旧愚だくさんブログ

愚だくさんブログ過去記事蔵です。

逆効果?

2009年11月28日 | 本と雑誌

バカ親(親バカとは違う)の典型みたいな自分、子供達には何の教育も出来ないけれど、せめて
本好きな子に育って欲しい
との願いから、
本があふれる環境作りを
と思い、
子供部屋の前の廊下に本棚を設置して、そこに自分が読み終えた本を並べるようにしている。

・・・が、

今日、掃除をしながら改めて見たところ
この顔ぶれはまずくないか?
と・・・今頃になって気が付いた。

中村うさぎ「壊れたお姉さんは好きですか?」「芸のためなら亭主も泣かす」「ホストクラブなび」
から始まって、
岩井志麻子、みうらじゅん、浅田次郎のピカレスクシリーズ、奥田英朗などなど
純文学
からは程遠い背表紙ばっか!

やっぱ、逆効果かのぅ・・・

Cimg8767

Cimg8769

Cimg8771


益々面白い、加賀恭一郎シリーズ

2009年11月26日 | 本と雑誌

「ご加入頂いている火災保険の掛け金が変わり見直しをしたいので」
と、保険屋さんが9時に来る約束になっていた。

しかし・・・30分待ってもやって来ない。

なので、待ちながらケイゴリンの「卒業」読了。
応接間のフカフカソファでの読書・・・最適の環境ですナ・・・とってもよろし。

結局、保険屋は90分遅刻の10時30分にやって来た。

予定は狂わされたけど、ま、イイか。

「卒業」から始まる加賀恭一郎シリーズの次作「眠りの森」は持ってなかったので、急ぎジムの帰りに買って来た。

で、本日買った本。
「眠りの森」
「宿命」
東野圭吾
「愛に似たもの」
唯川恵
「月下の恋人」
「見知らぬ妻へ」
浅田次郎

昨日届いた「ワンダーJAPAN」と加賀恭一郎シリーズを抱えて、1週間入院したいね~、マジで。
一応病人らしく点滴でも入れながらベッドの上で読書三昧したいよ~。


いざ、珍スポット巡礼へ!

2009年11月25日 | 本と雑誌

Cimg8760

フッフッフ・・・amazonから何やら届いたヨ。

Cimg8761

ジャ~~ン!中身はコレだ!
・・ん?呆れるものの驚かないって?

ワンダーJAPANのバックナンバー4冊と「封印作品の闇」。
ワンダーの中身が凄い。
ま、凄いからこそ買ったんだけどさ。

「エリア別ワンダースポット300」
普通じゃない旅のお供に!
<異空間>な場所を300セレクト!
巨大建造物
廃墟
珍建築
不思議な神社仏閣
珍スポ
B級グルメ
とか他にもいろいろ・・

「5人の圧倒的フォトで迫る 巨大工場の魅力」
JFEスチール東日本製鉄所千葉地区 消えゆく第五高炉
巨大工場総特集

「特集 京都奈良」
古都の珍寺
ディープ修学旅行
バベルの塔型配水塔
愛宕山ケーブル軌道跡
京のカオス 近代&SF建築

「世界遺産をぶっ飛ばせ!世界奇産」
世界の巨大建築・珍寺
残虐地獄巡りガイド(タイ)
七福神型ホテル(中国)
巨大な船のエレベーター(ベルギー)
宇宙船型廃ホテル(台湾)
戦争遺跡 テムズ川の砲台跡(イギリス)
珍寺大道場(東南アジア)
巨大建築廃墟 柳京ホテル(北朝鮮)

・・と、トンデモナイことになっているけど、「エリア別ワンダースポット300」はオススメ。
日本全国の珍スポが丁寧に紹介されているから、これを頼りに珍旅行に出掛けると、何時もとは一風違った旅の刺激が人生を彩ってくれること間違えなし。

Cimg8763

昨日、天才ロバート(ロバートのことは過去に何度か書いたけど、面倒だからリンクは張らない)から借りたAC/DCと、このワンダーJAPANとで、しばらくの間はドップリ趣味に生きそうな自分。
あ、このCDはVoが故BonScott時代のもので、やる気のなさそうなVoがメチャメチャイイ感じ。
AngusYoungのギターも今のようなリズムカットが激しくなくて、ハードロックらしい音が出てる。
この手の音は、是非ともレコードで聴きたいねぇ。

ではでは。
遊んでばかりもいられないので、これから庭掃きを・・。


アリーナ、逃す!

