旧愚だくさんブログ

愚だくさんブログ過去記事蔵です。

昨日購入した本

2007年01月29日 | 本と雑誌

一昨日、昨日とコックリコックリと居眠りしながらブログを書いた。
半分眠りながらも昨日は、「江國香織調で書いてみたいな~」などと身のほど知らずな事まで考えていたものの・・・なってませんね、全然。(笑)

で、昨日購入した文庫本。
浅田次郎「闇の花道」「残俠」「初湯千両」
乃南アサ「嗤う闇」
戸梶圭太「燃えよ!刑務所」
以上5冊
前回購入した本のうち4冊が未読なので買うつもりはなかったのだけど、平積みされていた「燃えよ!刑務所」のタイトル&表紙が目に留まり、次に「囚人は更生するより金稼げ!郵便局の次は、刑務所の民営化!!」と帯びに書かれたコピーに思わず大笑いして手に取った。ハハハ・・おもしろ~。

乃南アサ「嗤う闇」は大好きな「女刑事音道貴子シリーズ」で、この中に登場する中年のむさいオッサン刑事滝沢の個性炸裂キャラが好き。
それにしても、乃南アサって短編が巧い作家さんだなぁ・・と思う。
この「嗤う闇」も殆ど読み終えたのだけど、や~っぱ良いわぁ。
あともう少しで読み終えてしまうのが勿体無い気持ち・・。


柔らかな昼下り

2007年01月28日 | 音楽

日曜日の昼下り。

たっぷりとした陽光降り注ぐ暖かな部屋で、下子カメと「おしゃまなロージー」を聴きながらマッタリと過ごした。
「ジョニーのかぞえうた」
「ピエールとライオン」
「チキンスープ、ライス入り」
・・・「おしゃまなロージー」の中には、子カメ達が今よりもっと小さかった頃に何度も何度も読んだセンダックの絵本が、素敵な旋律に乗って飛び出す楽しさがある。
そして、キャロルキングの温もりある歌声と、午後になって少し勢いを無くした柔らかな陽光がカメ達の心と身体を包み込んでくれて、ささやかながらも密度の濃いひと時を過ごした。

初めて聴いた時から感じていたけど、穏やかな休日の昼下りにキャロルキングの歌声は、とても良く似合う。

マッタリとした空気の中、アレやコレやと言いながら来月に予定される絵画教室のアトリエ展に出品する作品をまとめ、それから(下子カメと)一緒にその作品を教室まで届けに行った。

出たついでにTSUTAYAに寄ってCD5枚をレンタルし、文庫本を5冊買った。

家に着いて車から降りると、車庫の直ぐ傍にふきのとうを見つけた。
暖冬なのは分かっているけど、まさかこんなに早く顔を出すとは。

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「うわさの神仏」つながりで・・・

2007年01月23日 | 本と雑誌

加門七海「うわさの神仏~日本闇世界めぐり~」を、本日読了。

ウヘヘッ・・・マジ面白かった。
神社仏閣好きの筆者が編集者K嬢と共に何やら曰くありげな聖域巡りをするエッセイ。
神道や仏教に関しての豊富な知識が、軽いタッチの文章で笑いながら楽しく理解出来る貴重な本かも。「読み終えた時にはアナタも神仏通」ってね。
で、最後には「日本人特有の宗教観」を考察する様な話しで終るのがすごぉ~~く好ましいし、終始一貫(!)して明治政府の廃仏毀釈に否定的なのもとぉ~~っても好ましい。

ところで、この本を読むまで、カメは加門七海と若竹七海は「ひょっとして同一人物?」と、うっすらと考えていた。ホラ、小説は栗本薫、評論やエッセイは中島梓みたいなペンネーム使い分けパターンかと・・。
でも、違ってたんだわね。

