golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ブルックナー「交響曲第0 番」

2008-04-25 08:14:31 | Weblog
ブルックナーはチェスをしたのだろうか?

自分でしたかどうかは知らないが、少なくともカフェなどで他人がやっているのを見掛ける機会は何回もあったに違いない。

ブルックナーが、明治政府関係者、商人、留学生など日本人と遭遇する機会もあったかもしれない。

彼らの中には、チェスを習得した者もいたことだろう。

チェスを理解する商人をここでは、仮名で山本御留夫と呼ぶことにしよう。

山本御留夫はある日、取引先のオーストラリア人とカフェで商談をしていた。

仕事の話が一段落した頃、店の片隅で5、6人がワイワイ、ガヤガヤやっているのを見掛ける。

何かと思えば、覚えたてのチェスではないか。

最近知ったと言っても、将棋の強い山本は、西洋将棋に関してもメキメキ腕を上げていた。

他人が指す手が、妙手なのか、悪手なのかの判断も出来た。

悪手とまではいかなくても、緩手というものもある。

傍らで観戦していた山本が、「ヌルぃ手、やなあ」と呟くこともあったであろう。

そこにたまたま遭遇した晩年のブルックナーが、これを「ヌルテ」と聞きとったとしても不自然ではない。

帰宅してから、整理していた譜面に、先ほど耳にした「ヌルテNULLTE」などといった、無しとか無効を意味する言葉を書き付けたとしても、何ら不思議では無いのである…。

ショルティ指揮シカゴ響(DECCA盤)

0番やヌルテと呼ばれるこの交響曲、単なる習作と片付けられない、後年の諸作を伺わせる厚さ、力感を持っている。

決して、「緩手」ではないと思いますね。

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