2009年11月16日 | 音楽

091116_13180001

予約していたAC/DCのチケットを取って来たんだけどさぁ・・・
なーんだ!
ガッカリ!
スタンド席!

クソッ!またアリーナを逃したか~!

こんな体たらくじゃ、再結成LED ZEPPELINの来日コンサートがあってもプラチナチケットを取れるかどうか・・。←てか、本当に再結成するのかよ

それでも、ま、コンサートに行く楽しみが出来たってことで・・
ことで!
今日から華々しく開催!AC/DC祭り!

多分、今夜にロバートがCDをまとめて持って来て貸してくれるはずなので←図々しい
今日からガンガン聴きまっせ~☆


足尾組オフ会~わたらせ渓谷鉄道乗車~

2009年11月15日 | カメ見聞録・レトロな街編

昨日は足尾組オフ会開催。

当初の予定は「小滝方面をトレッキングしながら探索しよう!」だったけど、ガイド役の水道ネコさんが風邪でダウン、その上生憎の天候となったので、急遽「インドアの足尾を楽しみましょう」に予定変更。

ってことで、わたらせ渓谷鉄道に乗って来た。

Cimg8680small

↑足尾歴史館駐車場に車を停めさせてもらい、歴史館から歩いて2分の通洞駅からわ鉄乗車。

通洞駅で、偶然にも足尾歴史館のHさんにお会いし、Hさんは何も知らない我々のために切符を手配して下さり、乗車後は車窓のポイントを教えて下さって、何も戸惑うことなく済んだ。
Hさん、お世話になりました。

Cimg8616small

↑車内の様子。
乗客は、職場に向かう人や歯医者に通う人など等の地元の人達が殆ど。(Hさんもその一人)
生活の足として乗り慣れているらしく、目的の駅で降りるまで運転手さんと談笑していた。
そんな、のーーーんびりとした風景に気持ちが和んだ。
あ~、乗って良かった~。

Cimg8625small

↑通洞駅から三つ目の神戸(ごうど)駅。
此処には廃車両を改造したレストラン「清流」がある。

Cimg8624small

↑これがレストラン。
動物のペイントが可愛らしい。

その他、神戸駅から四つ目の水沼駅は、何と駅の中に温泉がある。

Cimg8627small

↑終点桐生駅の案内板。
9時54分通洞駅発で着いたのが11時9分、1時間強の列車の旅だったことになる。

Cimg8629small

↑わ鉄はSuicaやPASMOは使えません(笑

Cimg8632small

↑桐生駅から街に出た。
駅前商店街はご多分に漏れずシャッター通りだった。

Cimg8634small

↑シャッター通りから一本中に入ると、板壁のレトロな住宅が多々見られた。

Cimg8636small_2

Cimg8638small

↑妙な看板・・・一体何が言いたいのだろう。

Cimg8645small

Cimg8647small

↑蔵も幾つか見られたけど、かつては織物で栄えた桐生市だけに、織物関係の商家だったのかなぁ・・。

Cimg8652small

↑和洋折衷な交番。

Cimg8655small

↑和風旅館前の水槽。
これって元は防火用水だったのかな。ホテイアオイが良い感じ。

Cimg8657small

↑旅館の脇にあったゴミ箱。
うう~っ、こんな古いゴミ箱がバリバリ現役とは!