栗本薫と言えば、「天国への階段」だなぁ・・・やはり。
「天国への階段」には貴重な思い出があって、弱冠19歳の時にかの渋谷陽一氏(と言ってもピンと来る人は少ないか?)とこの作品と作家・栗本薫に付いてホンの少しの時間ではあったけど対談した・・・おっと、大きく出過ぎてしまった。語り合った・・・あ、これも違うな、かなり。お話した・・・うん、こんなものか。・・・事があったのだよ。
勿論、渋谷氏はそんな事は塵ほどにも憶えていないだろうけど(当然だ)。
その当時は、全国ネットのミニコミ誌ライターを多数掛け持ちし、イラストや看板描きのバイトして、依頼があった時だけ「手タレ」もやると言ったマルチな活動してた。・・って、地味なのか派手なのか。

元々は西洋美術史を学び油絵描いてたこのカメ。
なのに、此処に来て直ぐに寺の魅力にハマって西洋美術は仏教美術に、絵筆は毛筆へと華麗なる転身を遂げた・・・って、華麗か加齢故なのかは判らぬが、兎に角旨い具合に納まった、と我ながら感心すると言うか不思議と言うか・・。

うわ!
「うわさの神仏」から始まり独白に終ってしまった。
Wペンネーム→栗本薫あたりから怪しくなっちゃったな。ウハハ


ちょっとだけ映画も観たい気がするけど・・・

2007年01月19日 | 本と雑誌

桐野夏生「魂萌え!」読了。

何て言うのか、ヒジョーにコッテリとした小説だった。
もうお腹一杯、ごちそうさんってな感じで。

主人公が同じ名前ってのも何だかなぁ・・・(と、まだ拘ってる)。
でもま、映画ではその主人公を風吹ジュンが演じているから、良いか。(この女優さん、好き。佐藤友美だったらぶっ飛ばす!)

それにしても、どうして「魂萌え!」なんだろ・・・「魂」の言葉を使う程には深い話じゃない気がするけど。

ま、良いか・・。
何れにせよ、まだまだ先の話だしぃ~。o(^▽^)o キャンキャラ!
・・・結局、コレが言いたかったのか?!アホよのぅ


奈良慕情・・・なんてね!

2007年01月14日 | カメ見聞録・国内編

本日、青山にて第92回奈良学文化講座が催され、テーマが十一面観音。講師が写真家の小川光三氏だった。
カメはずっと前から楽しみにしていたのだけど、昨夜のどんど焼きの後片付けがあったので泣く泣くキャンセル。
折角、聴講の抽選に当たったのに、口惜しい!

小川光三氏は、奈良県観光連盟から発行されている「奈良大和路カレンダー」に掲載される奈良の御仏の写真を撮っている。
氏が表現する御仏達は、土門拳の様なエネルギッシュかつ大胆さは少なく、代わりに静かな微笑の奥に湛えられる深い精神性を感じさせてくれるもの。
大和路カレンダーでは、写真の見事さも去ることながら氏のコメントも素晴らしく、それは「ああ、奈良に行きたい」と心底思わせてくれる。

なので、今日の講演はホント聴講したかった。
カメ、トコトン落胆。

そんな自分を少しでも元気付ける為に、昨年の奈良路でのプププな写真をアップしよ。(笑)

Cimg305830small これは、新薬師寺から白毫寺に向かう道中で見つけた看板。
「国鉄指定」「嫁入道具」に大受け!
ツラツラと電話番号が書かれているけど、果たして此処に掛けたところで繋がるのかどうか。

昔ながらの奈良の風情に満ちた街並みとして知られているのが高畑町界隈(志賀直哉旧宅の近辺)だけれど、カメ的にはそこからちょっと外れた高畑町~白毫寺町ルートの街並みの方に、より「天平」が感じられて好きだわね。

Cimg188130small ↑こぉんな雰囲気の街並みを歩くと、数時代遡った場所に居る気がしてくるから堪らない。
建物の土壁の小さな窓から中を覗くと、頑丈そうな鉄で出来た鍬やまんのうなどが壁掛けされていた。
緑色の手押しポンプ井戸は、未だ現役の様子。

Cimg304730small↑あ、そうそう!こんなところにも奈良感じまくり。
奈良県警マスコット「ナポちゃん」と大仏さまがタッグを組んで「子供達を守りましょプロジェクト」を立ち上げている。
こんなのは奈良でしかお目に掛かれないよね。

良いな~、奈良の子供達。
大仏さまに守られてるんだぁ~。

・・・それにしても行きたかったな、奈良学文化講座。グスン・・


魂萌え!

