旧愚だくさんブログ

愚だくさんブログ過去記事蔵です。

シモレン煉瓦窯

2007年09月30日 | カメ見聞録・廃墟・遺構編

赤煉瓦造り。
近代産業遺産。
うーむ・・・そそられるなぁ~、大いに!

ってなワケで、以前から気になっていた「シモレン煉瓦窯」に行って来た。
隣県(茨城県)との県境にある“ギリギリで栃木のモノ遺産”。

Cimg395830small

シモレンは下野煉化製造会社の略称で、明治22年に設立された。
この独特の形をした窯は、ドイツ人技師ホフマンによって発明されたホフマン式輪窯と言い、煉瓦製造に於ける「窯詰→余熱→焼成→冷却→窯出」の行程全てを休まずに連続して行え、煉瓦の大量生産を可能にした。
こうして、隣接する渡良瀬川の川砂と堆積する粘土を原料にホフマン式輪窯で焼かれた煉瓦は東京一円に運ばれ、明治の近代建築に使われた。

Cimg395130small

当時は、東西に東窯、西窯と2つの窯があり(古寺院伽藍の東塔西塔みたいだ)、現存するのは東窯の方で、窯は設立以来80年以上もの間稼動し続けた。
最盛期には月産40万本もの煉瓦が生産され、工場は活気に満ち、多くの人の出入りで賑わっていたらしい。

Cimg394630small

16角形(アレ?日本武道館って何角形?)で、1角毎に1室の窯を持つ。
周囲100メートル。
煙突の高さ25メートル。

Cimg395630small

1979年には国の重要文化財に指定され、文化庁は痛んだ窯修復の為の予算を取り、実際に修復も始まったのだが、その後(株)シモレンの倒産によりホフマン式輪窯の所有者が居なくなった事で国は修復を中断し、以後そのまま修復途中のまま放置され続けて来た。
2006年に所在地である野木町に寄付されたものの、財政難の小さな町には重たい荷物らしい。

今日見た限りでも、痛々しいくらいに老朽化が進み、上写真の様に、もうどうにもならないくらいに崩壊が進んだ壁面もあった。調査中の為、窯内部には入れなかったのだけど、外側から覗っただけでも崩落防止の為の補強用鉄骨が何本も立てられていた。

Cimg395530small

↑こんな風に屋根の歪みも激しい・・・。
隣の群馬県の富岡製糸工場が類稀なる産業遺産として世界遺産登録に向けて保護されてると言うのに、同じ近代産業遺産、同じ赤煉瓦造り、そしてこれと同型のものは世界に三基しか現存せぬ貴重な近代建築遺産であるこのシモレン煉瓦窯がこの体たらくだなんて、つくづく勿体無い!

Cimg395430small

かつてのシモレン敷地は、現在は乗馬クラブになっており、上写真の様な瀟洒な乗馬クラブ建物の中にホフマン式輪窯が、たった一つ存在している。
しかし、平成6年に竣工された建物と、明治22年の窯が何ら違和感を抱かせる事無く、良い感じで調和し合っている。

ちなみに、この渡良瀬北斗乗馬倶楽部のフロント(上写真の建物)で「煉瓦窯を見学させて下さい」と申し出て、許可を得れば、ホフマン式輪窯は人目を憚る事無く、法に触れる事も無く、自由に見る事が出来る(但し、内部の立ち入りは禁止)のだ。
今回初の合法探索!
・・・生憎の悪天候ではあったけど。


夏休み最後のビッグイベント(笑)

2007年09月02日 | カメ見聞録・国内編

下子カメ念願のジャパンスネークセンターに行って来たよ~。
その名の通りヘビ!ヘビ!ヘビ!のオンパレードで、下子カメ&カメは大興奮。
ヘビを見たり・触ったり・巻いたり(!)しながら過ごした楽しい半日だった~。

Cimg384930small_1

Cimg385030small

南口から入って直ぐの所の大きな観音様。
名称は「白蛇(はくだ)観音」で、研究の為に犠牲になった蛇類の霊を供養するのに造立されたそう。
台座が蛇ってのは、まぁ良しとしても、衣文の形式、光背、体躯が白鳳期の踏襲でありながら、女性の如く胸が隆起した部分だけが妙に肉感的なのが妙ちくりんだこと。(笑)

Cimg386730small

「シマヘビと遊ぼう」イベントで、シマヘビを身体に巻きつけたり木に登らせたりしたのだけど、ヒンヤリ&スベスベのヘビの触り心地はグー♪
イベントのお世話をしてくれたのがヘビの研究員の方で、ヘビに関する色々な事を教えてくれ、まさに目から鱗の連続だった。

Cimg387630small

シマヘビだけでは飽き足らずに、ニシキヘビも巻かせて貰った。

30small

この左側にご注目!何と蛇料理!ウヘ~ッ!
幾ら蛇好きでも(いや、蛇好きだからこそ)こんなの食べられないよ~!
それに、値段も恐ろしく高いし、これを注文する人って居るのだろうか?

Cimg388130small

スネークセンターは藪塚温泉郷に隣接しているので、ヘビ達とお別れした後は「ホテルふせじま」の展望露天風呂に日帰り入浴・・・気持ち良かった。

近場で地味ながらも、下子カメと二人で(上子カメは友達と「オーシャンズ13」を観に行くとフラれてしまったのだ。笑)我々らしい休日が過ごせて楽しかった。
今日の事は、後々まで印象強く残る気がする。

ところで、帰りの高速道路にて、爆走して来たスズキのスイフトが、カメの直ぐ前に強引に割り込んで来た。
「ったく!こんなガラ空きの高速道路でブレーキ踏ませんじゃないよ!このタコがぁ!」と悪態付いたその直後、赤色灯を回転させながら猛進して来たゼロクラウンの覆面パトに御用になってやんの。
カメ、喝采を叫んだね。
これぞ棚ぼたリベンジ。
覆面パトにPAに誘導されるスイフトを横目で見ながら「わぁ~い!いい気味だぁ~!」・・・しかし、ドライバーは予想外に歳行ってる男性だった。
うーむ・・・或る程度の年齢になったら余裕のある走りをしなきゃね。(と、自戒の念を込めつつ思う)

ヘビで始まりパトカーで終るなんざ、カメ好みの素晴らしい休日だ~♪(爆)