ジェンダーからみるカンボジア

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新出生前検査

2013年11月23日 | カンボジアの外で感じたこと

 

 

新出生前検査が今年の4月から導入されて、半年で3500人が受診、陽性の判定をうけた67人のうち、その後の検査などで確定診断がついた54人のうち、53人が中絶していたことが分かったとの報道。

↓Dualitiesをもって成長してほしいなと思う、下の子

この検査、費用が20万円ほどかかるそうで、うける夫婦はほとんどの場合、陽性だったら中絶することを決めてからの受診だったそう。

自分のことではないから、簡単に意見を言うのは難しいけれど、生まれてくる可能性がある子どもを、障がいを持っているからっていう理由だけで中絶せざるをえないような社会は、悲しいなと思う。高齢者は植物人間になっても死ななくてもいいくらい手厚い保護ができる社会なのに、遺伝子のせいで生まれることすら否定されてしまう子どもがいるのは、どうかなと思う。

人間は、生まれてきてからも、けがをしたり、病気をしたり、障がいをもってしまうことは多くある。わたしのいとこも、五体満足で普通に生まれてきたけれど、水頭症になってしまって何度も手術を繰り返して、命は助かったけれど、成人した今も重い障害をもって生活してる。

↓上の子が離乳食にトライしていたころの写真、腕がぷにぷに~☆

今日、11月23日は、上の子の3歳の誕生日。この検査について、命の大切さについて、シャンパン片手にお寿司をつまみながら、ちょっと考えてみるのである。