旧愚だくさんブログ

愚だくさんブログ過去記事蔵です。

茨城県真壁に行って来ました

2008年10月31日 | カメ見聞録・レトロな街編

今日はですね、ちょいと隣県まで足を伸ばし、茨城県桜川市真壁を探索して参りやした。

何とこの真壁には、江戸時代から明治、大正にかけての建造物が260以上もあり、そのうち104棟が国の登録文化財に指定されているのだそう。

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↑街の至るところ、こんな感じ。

古い時代の門!蔵!住宅!が次から次へと・・・いやぁ、圧倒されました。

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↑建造物も古いが、車も扇風機も古かった!(笑)

今日中にアップ出来そうにないので、また明日・・・。 おやす~☆


僧侶の妻↓↓山田みつ子

2008年10月29日 | 本と雑誌

今日読了した新堂冬樹「砂漠の薔薇」は、1999年11月に起きた「音羽お受験殺害事件」を描いた小説だった。

小説の主人公、中西のぶ子は、くら~~~い性格。
被害妄想の塊みたいな人で、何時でもどんな場面でも「どうせ私なんて」とイジけてて、そのくせミョ~に自尊心が高くて他人が羨ましくて仕方がない。
その自尊心が子供をお受験に駆り立て、遂には勝手にライバル視する友人の子を殺してしまう。

しかし、事実は小説より奇なりとは良く言ったもので、中西のぶ子のモデルとなった山田みつ子は、主人公より更にくら~~~い性格で、主人公以上に理解不可能な面を持ち合わせている。
音羽お受験殺害事件関連記事の中には「知人友人が少なく、悩みを打ち明けられる人が居なかった」とあるけど、これじゃあ寄って来る人は居ないよな。
「彼女が悩みを相談しても、夫はまともに取り合わなかった。そうして彼女は段々と自分を追い詰めて行った」なる幾つもの記述が見られるけど、
世の中、夫と悩みを共有し、解決してもらえる妻なんざ、そうそう居るものかね!
夫側に至っては更にそうだろう。男性には「家庭に会社を持ち込まない」ってケジメを持つ人が多いから、外で嫌なことがあってもそうそう愚痴れないと思う・・・リストラですら、自分で丸抱えしちゃう。
親が居て、伴侶が居て、親友が居ても、多くの人は自分で抱えた悩みは自分個人で何とかしているものじゃなかろうか。山田、お前甘いよ。

被害妄想、強迫観念、自意識過剰、これ等の感情をコントロール出来ぬまま「あの人を殺さなければ自分は救われない」と殺人を犯してしまうのは、津山三十人殺し(古っ!)に似ているかも。

裁判の公判傍聴の面白さに取り憑かれ、2年以上もの間裁判所通いをしたライター・北尾トロは、著書「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」の中で、山田みつ子の最終弁論に臨み、こう書いている。
「被告が用意した原稿は、文章、構成共に見事。それを嗚咽混じりで情感たっぷりに読み上げ、最後に合掌でフィニッシュ!プロの被告として、きっちりとした仕事だった
「2年間以上の傍聴で、この人ほどペラペラと心情を喋った被告人は居ない。被告人の多くは、言いたいことがあってもうまく言葉にすることが出来ないのだ。裁判という場では、言葉に詰まり、しどろもどろになり、気持ちがカラまわりするのが普通なのである。山田被告のよどみなきトークは異常であり芝居がかっていた。」と・・。
プロの被告かぁ・・・これ以上の皮肉はないね。それじゃ、現在はプロの受刑者になって・・・・いそうだなぁ、この人ならば。

もし、カメの周りに山田みつ子みたいな人が居たら・・・?
フッフッフ・・・面白がってちょっかい出してるね、もうゼ~ッタイ。
導火線に火をつけて逃げるのが好きさ。 大バカ者


Perfumeな本日

2008年10月24日 | 本と雑誌

雨だし・・・身体ダルダルだし・・・
で、家にお籠もりしたかったけど、
突然故障した掃除機を修理に出さなきゃならないし・・・
いい加減、夏服をクリーニングに出さなきゃならないし・・・
食材も乏しくなったし・・・
で、仕方なく鹿沼市店舗巡礼に出掛けた。

