談山神社へは、往路はバスで行ったのですが、帰路は、多武峰街道を桜井駅まで徒歩で行くことにしました。
黒い雲が覆い、一時小雨が降ったのですが、それもつかの間、薄日も出て、歩くことにしました。
談山神社を後にして、下り坂にある3か所いや4か所もあったろうか駐車場を過ぎると、山中の自然が一杯でした。
歩き始めて、30分もすると、またポツポツと雨が降り出してきました。
途中に談山神社の東の入口 東大門 バス停多武峰の近くの屋形橋
1803年に建立された高麗門
しばらく行くと屋形橋があり、その近くに多武峰バス停がありました。
バスの時刻を見ると、あと20分程でバスが来るので、雨宿りを兼ねバスを待つことにしました。
バスは、この多武峰街道では、一番の難所と思われるほど、道幅は狭く、坂が急となっていました。 結果的に、ここを歩かなくて良かったと思われました。
が、ここを過ぎると、眼下が広がるように明るくなり、雨も上がったので、聖林寺前のバス停で降りました。
聖林寺は、小高い丘の上に甍が先ほどの雨で濡れていました。
聖林寺の創建は古く、奈良時代に談山神社(当時妙楽寺)の別院として、藤原鎌足の長子が建てたとされているそうです。
この寂しげな寺には、似つかわしくない(失礼)国宝の十一観音菩薩があります。
それ以外にも、南北朝時代や室町、江戸時代からの曼陀羅が多く秘蔵されていました。
本堂には、石仏の子安延命地蔵菩薩があり、江戸元禄時代に安産、子授けの祈願として、有名だそうです。
ここ門前から、桜井の方向に山辺の道、三輪山を見渡すことが出来ます。
聖林寺からの眺め
再び、聖林寺を出て歩き、桜井駅に向かいました。
辺りは、自然を一杯、と言いたいのですが、国道沿いには、工場や学校などがあり、人家に近づいてきたことを実感しながら、歩きました。
しばらくすると、紅葉に包まれた神社があり、立ち寄ることにしました。
かなり、広い境内には、それ相応のいわれがあるように思われました。
等彌(とみ)神社といい、神武天皇が大和平定と建国を祈願し、大嘗祭の舞台となったところで、鳥見山(標高245m)の西麓に鎮座し、建国の聖地だそうです。
広い等彌神社にも、紅葉が・・・・・
広い境内ですが、時間の都合があり、当初予定もしていなかったので、早々に引き揚げました。(奈良盆地には、このように、古くからの言い伝えられているお寺が沢山あるようです)
途中、雨で、全部歩くことが、出来ませんでしたが、充分多武峰を楽しむことが出来ました。