旧愚だくさんブログ

愚だくさんブログ過去記事蔵です。

平成の大仏師

2006年09月22日 | 仏教・仏像

たった今、NHK番組で松本明慶大仏師の特集を見ておりました。

番組中の解説で、全国に4000躯以上の御仏を奉納なさってるとありましたが・・・

Cimg277830small 観音寺サイトに載せておりますが、当寺御本尊である聖観世音菩薩も、松本仏師の手によるものなのですよ~。
こういう機会に売り込まなくちゃ!(笑)

この御本尊の開眼供養の時に、はるばる京都から御出で下さった松本仏師。
あれからもう15年以上経つと言うのに、先程TVで拝した仏師は、ちっともお変わりにならぬ御様子。

・・・あ、ちなみに、この観音さまとカメは殆ど時期を違わずして当寺に輿入れ(!)しましたのよ。
オ~ッホホホ!

こーゆうのを蛇足と言うって?


クックちゃん

2006年09月19日 | 人間じゃない家族

060919_10250001 ←この子がクックちゃん。

ベランダに居りますが、ベランダで放し飼いにしているわけじゃぁ御座いませぬ。

ベランダに置いたケージから羽ばたいて飛び出してしまうんだなぁ。
何度戻しても直ぐに飛び出す。
結構高さがあるのに・・・・鶏は何時から飛行上手になったのか、と本気で考えてしまうくらいに飛んでくれる。

元気で可愛いのだけど・・・
こうやって、ちょっと目を離すと飛び出しては我が物顔でベランダ・ジャックするし、朝4時30分には「時を告げる」ので、お陰でコッチは毎朝二度寝で、寝坊すれすれで漸く目を覚ます有様。

クックちゃん、可愛いのだけどなぁ・・・困った事、多し。

でも、許す!(爆)


大施餓鬼会

2006年09月18日 | 仏教・仏像

Cimg282930small_1

昨日の大施餓鬼会。

一昨日のブログに書いた様に、施餓鬼法要を通しで見たいと切望し、それが叶うと楽しみにしていたカメだが・・・実際、それが叶ったところで「何が何だかチンプンカンプン」なのだった。嗚呼!

「奠供(てんぐ)」なる名前の“供物を捧げる法要”の最初に唱えられる声明から始まり、次に「理趣経」・・・これが判らぬ。
真言宗が特に尊重する経典で多くの法要に用いられる・・・らしい。
そんでもって経典の中心に「煩悩即菩提」の思想が置かれる・・・らしい。

煩悩即菩提。
好きですねぇ、この言葉。
もう、だぁ~い好き♪
「南無阿弥陀仏」なんかより、ず~っと良い。
あ~、真言寺院で良かった~。エヘヘ

余談は兎も角、この「理趣経」にはあるエピソードがあって、最澄がこの経典の解釈本「理趣釈経」の借用を空海に申し入れた処、空海はにべもなく断ったと言う。

「密教は字面で追うのではなく、修行によって体得すべきものである」と。

これが契機となって、最澄と空海は断絶して行く。

話を施餓鬼法要に戻して・・・
「理趣経」の次は「至心回向(ししんえこう)」。これも判らぬが、三宝(仏、法、僧)を敬い、自身の過去の贖罪を願い、諸仏に衆生の救済を願う、みたいな経文・・・らしい。
で、この先から施餓鬼の為の供養になり、過去帳を清め、施餓鬼を説明する内容の要文を唱えて、法要の〆的経文である「普回向」で以って施餓鬼法要が終る。
(ちなみに、この法要パターンは真言宗智山派栃木南部教区鹿沼支所の場合)

あ~、難しい。
チョ~、むずい。

今まで、法要後に供する料理作りの采配と接待する時の作法ばかりがカメにとっての大施餓鬼会の全てだったけど、当の法要がこ~んなに難解なものだったとは・・・・。


ようこそ、クックちゃん!

2006年09月14日 | 人間じゃない家族

昨日、今週土曜日に予定される運動会の代休だった下子カメを連れてホームセンターに買い物に行き、例によってそこのペットショップで動物達を眺めつつ、新たに入荷された烏骨鶏の雛に「烏骨鶏、カワイイね~。コッコちゃんを思い出すね~」と目を細め、2人で同時に「飼いたいね~」とハモってしまった。

そして、その日の夕方のYahooニュースで「秋篠宮邸では様々な動物が飼われているから、新宮様が生育なさる環境としては申し分なかろう・・」みたいな内容のものがあって、なまずにワニガメ、巨大ネズミのマーラ、そして希少種の鶏、天草大王(凄い名前!)も飼育されていると読み、「鶏かぁ・・・。短い間だったけどウチにも鶏が居たよなぁ」と、再びコッコちゃんの事を思い出してた。

