トラッシュボックス

日々の思いをたまに綴るブログ。

私は何故朝日新聞を購読しているか

2016-03-14 22:25:03 | マスコミ
 前回の記事の続きです。

 先日の私の記事「「だまってトイレをつまらせろ」?――朝日新聞政治部次長の奇妙なコラム」について、マンマークさんという方が、「市役所職員の生活と意見」というブログの
とにかく朝日を責めたい人。
という記事で、やんわりと批判しておられました。

 その批判の内容を読んで、私が少し申し上げたいと思ったことは、前回の記事で述べました。
 今回は、マンマークさんが私のことを誤解しておられる点について述べます。

 マンマークさんの記事は末尾を次のように締めくくってておられました。

このブログ主は朝日新聞を購読しているそうですが、ブログの過去記事を見ると、朝日新聞の記事に対する批判が多いようなので、朝日新聞に対して、批判というか、ケチを付けたいために購読しているようです。

 捻じれてますね。


 それは誤解です。
 私が朝日新聞を購読しているのは、何も朝日新聞を批判するネタを探すためではありません。私にはそんな金銭的余裕も時間的余裕もありません。
 私が朝日新聞を購読しているのは、他紙と比較して、記事の質・量、文字やレイアウトの読みやすさ、取材先や寄稿者、書評、広告、社会への影響力、読者の質・量などを総合的に検討して、家庭で1紙だけを購読するならば、朝日新聞こそがそれに最もふさわしいと考えているからです。
 念のために書きますが、冗談でも嫌味でもなく、本気でそう考えています。
 (日経もいい新聞ですが、家庭で1紙だけ購読するとなると、選ぶのはためらわれます)
 しばらく前に、他紙に乗り換えた時期も複数回ありましたが、気に入らなくて、結局朝日に戻ってきました。

 私のブログの記事に朝日新聞批判が多いのは、単に私が朝日を読む機会が多いからにすぎません。
 いちいちブログで記事は書いていませんが、朝日を読んで良い記事だと思うこともしばしばあります。
 例えば、毎日曜日に2面に掲載されているコラム「日曜に想う」の本月13日の分は、曽我豪・編集委員が「メインにならぬニッチでは」と題して、創生期の民主党で3期衆議院議員を務めた後、落選してソフトバンク社長室長を務め、今年の参院選ではおおさか維新の会から比例区に立候補する予定の嶋聡(しま・さとし)氏による民主党への懐疑を取り上げていました。
 私はこのコラムで初めて嶋聡という方を知りましたが、実に読み応えのある内容でした。

 また、14日の1面左上に掲載されていた「「核の先行使用放棄を」佐藤元首相打診、米拒絶」との見出しの記事は、首相引退後、ノーベル平和賞の受賞が発表されていた佐藤栄作が、キッシンジャー米国務長官に対して、受賞講演で核保有5カ国が核兵器の先行使用の放棄を話し合うため集まるよう呼びかけたいと提案したのに対し、キッシンジャーは、米国は先行使用を放棄するつもりはない、それは日本にとって危険だと答え、佐藤も受賞講演でこれに言及することはなかったというもので、これはスクープではなく春名幹男氏が既に確認済みの事実の紹介のようですが、広く知られていない事実に光を当てる良い記事だと思いました。

 当ブログの過去記事をもっと遡って見ていただければ、産経新聞や自民党の政治家を批判している記事があることがわかるはずです。

 いくつかの朝日批判の記事を見ただけで「とにかく朝日を責めたい人。」だと決めつけるのは、軽率というものです。

(了)