先日、読売新聞東京地方版で、江戸川区役所前に、「荒川の現在の水位」の表示塔が設置された、との記事を読みました。そのときには、ふ~~ん、と思っただけでした。今朝、ちょっと所要があり、区役所の前を通ったときに、「現在の荒川の水位」と表示されている塔に気がつきました。
この表示塔から、江戸川区役所前が、ほぼA.P. 0mと読み取れます。私の住んでいる、江戸川区南部葛西地区について言えば、地下鉄東西線西葛西駅前にも過去の水位などのみが表示する塔があったような気がします。今はもう遅いので、確かめに行く気はありませんので、近いうちに調べておきます。その西葛西駅前の表示だと、地上は確かA.P. -0.7mとなっていたように思います。
本日4月23日に、西葛西駅前の表示塔を見てきました。そこに記されていることによると、上記記載はやはり間違えていました。西葛西駅前は、A.P. +0.7mが正しいようです。と言うことは、堤防決壊により、大潮の干潮時でさえ、0.7mの冠水となる、と言うことです。大潮満潮時では、じつに2.8mも冠水すると言うことになります。泳げなければ、全ての人は溺死してしまいます。大変なことです。
■A.P(エーピー)とは
東京湾霊岸島量水標の0(ゼロ)を基準とする基準水準面であり、荒川、中川、多摩川等の水位の基準となっています。概ね、A.P. 0 は大潮の干潮水位になると言うことです。
一般的に言われる標高とは、東京湾平均海面(T.P.といいます)を日本の標準基準に定め、このT.P.と、特定の場所の高さの差がどれだけあるかを表したのが、標高と言うことです。A.P.とT.P.の間には、 A.P.=T.P.-1.134m の関係があるそうです。
いろいろご託を書いてしまいましたが、過去にはどれくらいまで水没した記録があるかを、代表的な災害時の水位を表示してあるのが、この水位表示塔です。