そんでもって今日、車を運転していたら何と、対向車線の歩道で大きな雄鶏発見!
立派な体格で羽の艶も良く無傷だったので、きっと最近まで人に飼われていたのが何かの拍子で鶏舎を抜け出してしまったか、時を告げる声がやかまし過ぎて近所迷惑になるからと捨てられたか・・・まあ、そんな処だろうなと思った。
しかし、家畜化されて長い鶏が外に出た処で、野犬に食われるか車に轢かれるかの末路を辿るのは目に見える様なので、余程捕まえて家に連れて帰ろうかと思ったけれども、「元気が良い雄鶏なんて捕まりっこないよなぁ・・」と思い直して諦めた。

そうしたら!
今日の夕方、鹿沼市内の小学校に勤務する友人から電話があって「昨日、子供達が烏骨鶏を拾って来て、誰が引き取るかと職員の間で大騒ぎになってるのだけど、カメさんの家で飼って貰えないかな?」だって。  \(?ο?)/ワオ!
直ぐさま二つ返事で「うん!ウチで飼う!」と言ったのには、彼女も面食らった様子だったけど、「良かったぁ。下子カメちゃんに飼って貰えれば烏骨鶏も幸せだと思う」と安堵の溜息混じりに感謝してくれた。

その電話から約2時間後、烏骨鶏はウチにやって来た。
見れば、成鶏になる一歩手前の若い雄鶏で、連れて来た友人曰く「或る程度成長してトサカが出て来て、これは雄だ、卵が採れないって事で捨てられたんじゃないかな。この烏骨鶏が居た傍に段ボール箱が置いてあったと子供達が言ってたから」。
そーか。そーか。
でもね、キミがウチの子になる予兆は既に昨日からあったのだよ。
・・・で、名前は「クックちゃん」。
羽二重の様な美しい羽と、勝気そうな黒々とした眼。そして、喉を鳴らしながら盛んにお喋りする処が面白くて、来た早々人気者。
子カメ達も大喜び。
コッコちゃんが使っていたケージや餌皿をそのまま引き継いでクックちゃんは成長して行く。
良かった・・・コッコちゃんが教えてくれた烏骨鶏の可愛さを、また感じながら過ごせる。
クックちゃん、宜しくね。


芸術の秋到来

2006年09月09日 | 仏教・仏像

ひゃっほう♪
10月3日より東京国立博物館で催される「仏像~一木にこめられた祈り~」特別企画展に合わせた連続講座の抽選に当たった!
10月13日
第1講「白檀仏と日本の檀像」富山大学教授 松浦正昭
第2講「一木彫の世紀」情報課長 岩佐光晴
10月14日
第3講「木彫像の樹種」森林総合研究所 多摩森林学園長 藤井智之
第4講「円空仏と木喰」渋谷区立松涛美術館主任学芸員 矢島新
10月15日
第5講「鉈彫と一木彫像」事業部長 金子啓明
の3日連続計5回の講座で、中でも特に楽しみなのは第2講の東博情報課長の岩佐光晴氏による講座。氏の講座は過去に何度か聴講したけど、内容が深くそれでいて分かり易い。
それに、「優しい切れ者」ってな雰囲気の氏の容貌はカメ好み・・・つまりファンなのですな。(笑)でもさ、「平井堅が好き~♪」ってなら兎も角、「東博の岩佐課長が好き~♪」ってのはマニアック過ぎて変人扱いされそうだ。(爆)
ま、余談は兎も角として、この企画展には以前ブログに書いた滋賀県渡岸寺の十一面観音菩薩像も御出でになるのだ。
嗚呼!講座と併せて渡岸寺の十一面様に3日連続でお会い出来るなんて、感極まって泡吹きそう!

それともう一つ。
「芸術新潮」の今月号の特集が「飛鳥」で、これも見応え・読み応え共に充分で嬉しくなってしまった。
しかし、タイトルは飛鳥なれど、古代史や遺跡に興味が無い方でも楽しめると思う・・・奈良県明日香村の鄙びた田舎の風景や棚田、夏草に埋もれる様にして佇む道祖神などの日本の原風景とも言える素敵なグラビアが何ページにも渡っているのだ。眺めるだけでホッとする。
このブログを読んで下さっている(奇特な)皆様にも是非ご購入をお勧めします。ホント良いです。
・・・あ、そうそう。芸術新潮にはたまに「枕絵」の特集があるのだけど、アレは凄い!もうバンバンご開帳・・・って、イケマセン、イケマセン、寺の嫁がこんな事を言っては。
ま、凄いのだわ。(笑)
何せ「芸術」新潮だから、芸術の名の下にやりたい放題。読者はウハウハ。
枕絵特集があった時、カメは「定期購読していて良かった~」と心から思ってしまうね。そんでもって、枕絵特集の号のバックナンバーは瞬く間にsold out。皆、考える事は一緒みたいで・・。