実は、カメの父方の親戚も桐生で旅館業を営んでいるんだよね。
ちょっと訪ねてみたい気も・・。

Cimg8660small

↑上毛電鉄西桐生駅。
この駅舎は大正時代の建築で、登録有形文化財に指定されている。

Cimg8661small

↑駅構内。

Cimg8662small

↑待合所。
ベンチはきれいに磨かれ、清潔な感じ。

Cimg8663small

↑運賃表。
心臓血管センター駅ってのが凄いネ。

Cimg8665small

↑お!足尾発見!

Cimg8667small

↑丁度お昼時だったので、西桐生駅前の蕎麦屋さんでお昼ごはんを。

Cimg8668small

↑カレー南蛮を頼んだ。
お蕎麦屋さんのカレーは随分と久し振り。

Cimg8671small

↑わ鉄車両。
これに乗って通洞駅まで戻った。

運転手さんは往きと同じで、発車までの間、構内の鳩に餌をあげていた。
沢山の鳩に囲まれた後姿が、とっても温かく感じられた。
で、カメが車両を撮ろうとしたら
「ちょっと待って!今、ライトを点けるから!」
と急ぎ運転席に走って行き、わざわざライトを点けてくれた。
なんて優しいんだ!

Ate2

↑そうそう、11月9日より「わ鉄アテンダント」が誕生!
可愛いお嬢さん達がわ鉄アテンダントとして活躍、車内の切符販売の他、乗客に細やかに応対してくれる。
ホント、皆可愛かった~。そのうちファンクラブが出来るかも。

Cimg8672small

↑今や珍しくなった輪っかのつり革。
これを見ると懸垂運動をしたくなる。

Cimg8674small

↑わ鉄の売りは、何と言っても「桜と共に北上」「紅葉と共に南下」と言う車窓の風景の素晴らしさ。
往きは雨だったけど、帰りは日が差して紅葉が鮮やかだった。

Cimg8676small

↑しかし、紅葉よりも足尾にて見える鉱山施設の方に狂喜する我々。
わ鉄の線路沿いにある選鉱所も、何時もとは違った角度・高さから見ると更なる発見があって胸躍りまくり。
写真はシックナーなのだけど、走行中の撮影に旧式デジカメは向かずに撮り逃してばかり。

Cimg8678small

↑シックナーは撮り逃したものの、坑口撮影には成功。
黄色い矢印が坑口で中に入ると東京ドームくらいの空間があるのだそう。
そしてピンクの矢印が有越鉄索塔。

通洞駅に到着した我々は、歴史館に立ち寄った・・・・ところ、館長を始めとする「何時ものメンバー」さんが、玄関前の休憩所で三時のおやつの最中だった。
究極名刺のOさん&足尾在住のOさんのダブルOさんが顔を揃え、あの町田さんの顔もあった。
究極名刺のOさ~ん、8月のガソリンカー祭り以来ですね~、お懐かし~。

Cimg8694small

↑そして、歴史館から細尾第一発電所跡へ。
たった一週間前に訪れたばかりだと言うのに、昨夜からの雨ですっかり水気を吸った発電所は、随分と違った風に見えた。

その後は、宇都宮に移動して軽く(軽く?)飲んでから解散。

今回も充実したオフ会だった。
テンジンさん、1192さん、たい焼きさん、飲み会から参加の栃さん、お疲れさまでした。
水道ネコさん、次回は是非是非。

↓おまけ

Cimg8704small

↑わ鉄のお土産、「すべり止め御守り」と「タブレット・クッキー」。
タブレットは、駅と駅の間で二つの列車が衝突しないようにするための通行手形だったそうで、直径10センチ、厚さ約1センチの真ちゅう製。それと同じ大きさのクッキーで食べ応え充分。
このクッキーの売り上げは、わ鉄の枕木購入資金や障害者施設の運営資金になるそうなので、皆さんもわ鉄に乗ったらアテンダントのお嬢さんからこのクッキーを購入しようねー!


