気まぐれ日記

カメラを持って、花を主とした写真を撮っています

野宮神社の黒木鳥居

2007年02月02日 | インポート

野宮神社(ののみやじんじゃ)は、その昔未婚の皇女が天皇の代理として伊勢神宮に奉仕する前に、身を清められた神社なのだそうです。「源氏物語」賢木の巻の一節に、光源氏が齋宮と共にいる六条御息所を嵯峨野の野宮神社に尋ねるところがあるそうです。ここはそのような時代背景のあるところです。

そのほかに、ここには黒木の鳥居があります。黒木鳥居とは、樹皮のついたままの鳥居のことで、きわめて原始的で、日本最古のものです。この鳥居には、「くぬぎ」が使用されていますが、ご多分に漏れず、三年ごとに立て替えるには、鳥居に使えるくぬぎの大木の入手が、困難となってきているのです。幸い今回は、香川県の某企業からの寄進を受け完成させたそうです。

嵐山にある渡月橋も、昨年末の道路凍結の時の交通事故で、車が欄干を破って桂川に落ちた破損の跡が、材木の手当が出来ないとかで、修理が出来ず仮の欄干が取り付けられていました。景勝の地の有名な橋なので、いつまでもこのままというわけには行かないでしょうから、そのうち修理はされるでしょうが。自然の材木を使用するものは、今後ますます入手が困難となっていくため、修復するのもままならないことになっていくのでしょう。

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