ところで、最近、何人かの方から「カメさんのブログ読んでますよ~」とお声を掛けて頂いた。
今日、絵画教室にて下子カメが「あなたが下子カメちゃん?中2のお姉ちゃんが上子カメちゃんなの?」と、何処かのママに聞かれたそうな。
それと、このHPを閲覧なさって墓地見学に御出でになる方もあって、「伊達にやってるわけでもないかな・・」と、ちょっとだけ自信が付いた。
ブログにはバカな事ばかり書いているけど、寺を思う気持ちだけは人一倍と自負するカメ管理人の「前日光大師観音寺通信」を、これからもどうぞご贔屓に。


みちのくvery short仏像巡礼

2006年09月05日 | カメ見聞録・国内編

『五月雨の振り残してや光堂』
・・・・・これは、中尊寺金色堂を拝観した時の芭蕉の句。

残暑厳しき中、行って来ました中尊寺。

副住職が副業(老人福祉施設)の仕事関係で仙台に行くのに、ちゃっかりとカメも同行。
「おじいさんは仕事に。おばあさんは遊びに。」ってな感じですな。ハハハ・・・
宇都宮から東北新幹線に乗って仙台駅を越え、一関で下車してバスにて約30分。降り立ったバス停の直ぐ向こうに中尊寺参道「月見坂」が開けていた。
カメ17年振りの中尊寺詣でに心躍らせながら、杉木立の真ん中を抜けるかの様な参道(でも、かなり急坂・・)を上った。

Cimg280930small_1 ↑写真は金色堂。
850年に比叡山延暦寺の慈覚大師円仁によって開山され、その後奥州藤原氏の初代清衡によって大規模な堂塔伽藍の整備が行われた。
この金色堂は、そんな中尊寺創建当初の姿を今に伝える唯一の建造物。
鎌倉期より、金色堂は、風雪から守る為の「覆堂(または鞘堂)」にスッポリと覆われた姿となった。
金色堂に納められる内部の御像群は、地方の作風とは思えぬ洗練されたフォルムと気品に満ちていた。多分、都から招かれた仏師が刻んだ御像なのだろうな・・・だって、モロ貴族趣味。蒔絵と螺鈿細工をふんだんに使って荘厳された金色堂御仏ワールドに、カメは暫しの間、目をチカチカさせてた。
勿論、心の目もね。

Cimg280230small ↑そして、これは本堂。
御本尊は阿弥陀如来。
此処を拝観している時には、だ~れも居なかった。
・・・御本尊様に手を合わせつつ静かに瞑想している我が身は懐の深い仏堂空間に包み込まれ、耳に届くはただ夏蝉の声。
許されるのなら、暫くの間そのままで居たかった・・・日の暮れるまで・・・夜が明けるまで・・・。

それから「讃衡蔵(さんこうぞう)」なる名称の宝物館にて、丈六像の薬師如来と、同じく丈六像の阿弥陀如来二体を拝観。
これ等の御仏は周辺寺院からの客仏で、何れも平安時代後期の作と見られ、定朝様式を踏襲しているかの様な優美さを湛える。

Cimg281230small_1 ・・・拝観を終えて、中尊寺門前街の蕎麦屋で「わんこ蕎麦」初体験。
スルスルスルッ・・と、調子に乗って食べたは良いものの、ついつい胃袋の容量を超えてしまって
「く・・くるしいっ!」。
困ったもんだ。

・・・本来の目的(!)の会議の時間が迫っていたので、平泉に未練を残しながらも仙台に急ぎ舞い戻った。

副住職が会議中の待ち時間に、カメはと言うと・・

もっちろんお買い物♪
仙台!政令指定都市!
なので、同じ県庁所在地ながらも宇都宮とはぜ~んぜん違う。
なので、並居るショップも中央(東京)並み。
adidasの今秋のレア物をチェックして、気に入ったブルゾンを購入し、DIESELのジーンズの今秋シリーズの全てを試着し倒して、「足長&小尻」効果に優れた1本を購入。

心に平泉。身に纏うは仙台・・・って、なに?それ。

ま、余談は兎も角として・・・
奥州藤原文化に身をたゆたい、心遊ばせたveryshort stay・・・思い出深い1日だった。