大原三千院地区の寺院で、最後に拝観させていただいたのがこの来迎院です。ここ以外の四寺院は、比較的近い位置に配置されています。でも、この来迎院は、多少離れたところにあります。ガイドさんが、ここまで行くと少し忙しくなるかもしれません、といっていたので、最初はパスさせていただこうと思っていました。
でも、この次は、何時訪れることができるかわからない、というわけで、急遽ここも拝観させていただくことにいたしました。集合時間まであと40分くらいとなってから移動を始めましたので、ちょっと忙しい拝観となりました。
受付の方が、今「声明(しょうみょう)」を実演中なので、聞いていって下さい、といわれました。気が焦ってはいたのですが、とりあえず本堂に伺い、聞かせていただきました。たった四文字を読むのに、4~5分近くかかりました。次の5文字を伺ったところで、大変失礼とは思いつつも、退陣させていただきました。
「この「声明」とは、経文に音曲をつけて歌詠するもので、、音楽的な色彩が強く後の邦楽(今様・浄瑠璃・謡曲・民謡など)に強く影響を与えた。」ものだそうです。特にこの来迎院の声明は「魚三流声明(ぎょさんりゅうしょうみょう)」と呼ばれ、隆盛を極めたとのことです。