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靖国参拝「1回はOK」って・・・

2006-08-13 23:08:05 | 靖国
靖国参拝1回限り容認 中韓「安倍首相」念頭に (共同通信) - goo ニュース
私は、首相は靖国に参拝すべきだとは必ずしも思わないが、中国・韓国の批判があるから参拝すべきでないとはさらに思わない。靖国神社は戦没者追悼施設であり、A級戦犯も合祀されているとはいえ、A級戦犯の合祀を目的とした施設では決してない。「ドイツの首相がヒトラーの墓に参るようなもので、中韓の反発は当然」というような言葉を目にすることがあるが、全く不適切なたとえで、そのような性格のものではない。
靖国参拝は本来外交問題となるべき性質のものではない。それが問題化したのは、要するに日本国内の左派が騒ぎ立てて中韓にご注進したからだが、それを受けた中韓の批判に対し、日本政府は毅然として対応すべきだったのに、これを受け入れて譲歩してしまい、この問題が外交カードとして使えることを中韓に理解させてしまったためだ。
この譲歩をかつてした者たちが、最近の日本と中韓との関係について、首脳間の信頼関係が構築されていないなどと批判しているが、では彼らの時代には信頼関係が本当にあったのか。首脳会談は開かれ、表面的にはそれなりに平和的な関係が保たれていたようだが、それは結局相手の嫌がることは言わずに、諸問題を先送りしてきただけではないのか。
そんなわけで、中韓が反対するから参拝するなという論には同意できない。今回のこの報道、中韓に「何回までならOK」などと決められる筋合いはないと思うが、これまでの見解が絶対反対であったことを考えると、それなりに向こうも譲歩してきたのだなと思われる。歴史認識の問題で中韓にも譲歩させることが可能だということを示したという点で、小泉外交の数少ない成果と言えるだろう。


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