去る5月9日に高松に出かけた時、高松にも城跡があり、天守閣の再建が取りざたされていることを知りました。
高松以外にも、各地で町起こしとしてお城の再建が盛んですが、再建には色々と問題があるようです。
江戸城も”江戸城再建を目指す会”が平成17年10月に設立されました。
また仙台城の再建は2007年、事情により断念されたそうです。
明治初期の高松城の2枚の古写真
再建には文化庁の”文化財保護法”の下での復元が可能性があるか、判断をされ、まやかしの復元は出来ないとかなり厳しい規制があり、いかに忠実に精度の高い図面又は具体的に記載した資料が必要だそうです。
その上、1967年以降は、コンクリート造りでは不可となったということも影響されて、木造では建設費がコンクリート造りより、かなり割高になるのだそうです。
平城京の朱雀門や大極殿正殿が復元されたのは、復元するに足りる多くの資料があったからだそうです。
では、高松城はどうでしょうか?
まず、高松城の資料が皆無で、写真も明治時代のものが2枚ほど出てきただけです。 高松城は、明治17年に老朽化により、取り壊されたのですが、明治維新時は佐幕のため、恭順の意を表すため、多くの資料を焼却したようです。
よって文化財保護法の規制緩和のため、高松市は、経済の活性化を計るということで、構造改革特区を申請したそうですが、その後の動きは、はっきりとしません。
ただ、現在は、天守台の石垣の調査と解体工事をしていますが、これが天守閣の再建の一端なのかどうか、分かりません。
天守台 解体工事の表示板
どのお城の再建も最終的に問題になるのは、資金の問題です。
高松城再建には50億円の資金が必要だそうですが、それを県民の寄付などに頼らなくてはならないのですが・・・・
熊本城の御殿が再建されたのも、市民から多くの寄付金が集まったそうで(一人が何千万円も寄付した人がいたそうです)、大阪城も時代は違うのですが、一般市民の寄付が決めてとなったようです。
今も熊本城では、1口城主として寄付金を集めて、全国からかなりの寄付が集まっているそうです。
お城の再建も知名度が必要なようです。
名古屋城の本丸御殿の再建の話もあるようで、ちなみにこの金額が150億円ともいわれており、このご時世に多額の寄付は、難しいようです。
高松城の再建について、今後どのように進展するのか、注目してみたいと思います。
念のため申し添えますが、市民でもないものが、思いつきで調べたもので、分からないことが多くあり、ヒョットしたら間違っている個所があるかも知れません。
はっきりした内容が分かる方がおられましたら、お教え頂ければ幸甚です。