2007年01月11日 | 本と雑誌

宮部みゆきの時代物「あかんべえ」を昨夜読了し、今日から桐野夏生「魂萌え!」。
映画化されて今月末からロードショーが始まるやつ。

本屋にて、この文庫本を手に取った時、隣に居合わせた我が家のお公家こと上子カメが、
「あ、これってNHKドラマになってたよ。私、ちょっとだけ見たんだけどさぁ、お母さんと同じ名前のオバチャン主人公が悩んだり泣いたりするしょぼいドラマだったから、お母さんは読まない方が良いんじゃないの?」
とまぁ、随分とお節介な事を言ってくれたものだ。
大体さ、「ちょっとだけ見た」って何よ?母は「時間が勿体無い」と言ってTVと炬燵とは絶縁してるってのに、子供はNHKドラマかいっ!

ま、それでも読んで見れば上子カメの感想はあながち外れてもいなくて、何て言うのか「凄っ・・・」と思わず眉間に皺寄せちゃう様な小説。
還暦を目前に控えた熟女(?)描写の生々しさったら・・。

映画化と言えば、渡辺淳一作「愛の流刑地」も、そこそこ話題になってる。
「愛ルケ」ね。
「魂萌え」よりも「愛ルケ」だよね~、カメに近いのは~。(シレッと言うよ)
主題歌が平井堅だしぃ~。って関係無いか。


初笑い

2007年01月02日 | 本と雑誌

昨年の笑い納めは奥田英朗。
で、今年の初笑いは、何と元旦に届いた上子カメ宛ての年賀状。
仲良しAちゃんからの賀状一面には、女子中高生特有の丸文字でノリノリの文章が書かれていて、その〆が

今年もヤバ気トーク爆発!!((ワラ で行こう!

で、カメは仰け反って大笑い。
ヤバ気トークとは、まぁ!

ところで、正月2日目にしておせち料理に飽きたカメは(だって、作り手は30日から味見してるんだもん!)子カメ達と一緒にインド・カリーを食べに出掛けた。おせちも良いけどカレーもね、って。
その帰りに本屋さんに寄って、文庫本を補給。
フゥ・・やっと本が買えて気持ちが落ち着いたよぉ。
未読本が机の上に垣根の如く積まれてないと、何とはなしにダメ・・落ち着かなくて。

で、本日購入した本。
「あかんべえ(上下巻)」 宮部みゆき
「うわさの神仏 日本闇世界めぐり」 加門七海
「うわさの神仏 あやし紀行」 加門七海
「ジオラマ」 桐野夏生
「魂萌え!(上下巻)」 桐野夏生
「探偵倶楽部」 東野圭吾
「むかし僕が死んだ家」 東野圭吾
「変身」 東野圭吾
「津山三十人殺し」 筑波昭
とりあえずは大好きな宮部みゆきの時代物「あかんべえ上巻」から・・・。

本を切らしている間「週刊誌でも読もうかな~」とブログに書いたけれど、週刊誌ではなく松本清張の短編集を読み返してた。
読みながら、言葉(漢字、熟語など)の使い方が巧妙で、理詰めでありながら流れる様な文体にも、今更ながら「凄いな~」と溜息が出る思いがした。
TVで難しい漢字や意外な漢字を扱うバラエティ番組があって、その影響で漢字に興味を持つ子供が増えたらしいけど、漢字だけをポンと抜き出して知るのではなく、この松本清張の様な素晴らしい小説の中で「活きた漢字」を知った方が記憶に深く刻まれると思うのだけどなぁ・・。今の子達の本離れは、チト哀しい。

ちなみに、「ヤバ気トーク」なんて新語(珍語?)をサラッと作る感性を持つAちゃんは、大変な読書家ざんす。