東博にて大好評開催中!
「空海」「密教美術」なるタイトルを示すべく、全国真言宗寺院より平たく寺宝が結集したな・・・と、先ずはそんな感想。
展示のメインは、東寺講堂の諸尊による立体曼荼羅の再現。
それに関しちゃ、
「東寺は毎年行ってるし~、何を今更みたいな~」
と軽く考えていたが・・・
薄暗い堂内で拝するみ仏とは、また違った迫力を放っていたのであった!
うーむ・・・流石は密教パワー!恐れ入った!
↑この特別企画展の中で一番楽しみにしていた「聾瞽指帰(ろうこしいき)」。
これは、儒教・道鏡に対する仏教の優位性を説いた「三教指帰(さんごうしいき)」の草稿と見られている。
大胆かつ流麗な筆使い!凄い!
ただただ圧倒されて拝しておった。
↑☆新たな発見1☆
降三世明王の背面には4つ目の顔があった!
東寺講堂五大明王の中で、一番好きなのが軍荼利明王。
しかし、軍荼利さんはお留守番組だったのね・・(涙
↑☆新たな発見2☆
帝釈天台座の象には、ちゃんとフグリが彫出されていた!
ムフフ♪これに気付いた人は少ないだろーな。
ああああああっ♪耽美♪
しかし、この反対側斜め45度の位置から拝するお顔の方が数倍美しいよ。
自分、ずーーーっと張り付いてた。
また、ライトの当て方も絶妙で、端整なお顔が更に端整に。
美人がメイクして益々美人になった・・そんな感じかな。
↑諸尊仏龕(ぶつがん)
仏龕とは、仏像と厨子を一つの木材から彫出したもののことを言い、これは白檀を三分割して作られている。
高さが、たった23センチの小ささだと言うのに、このみ仏の数!台座の細やかな細工!
これは、空海による唐の請来品の一つで、今回の展示には唐の請来品が沢山出ていたが、何れも精巧な作りで素晴らしいものだった。
あの中国が、かつては唐であったなどとは到底考えられないよなぁ・・
事故を起こした鉄道車両をそそくさと解体して埋めてしまうような国が、こんなに高い文化を誇っていたとは到底思えない(笑
日本人は日本人としての誇りを捨てて久しい・・・・が、中国人も中国人としての誇りを取り戻せよ。
それにしても、聾瞽指帰は素晴らしかった。
今回の前期展示で上巻、後期展示で下巻が登場するので、後期にも行くぞ~!