昔好きだったTodd Rundgren(トッド・ラングレン)に、カメ再燃中。
この人は70年代ミュージックシーンに少なからず影響を与えた人で、残念ながら日本では今ひとつパッとしなかったんだよね。
カメは、こーゆう病的な男子が好みだ。
生涯一愛すると思う男子は、普通にカッコイイのだけど。←意味シン
病的な・・・
妖的な・・・
嗚呼、こんなやる気のなさそうな人に全ての自由を奪われてみたいっ!・・・って変か?
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このトッドが、ミュージシャンとして脂が乗り切っていた頃に愛したのが、大人気プレイメイトのべべ・ビュエルで、トッドからは随分と年下だった。
ある時、べべはジミー・ペイジと恋に落ちる。
ジミーにのめり込んで行くべべを見るに見かねたトッドは、
「あいつは邪悪に満ちた悪魔だ。君はすぐに飽きられ捨てられてボロボロにされる。」
と、べべに忠告したと言う。
トッドの言う通り、やがてべべは捨てられトッドの元に戻る・・・・が、トッドの元にありながらも幾つかの浮名を流した末に、今度はエアロスミスのスティーブン・タイラーと激しい恋に落ちて結婚してしまう。
そして、ベベはスティーブンとの間に女児をもうけるものの、スティーブンのドラッグ漬けの生活に耐え切れなくなり再びトッドの元に戻って行く。
疲れ切ったべべ母子を温かく迎えたトッドは、女児を自分の娘として育て、やがて女優に育て上げる。
それが、現在活躍中のリヴ・タイラー。
・・・とまぁ、何かとっても一途で良い人なのだ、トッド・ラングレン。
一途と言うよりは、心から愛するべべを束縛することもせず、べべの奔放さを拒絶することもせず、ただ成り行きまかせ・・と言う気もしなくもない。
才能溢るると言うのに、今ひとつ熱心な音楽活動をせず、時に投げ遣りだったとも言われるし、恋愛にしてもこんな体たらく。
つくづく熱意が足りなかった人だなぁ、と思う。
ま、そんな希薄なとこが魅力なのだけどね。
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ところで、先のべべのように、時としてまるで蝶のように芸術家の間を飛び回る美女が現れる。
竹久夢二、伊藤晴雨、藤島武二と関係を持ったお葉。
坂口安吾と中原中也が奪い合いの喧嘩をし、尚且つ菊池寛、小林秀雄とも関係があった坂本睦子。
そして、ラファエル前派を代表する画家、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティとウィリアム・モリスの間を彷徨ったジェーン・バーデン。
など等。
美しさと魅力に溢れ、蠱惑的ですらある女性が若き芸術家達に恋われ乞われて行く様は、とても生々しくて、あられもない。
きっと、上野千鶴子や田嶋陽子はこの種の女性達が大嫌いだろうな。
でもね、女の弱さを上手に使い分けつつ強かに生き抜いた女性には、すご~く魅かれちゃう。
何も男性と肩を並べるだけが強いのでなはい。
弱い存在だからこその強さってのがあるよね・・・それを知りぬいた女性が、本当に強いのだと思う。