迷走するAEROSMITH

2009年11月11日 | 音楽

Aerosmithのヴォーカルが変わってしまうかもしれない話。

Aerosmithachboeonsehotamdotk

「AerosmithのStevenTylerが、ツアー中にステージから落ちた!」のニュースを聞いたのが8月7日。
しかし、それ以前にもTylerは足を痛め、そのことで7ツアーをキャンセルしていただけに、再度の事故にJoePerryは憤慨したそう。
元々、TylerとPerryは不仲だったそうで、二度に渡って続いた事故を機に二人の間の溝はもう修復不可能なほどに深まってしまったと言う。

Dr121

そして、11月9日、JoePerryは以下のようなメッセージを残した。
「エアロスミスは絶対に解散しない。メンバーの1人は自分のことに専念するそうだ。と、マスコミは言っている。俺が知ってるのはそれだけだ」
「とりあえず、エアロスミスはポジティヴに新しいシンガーを探すつもりだ。40年の経験をそう簡単にゴミ箱行きにするわけにはいかない!」
「バンドはこれまで以上にホットなプレイをしてるんだ。俺らの曲はライブでプレイする必要がある! 落胆するな」
「エアロスミスは解散しない」

Tylerからは正式な脱退表明が出ておらず、Perryもコメントの中で「と、マスコミは言っている」と、まるで他人事のような言い方、しかしながら「新しいシンガーを探す」とまで言い切っている。

うーむ・・・
何とも不透明で変な話。

A5b9a5c6a5a3a1bca5d6a5f3a5bfa5a4a5e

Aerosmithと格は違うが、かつてのVanHalenからDaveLeeRothが脱退して新シンガー(誰だっけ?でも有名な人だったよね?)が加入した後は、まったくパッとしなくなった例もあることだし、幾らJoePerryが強がってみたところでTyler無き後のAerosmithは誰もAerosmithとは思わなくなるだろうなぁ・・。

息の長い良いバンドってのは、無駄にメンバーチェンジしないバンドだよ。
Aerosmithもさぁ、いい加減ジジイなんだから、ガキみたいな喧嘩は止めて、「解散の時はメンバーの誰かが死んだ時だ」くらいに肝を据えて欲しいよなぁ。

Hmv_3676924


別倉発電所と辰野金吾

2009年11月09日 | カメ的世界遺産・足尾

先ずは10月25日毎日新聞記事から・・

━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━

旧別倉発電所:辰野金吾の設計 河東名誉教授が調査で発見--日光 /栃木

 ◇東京駅や日銀本店手掛ける近代日本建築家の第一人者

 ◇堂々の外観「残してほしい」

 古河電工日光事業所(日光市清滝町)の旧別倉発電所が、東京駅や日本銀行本店を設計した辰野金吾(1854年~1919年)が設立した辰野葛西建築事務所の設計によることが、小山高専の河東義之・名誉教授の調査で分かった。河東名誉教授は「耐震の問題があり保存は厳しいと思うが、残してほしい建物」と話している。

 旧別倉発電所は1904(明治37)年12月に完成したレンガ積みの平屋。床面積は約165平方メートルで高さは約5メートル。赤レンガの外壁と窓回りに用いられた古典様式が特徴。現在も創建時の位置にあり、前身の日光電気精銅所の創業に先立って建設された構内最古の建物。外壁の一部が改築され、外部がコンクリートで耐震補強されている。

 旧発電所は約1・5キロ離れた細尾発電所の建設に必要な電力を供給するために建設され、完成後は取り壊す予定だった。だが、堂々とした外観から保存され、精銅所建設の電力も供給した。

 日光市の「足尾銅山の世界遺産登録推進検討委員会」委員長を務める河東名誉教授が、辰野の功績をたたえる建築学会発行の雑誌に辰野が手掛けた建物一覧を発見。「工場・倉庫」の項目に「足尾銅山別倉原動力所」との記載があった。

 辰野は工部大学(現東京大工学部)で、日本に近代建築を導入したジョサイア・コンドルについて学び、1879(明治12)年に卒業。英国留学を経て、同大教授に就任。1903(同36)年に退官し、弟子の葛西万司と辰野葛西建築事務所を設立。日銀の支店や朝鮮銀行本店、駅舎、ホテルを設計し、現存する多くの建物は重要文化財に指定されるなど、近代日本の建築家の第一人者となった。