掃除機は、家電量販店「コジマ」で買ったのでそこに持って行ったら、何と修理期間中、店の掃除機を無料で貸してくれると言うので驚いた。

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↑で、コジマが貸してくれたのがコレ。
修理に出したのと同じ日立製、それも最新型!
応対してくれた店員さんに
「これを使っちゃったら、元の掃除機に戻れないんじゃない?」
と言ったら、
「そうですねぇ、そう言われて新しくご購入されるお客さまも多いですよ。」
だって。
「んまぁ~!商売上手ぅ~!」
と、冷やかしながらも感心しておった。
でもさ、車をディーラー車検に出すと、この手で来るよね。
昔、日産のディーラーに車検に出したら、発表後間もないcubeが代車だった。
車検終了した車を引き取りに行った時、
「どうですか?乗り心地良いでしょ~。ウチで一番のオススメなんですよ~。」
と、営業さんが盛んに勧めて来たけど、生憎ずぇんずぇん乗り心地良いとは感じなかったので、そのままスルーしたなぁ。

それから何店舗か巡ってから、最後にTSUTAYAに行き文庫本数冊を買ってCDをレンタル。
狙っていたMAKAI「STARS」は、たった1枚しか入っておらずレンタル中でガッカリ。 10枚は入れようよ
「theジブリset」 DAISHI DANCE
「GAME」 Perfume
をレンタルした。
何故にPerfumeか?!それは、格闘技エクサの先生が、どうもPerfumeファンらしく(結構イイ年したオジサンなのに)彼女達の曲を使うものだから、もうすっかり耳に焼き付いてしまったのだよ。
でも、ハウスに慣れた耳には心地良いサウンド・・・と思ったら、何とハウスの中田ヤスタカが全曲を手掛けてるじゃないの!
「theジブリset」は、これまたハウスの大御所DAISHI DANCEによるジブリの名曲ハウスバージョン。

そして、本日購入した本。
「砂漠の薔薇」 新堂冬樹
「ロズウェルなんか知らない」 篠田節子
「芸のためなら亭主も泣かす」 中村うさぎ
「火のみち(上)(下)」 乃南アサ
JAFマップ関東
地図はですね、産業遺産系ねらいで行きたい場所が幾つかあるので。優秀なナビ(ホント、優秀っす)があるものの、やはり基本は地図でしょ。
最新版なのに、北関東自動車道の桜川筑西~真岡が繋がってないのが残念。
ところで、文庫本を物色しながら、こんなタイトルが目を引いた
「世の中で一番おいしいのはつまみ食いである」
平松洋子(文春文庫)
うんうん!確かに!
その他、料理研究家・平松洋子の本を見たらインパクト大のタイトル揃い。
「忙しい日でもおなかは空く」
「夜中にジャムを煮る」

「買えない味」
など等。

TSUTAYAから出て、早速Perfumeを聴きながら家に向かった時には、ダルダルモードは吹き飛び絶好調になってた。

・・・それにしても、「世の中で一番おいしいのはつまみ食いである」をオトナ的解釈(笑)しても、その通りだと思うよ。
(*`▽´*) ウヒョヒョ


またまた蔵の街とちぎ市

2008年10月22日 | カメ見聞録・レトロな街編

昨日は、上子カメの高校の進路講演会があったので、
カメ、嬉し♪楽し♪の栃木市行き。

13:45分から始まる進路講演会の前に「5時限目授業参観」つープログラムも用意されておった。
「授業参観、来ないでね。チョ~、ハズいから。」
と上子カメは言ってたが、高校生の授業を見るほど酔狂者じゃないよ、ワタクシは。授業参観なんざ小学生までさ。
それだったら、折角の栃木市だもの散策するわい。

・・・と、本日も散策三昧。 ゴーインな展開だなぁ

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↑市内から外れた所にある成田山雲龍寺。
このような立派な本堂があるにも関わらず無住の寺で、自治会管理になっている様子。
ご本尊は不動明王らしく、成田山の山号と併せて考えると真言宗だったのだろうなぁ。

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↑境内には、こんな石仏も。
パッと見、十二神将だけど、実はかなり違う。邪道じゃ。

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↑雲龍寺に隣接し、こんな不気味な廃墟が!
残念ながら正面に回れなかったので(民家の敷地を通らなくては行けない)これが何の廃墟なのかは分からず終い・・・だけど、1階部分の窓の数は配置が変則的なのでアパートとは考えにくく、病院だと思う。

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↑市内に入り、県庁堀沿いを歩いてみた。
昔、栃木県庁があったことから、この周辺の堀を県庁堀と呼ぶようになったそう。
それにしても、時代を間違えそうな風景だねぇ・・。

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↑県庁堀から見た巴波川(うずまがわ)。

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↑巴波川を渡って直ぐのところに教会があり、その先に栃木市役所別館の建物が見えて来る。

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↑この市役所別館は、大正10年に栃木町役場として建てられたものだそう。
大正時代の建造物!それも現役バリバリだい!

