旧愚だくさんブログ

愚だくさんブログ過去記事蔵です。

お仲間増えました

2005年10月31日 | 人間じゃない家族

今日、一羽の烏骨鶏(雌鳥)がやって来た。
名前はコッコちゃん(下子カメ命名)。

下子カメが通う小学校では4羽の烏骨鶏を飼育しており、貧弱なコッコちゃんは他の3羽から苛められてたらしい。
それを見るに見かねた下子カメが、
「複数の動物を狭い檻で飼育すると、争いが起きたり、群れに入れず苛められる弱いのが出てくる場合があるので、そうなったら別々に飼わなくちゃダメです」などと小うるさい事を言いながら再三再四に渡って飼育係担当教諭に直談判し、それでも真剣に取合って貰えなかったので、とうとう「ウチに引き取らせて下さい」と申し出たんだそうな。
とうとう根負けしたのか担当教諭が、「それじゃ、校長先生の許可が貰える様に頼んであげるから、下子カメさんは、お家の人に飼って良いかどうか相談して来なさい」と返事をくれたものだから、それから下子カメの家族への根回し作戦開始。
下子カメの必死の思いが結実し、晴れて家族全員の同意を得、校長先生の許可も得られて、コッコちゃんはウチの子になる運びに・・・。

その後の下子カメの頭の中はコッコちゃんを迎える事で一杯だったらしい。
ホームセンターに行って、ケージや餌、鳥専用食器、それとお散歩用(!)として小型犬用リードを買い求め、値の張るケージ以外の物は、下子カメがちゃんと自分のお小遣いで支払った。

ウチに来たばかりで、慣れない環境下、キョトキョトと落ち着かない様子のコッコちゃん。
その姿は、仲間から突付かれ続けて来た傷で首の周りがグルリと禿げてしまい、むき出しになった皮膚の一部が硬化し始め、本当に痛々しい。
「なすの」も同じだったなぁ・・・・売られてた沢山の小亀達に苛めの標的にされて傷だらけだった。

下子カメと、こういう生活続けてると、捨て猫を拾って育てるうちに今や何十匹という猫と暮らす様になった舞踏家長嶺ヤス子の心境が良く分かる。
昔は「何て酔狂な人!」と思ったものだけど。


「川の深さは」面白かった

2005年10月30日 | 本と雑誌

福井晴敏「川の深さは」読了。
終盤の軍事アクション続きは非現実的かな、とは思うものの(でも、「丸」とか「軍事評論」を毎月欠かさず読む様な人種には堪らないかもしれない)、小説の中で終始一貫叫ばれる「崩れかけた日本(日本人)の再生」「人が持つべき優しさと矜持」と言ったものに心が熱くなった。
ところで、主人公の元マル暴刑事が国家を相手に大暴れするのだけど、花の強行ならいざ知らずマル暴がそんなにタフかね。

ミステリーに刑事は付き物で、これまで色々な作品に登場する色々な刑事に出会って来た。
例えば、横山秀夫ものは、頭脳明晰、怜悧なキャリア組と言った人物が多く、乃南アサは地域所轄署で働く人間臭い刑事が多い。読んだ中で一番好きなのは、乃南アサ「音道貴子シリーズ」に登場する滝沢。・・・貴子が彼の下に配属された時に「立小便が出来ない女に張り込みが出来るかってんだ!」と吐き捨てたひと言は名言だと思う。

ミステリーではないけど、藤野千夜「主婦と交番」の短編小説も面白くて好きで、3回も読み返してしまった。

明日からは時代推理小説「大江戸事件帖」。
デカならぬ魅力的な同心に出会えます様に。


BGM効果?

2005年10月22日 | 音楽

カメ的家事仕事ワースト1は、ダントツでアイロン掛け。
何が嫌いって、アイロン台の狭い空間で完結してしまう矮小さが嫌い。
何かこうイジイジとみみっちい気がして、どーも嫌。
(ちなみに、ベスト1は料理。クリエイティブで面白い仕事でしょ~。)

子カメ達の剣道胴着の袴の折り目がふにゃふにゃになって来たので、まとめてアイロン掛け。
嫌な仕事を少しでも快適にしようと、アイロン掛けのBGMは何時もAOR・・・ボズ・スキャッグスやケニー・ロギンスの軽快で洒落た音を聴きながら、西海岸の風に吹かれる気分になりつつ、サーフボードならぬアイロンを滑らせる。

BGMと言えば、ウォーキングのお供i-podの選曲が、クラッシック→U2、ペットショップ・ボーイズ、ABCなどの英国もの→ダンスミュージックなる遍歴を経て、今やJ-POP!・・・と、かなりくだけて来ちゃったなぁ。
・・・って言うか、究極のデジタル再生機に合わせた選曲に落ち着いたって事かね?

