ってから出るまで4分33秒。
(勿論、ルカ受難曲はまだまだ続いている)

こういうのを、音楽とグルメの幸福なコラボレーションと言う(言わないよな)。

写真は、イカ受難曲。

クウォシンスカ(ソプラノ)、クルシェフスキ(バリトン)、テサロヴィチ(バス)、コルべルガー(福音史家)、マラノヴィチ(オルガン)、ワルシャワ少年合唱団、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、合唱団、ヴィト指揮(NAXOS盤)

劇的な受難曲です。

トーンクラスターの分厚い音塊があるかと思えば、透明な合唱やアリアもあります。

ポーランドの生んだ現代作曲家ペンデレツキ(1933~)の初期の傑作。

今日久しぶりに聴いたのですが、ダイナミックレンジの広い曲で、休日出勤の電車だと弱音部がほとんど聞こえない。

会社着いてから再聴。

しかし暑い、休日で冷房の入っていないオフィスは暑い。

この曲も基本は分厚い響きで清涼感無し!やはり夏向きではないなあ。

涼しい季節にじっくり聴きたい傑作です。

ペンデレツキ=現代曲と敬遠される方もあるかと思いますが、現代的手法は薄目のドラマチックな曲ですので、広く聴いて頂きたい作品です。まあ、楽しいという性格の曲ではありませんが。

作曲家自身の録音もありますが、このヴィト盤、祖国の先輩への敬意も感じられる感動的な演奏で録音も良いのでお薦めです。

★日本ブログ村ランキングに参加しています。クリック頂けると順位が上がります↓
ブログ村 クラシック音楽鑑賞

★人気ブログランキングに参加しています。
こちらにもクリック頂けると幸いです↓
人気ブログランキングへ