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↑此処は、栃木県議会発祥の地でもあるのだそう。

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↑此処から、街の大通りをはさんで反対側に行き、こんなふる~い建物発見。
煙突があるので、銭湯だったのかな?
でも、ちゃんと人が住んでいる。

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↑銭湯らしき建物から少し奥に行くと、山本有三が眠る浄土宗近龍寺がある。

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↑お昼ご飯の時間になったので、「かな半」に入った。
お!此処にも「第7回 お蔵のお人形さん巡り」ののぼり旗がある。
重陽の節句にちなんで、のぼり旗のある店には栃木市の民家に眠る雛人形が飾られ、市民や観光客は自由に観られるようになっている。

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↑「かな半」のお雛さま。
明治時代の雛人形で、これが現在の人形の原型なのだそう。
冠、デカっ!

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↑「お雛さま御膳」、おいしゅうございました♪

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↑「かな半」を出てから、直ぐ近くの「山本有三ふるさと記念館」に行き、そこのお雛さまを観せて頂いた。
こちらは、シンプルに親王飾り。

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↑こぉんなお菓子屋さんがあり・・・

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↑こぉんなお肉屋さんもあって、昭和レトロ全開~。
「牛豚馬肉問屋 肉の金本」さんは、窓や店内に貼ってあるもの全てが手描きで、それがまたイイ味出てるのだわ。
白い上衣を着たおじいさん(推定年齢83歳)が店番をしていたので、推定年齢83歳(しつこい?)の、このおじいさんの手によるPOP広告(!)なのかも・・。

かつて栃木県県庁所在地であり、幸運なことに空襲を逃れた栃木市は、
江戸から明治時代の蔵と、
大正時代の瀟洒な建物と、
昭和の姿のまま営業を続ける店舗、
が渾然一体となった素敵な街。
上子カメの学校行事にかこつけちゃ(!)何度も足を運んで、散策と言うより徘徊を重ねているけれど、
まだまだまだまだまだまだまだまだ・・・見足りない。

・・で、肝心の進路講演会。
3学期に本人の希望進路と学力を考え合わせての「コース選択」があるので、それに関した情報だけしっかり聴いて、後は散策の余韻に浸りボ~ッとしてた。
まったく、何しに行ってるんだか。あははは


MAKAI「STARS」

2008年10月19日 | 音楽

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MAKAIの新譜が欲しいっす。
m-floでお馴染みのLISA、Ryohei、日之内エミが参加、その他には青山テルマ、東方神起の某(名前、分かんね)も参加の豪華版。

相変わらず、飽きもせず、シャカ♪シャカ♪シャカ♪釈迦♪・・と、ハウス中心のmy music life。
DJ KAWASAKI、Cargo、DAISHI DANCE、そしてMAKAIあたりが売れ筋なのだけど、やっぱDJ KAWASAKIのサウンドが一番完成度が高いかな、って思う。隙がなく、グイグイと引っ張る感じが心地良い。
それに比べてMAKAIとCargoは甘い。sweetな意味での甘さと、詰めの甘さの両方ね。
でも、あまあま(甘甘)も気分が上向き↑↑になれて良い良い。

「STARS」、欲しいなぁ・・・3600円。
でも、今月のおこずかい(!)は、あと4000円しか残ってないんだよ~! 上子カメに謎掛けてみたら、「ハウスは買わないよ」とアッサリ断られてしまった。
鹿沼市民の皆さまが1世帯あたり1円ずつカメに下されば、余裕で買えちゃうんだけどな~。 また始まった


シエスタ・ブログ

2008年10月18日 | カメ見聞録・廃墟・遺構編

先日訪れた細尾発電所の現役時代の写真を見つけた。

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うわ~、こんなに綺麗だったのか~。

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↑それとほぼ同じアングルから撮ったのがコレ。
内側の壁、天井、床、階段などが全て消失し、辛うじてレンガだけが残っているのが今の姿なのだねぇ。

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ところで、同じく瀟洒な赤レンガ造の群馬県・丸山変電所も細尾発電所とドッコイドッコイの廃墟振りだったのだけど、2000年~2002年の大々的修復工事を経て、綺麗にはなったもののミョ~によそよそしい雰囲気になってしまった。

何も手を打たぬまま朽ち果てさせるのは、惜しいし辛い。
しかし、人の手で老朽化に待ったを掛けると、不自然さや違和感が出てしまう。

人工建造物が人に打ち捨てられ、捨てられた後は己が独自に滅びへの道を進んで行く・・・その孤高(!)の姿こそが廃墟の魅力。

でも、ま、丸山変電所は国重要文化財指定「碓氷峠鉄道施設」のひとつだから修復保存も致し方ないと思うけど。
(だったらもっと早くにやれよ!)