 別倉発電所の設計について、河東名誉教授は「葛西の父親が古河家の相談役を務めていた縁で、手掛けたのではないか」と話している。【浅見茂晴】

━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━

・・で、昨日の記事に書いた細尾第一発電所よりも2年早く竣工された別倉発電所に付いて調べてみたら、どうやら現(株)古河電工敷地内にあるらしく(道理で姿が見えないわけだ)、その写真は栃木県教育委員会が出した研究紀要の中にようやく見付け出すことが出来た。

別倉発電所

↑窓のアーチ部分の装飾が、細尾第一発電所と同じ!

別倉発電所は、東京駅などを設計した辰野金吾によるものであると判明したのだけど、その2年後に建てられた我が(我がかいっ!)細尾第一発電所にも、辰野の影響が色濃く残され、辰野自身の設計でなくても手掛けた事務所は同じだった可能性は大きいと思う。

そこで、辰野金吾設計による著名な幾つかを挙げてみると・・。

800pxtokyo_station_marunouchi_old

↑東京駅(竣工当時)

800pxiwateginkonakanohashibranch200

↑旧岩手銀行本店本館

800pxminatomotomachi_st02_1920

↑旧第一銀行神戸支店

800pxmizuho_bank_kyoto_chuo_branch

↑みずほ銀行京都中央支店

Osakacity_centralpublichall

↑大阪市中央公会堂

800pxnara_hotel01st3200

↑奈良ホテル本館

何と奈良ホテルも辰野金吾によるものだった!
こうして思うに、木材と瓦屋根の典型的日本建築であるはずの奈良ホテルなのに、第一印象が「和洋折衷」であるのは、破風の処理が西洋風だからかなぁ・・。

それにしても、上に挙げた5つの赤レンガ建築と別倉発電所、ひいては細尾第一発電所と似通ったものを感じる・・大いに。
やはり、窓廻りの古典意匠がポイントかな。

そして、別倉発電所に付いて調べるうちに、古河電工敷地内には他にも幾つかの近代産業遺産が残されていると分かった。

分かった・・・からには観たい。

しかし、足尾銅山施設は(株)古河機械金属の所有で、コチラの方は足尾歴史館の長井館長を始めとする有志達の篤い思いを受けて公開に積極的だけど、(株)古河電工の方はどうだか分からない。
本気で観たけりゃ社員になるしかないのだろうか・・・って、今のご時世じゃ中年女性を新規で雇っちゃくれないだろうな。

でも観たい・・・。

細尾第一発電所の前身とも言うべき別倉発電所の雄姿をこの目にしたい。

何とかせねば。

<追記>
冒頭に挙げた毎日新聞記事を書いた記者さん、この間の勉強会にも取材にいらしてましたねぇ。
「僕は足尾には全く詳しくないんです」
と何度も言っておられたが、トンでもねえぜ!
これだけの記事を書くには相当な予備知識が必要であろう。
もっと色々なことを根掘り葉掘り訊いておけば良かったと後悔。


秋の赤レンガ祭り開催!

2009年11月08日 | カメ的世界遺産・足尾

秋も深まり・・・
紅葉狩り・・・
と言いたいところだが、生憎カメが萌えるのは葉っぱじゃなくてレンガの赤・・・
日光市細尾発電所跡に行って、思いっきり秋の赤レンガを堪能して来た。

Cimg8582small

Cimg8588small

洞道碑が立ち、水神宮が祀られる後ろに明治時代の赤レンガ建造物はヒッソリと佇んでいる。

Cimg8585small

↑水神宮越しに見える発電所跡。

●細尾発電所メモ●
古河鉱業㈱(現在の古河機械金属㈱)は、足尾銅山の動力電化のため、明治23年(1890) 12月、足尾に間藤水力発電所(90kw)を建設しました。自家用発電所としては、宮城紡績(宮城県仙台市)、下野麻紡績(栃木県鹿沼市)に次ぐ全国三番目に古い歴史ある発電所です。
 その後、銅山の急速な発展と日光電気精銅所の建設に伴って、急増する自家用電力の需要を満たすため、さらに有利で豊富な水利地点を求めて、明治39年(1906)日光町細尾に細尾第一発電所を建設し、次に、明治43年(1910)には細尾第二発電所を建設しました。後に、第一発電所を移転し、第二発電所と合併して、細尾発電所と名称を変更しました。
(HP「栃木県の土木遺産」より抜粋)