アイロン掛けにはAOR。
ウォーキングにはJ-POP。
運転中には、優しく大らかな女性シンガー(ホイットニー・ヒューストンなど・・)の曲が宜しい。
ならば、書道をやる時に声明または御詠歌を流してみようかな・・・意外なほどの「作業効率アップ」で良い字が書けるのではなかろうか・・・と、本気で考え中。


「嬲る」

2005年10月17日 | 本と雑誌

今、読んでいる本の文中に「死んでからも、珠枝は嬲られる」とあって、
「なぶる」って、二つの「男」の間に「女」が挟まる字なんだぁ・・・と改めて感じ入ってしまった。
画数を見たって女よりも男の方が多くて、多い画数の男に挟まれた女の文字は、それだけでも圧迫されてるかに見える。
男二人に寄ってたかって小突き回されてるかよわき女性・・・それが嬲るだって?
こんな漢字、一体誰が考えたんだろ?
ヤ~な感じ。
真性のSだな、きっと。

こんなブログ書いてると、ま~た某氏に「それって団鬼六の小説?」なんて言われそうだ。
どうも、幻冬舎アウトロー文庫専門と思われてるらしい。
・・・でも、岩井志麻子だからなぁ。
似たり寄ったりか。


仏の教え=仏教

2005年10月12日 | 仏教・仏像

昨日は「密教の哲学」講座の日だったけど、相変わらず難し~!
難易度が高いせいか、回を追うごとに受講者数が減って行く様な気がする。
このカメも何時脱落するか分かったもんじゃない。

そう言えば、高校の倫理社会は、ソクラテス、ニーチェ、マルクスなどに充てた時間に比べると、釈迦のそれは少なかった気がする。
こうして今、考えると釈迦の哲学は広範に渡り尚且つ深度充分なので、授業に使うには適してないと判断されてたのかもしれないなぁ・・・。

これほど有意義な講義を分からないままにしておくのも勿体無いので、講座が退けた後に八重洲ブックセンターと三省堂書店をはしごしてソレ関係の本を何冊か選んで来た。
岩波文庫青ラベルの中、経典の直訳本がどんどん廃刊になっているのがツライところ。
副住職が学生時代に買い求めた本の再版などは、今じゃトンデモナイ値段が付けられてる。

・・・ところで、講座会場フロアの隣は畳何畳もの大広間になっており、昨日はそこで御詠歌講習会が開かれていた。
お大師様を讃える御詠歌を聴きながらの密教の哲学講義も、中々オツなものざんす。


面白いけど難しい

2005年10月02日 | 仏教・仏像

「密教の哲学」講座で取り上げられた経典「大乗起信論」がぜ~んぜん分からないので、「きっと、誰かが解説してるであろう」とネットで検索掛けたら、結構な数のサイトが出てきた。
書籍の紹介から大学教授のレポートまでの幅広さの中に、寺のHPがチラホラ混ざる・・・それは、自分の寺のHP内で、住職若しくは副住職が仏教経典に関する詳しい解説を書き綴っており、そのレベルの高さには、ただただ唸るしかなかった。
中には、より沢山の人に経典を知って貰おうとしてなのだろう、“若々しいご隠居”と“聞きたがり屋の寅雄さん”の2人の架空人物(もしかして実在だったりして。しかし何故に“若々しい・・”なのか)を設定してのシナリオ形式で読みやすく・分かりやすくまとめられているものまであった。

・・・いやぁ、寺院HPも此処までのレベルに到達出来れば本望だわなぁ。

「如来と菩薩はどう違うのですか?」、「曼荼羅って何?」、「地獄は本当に存在するのですか?」などの質問を受けることがあるけれど、それらの答えは全て経典の中に明らかにされている・・と言うか、それらは全て経典が元になっているから、経典を噛み砕いて説けるまでの知識を持てたら、どれ程的を得た答えが言えるだろうと思わずにはいられない。

・・・しかし、難しいんだなぁ、仏典。

子カメ達は、「宇宙は果てしない」の「果てしない」を考え始めると頭が痛くなると言うけれど、カメは仏教の真髄とも言うべき「空」を考え始めると頭が痛くなって来る。
・・・もしかして、両者、似たようなものか?

先週、NHK学園通信講座から「はじめての仏典」の受講案内パンフが郵送された。
わ!タイムリーじゃん、NHK学園・・・流石に15年の付き合いだけある。(関係ないか)
受けようかな?「はじめての仏典」
しかし「はじめての・・・・」かぁ・・・何だかなぁ。
でも、実際そのレベルだよなぁ。