●東壁●

Cimg8528small

Cimg8580small

↑この発電所の特徴は、大きなアーチの中に二つのアーチが組み込まれる意匠だと思うんだよね。
そして、更なる特徴はベージュ色をした自然石がアクセントになっていることだと思う。
アーチ部分にレンガよりも硬い石を入れることでより強度が増すのかも知れないが、他の赤レンガ建造物・・例えばより強度を求めるであろうトンネルなどに、この技法が用いられていないことを考えると、意匠としての意味合いの方が強い気がする。

●南壁●

Cimg8534small

↑発電所の四方の壁の中で、この南壁の保存状態が一番。
レンガの崩落もないし、木枠もしっかりと残っている。

Cimg8537small

↑入り口上部の拡大。
かなり重厚。

Cimg8539small

Cimg8560small

↑素敵だねぇ・・こんな窓。

Cimg8548

↑見る度に思う・・・此処は発電所じゃなくカテドラルの跡だって。

●北側●

Cimg8542small

↑壁に残されたガイシがカッコイイ。
流石に家庭用のとは違って大きいんだな~。

Cimg8547small

↑おっと!巨大なスズメバチの巣、発見!
こりゃ、夏の探索は避けたほうが無難かも。

●西壁●

Cimg8598small

↑一つのアーチに二つのアーチがはめ込まれた窓を持つ東壁と比べると簡素な印象。

Cimg8557small

Cimg8544small

↑窓から見た送水管。

Cimg8564small

↑西壁には、レンガを覆う壁材の名残が見られる。
西面は山側で雪による損傷があるため、その防止策でレンガを覆ったのかな?

Cimg8565small

↑エントランスの床。
市松模様が洒落ている。

Cimg8550small

↑この穴は何だろう。

●屋根●

Cimg8573small

↑屋根。
東側の屋根は、こうして残っているものの、西側は全滅。

Cimg8579small

↑屋根材と思われる薄い石が沢山落ちていた。
下を丸く削った石がうろこ状に貼り付けられているのだね。

Cimg8591small

↑屋根は半壊してしまったけど、この避雷針や屋根飾りは残っていて良かった~。
それにしても、何だってこんなに洒落ているのだろう。
まるで仏像の光背のようで、益々神々しさを感じちゃうよ。

Cimg8594small

Cimg8572small

↑余生を静かに送る発電所跡の隣では、現役作動する送水管が横たわっていた。

Cimg8569small_2

発電所跡を後にして、細尾峠を越えて足尾に出ようと走り出したところ、走りながら山肌を良く見ると、発電所跡のアーチや屋根に使われたのと同じと思われる石材が露出しているではないか。
以前の足尾銅山を世界遺産にする勉強会で、
「昔は輸送力がなかったので、重い石材は地元産のものを使うのが基本だった」
なる説明があったけれど、まさにそれ?
この山で採れた石があのカテドラルを飾ったのか?
だとすれば、より一層の愛着を感じるなぁ。


細尾発電所

2009年11月07日 | カメ的世界遺産・足尾

本日土曜日。
休日。
ってことは発電所もお休み~!←変なヤツ

ってなワケで、日光発電所内にある明治期の遺構、細尾発電所に行って来た。

Cimg8531small

相変わらずの威容。
秋の陽光を浴びる赤レンガ建造物は、雄雄しく美しかった!

Cimg8570small

送水管越しに見る紅葉も、またオツなもので・・・。

ってなワケで、詳しくは明日。
おやすみ、エブリバディ☆