そうそう、最近の地元紙に「世界遺産選外の行方」と題した特集記事があり、既に選外決定となった足尾銅山と足利学校のことが書かれていた。
足尾も足利も、その他国内暫定リストから外された候補も、「世界レベルなわけ?」と首を傾げたくなるものばかりだよね。
足尾、足利の様子を見ると「先ず世界遺産登録ありき」で、登録の必要性が後回しになっており、足利に至っては、今後登録されやすいように歴史的価値を曲げようとさえしている。
世界遺産になれば知名度が上がる、ってな村おこし的発想で世界を睨むなんざ馬鹿げた話。

大体、足利市はね、あの運慶仏を流出させたた上に買い戻そうともしなかったじゃないか!
世界の宝を目指す前に国の宝を大事にせい!

・・・おっと、滅びの美学を熱く語るつもり(笑)が仏像になっちまった。
只今、14時45分、眠いっす。


新橋の埋蔵文化財

2008年10月16日 | カメ見聞録・国内編

昨日の「密教への道」講座の帰り、工事フェンスのすき間から工事風景を覗き見してた。

新橋1丁目から海岸に向かって都市計画道路を通す計画で、道路予定地の建物を解体し更地にしたところで何かが出たらしく、工事現場は発掘調査現場となっていた。

出土した物を見るに、屋根瓦の破片、礎石、柱と思われる木材などが主で、そんなに古い時代の物ではなさそう。
古くても明治時代ってところかな。

何だろう?
鉄道唱歌第一番「汽笛いっせい新橋のぉ~♪」でお馴染みの新橋駅旧駅舎は修復保存されたはずだし、う~ん・・・何の建物だろう?
足尾みたいに大正時代の地図でも残っていれば、手掛かりになりそうだけど。

などと思いながらフェンスから顔を離し、新橋駅に向かって歩き出した・・・・・ら!

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解体、み~っけ!
萌え~~~っ!


黄金の懸魚?

2008年10月14日 | カメ的世界遺産・足尾

夏に懸魚に付いての記事を書いたが、
今頃になって思い出した・・・
あの神社の懸魚を・・・

もうボロッボロの神社で、柱が傾き、垂木が抜け落ち、向拝までもグズグズ、床は歩けば踏み抜きそうな体たらく・・そんな神社だった。

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なのに、懸魚の六葉(中央にある飾り。6枚の葉で構成する意匠)だけが燦然と輝く不思議さよ!

今はこんなだが、この神社のかつての栄誉栄華を考えると・・・
「もしかして金!?それも純度の高い!」
と、そこに居合わせた面々の目が怪しい光を放ち、口元には不敵な笑みが浮かんだ。
「売ったらナンボやろ?」・・・誰もがそう考えたに違いない。

・・・って、本当の処どうなんだろうね?


2本煙突の廃工場

2008年10月12日 | カメ見聞録・廃墟・遺構編

最近、好天気に誘われて、
廃りっぱなしのカメ!
本日は、以前から気になっていた2本煙突のある廃工場に出掛けてみた。

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↑日光市に出るまでの道中にそびえ立つこの煙突が、前々から気になっていたのだよ。

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↑完全無欠の廃工場かと思いきや、敷地内の一部は製陶工場として稼動している様子で、車も2台停まっていた。
・・・ので、慎重に裏から訪問し(笑)、生い茂る秋草を踏みしめながら廃工場に近付いた。

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↑先ほどの煙突が真近に迫る。
かなりの高さ。
こんな煙突が2本も立つなんて、一体どんな工場だったのだろ?

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↑スレート葺きの屋根がベッコベコ。
しかし、その穴から差し込む秋の光が何ともイイ感じ。
廃墟探索をする度に思う・・・穴の開いた屋根や壁から差し込む光が好きだ・・・ちょっと控え目で恥ずかし気な光。

如何せん秋草で足元が覚束なく、そんな場合は「草に覆われた下に穴、若しくは危険物がある」と警戒し、早めに撤収するのが廃墟探索の心得。
なので、それ以上奥には入らず引き返した。

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↑車まで戻る途中であけびを見つけたよ~。
熟してそうな一つをもぎって食べたら、甘~っ! ごちそうさまでした

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↑帰り道、大好きな六地蔵さまにお参り。

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↑うっすらと紅を差した地蔵さま。
此処って何時も綺麗にされ、季節の花々が咲いていて、地域の人達に大事にされている様子がとても良く分かる。その上、紅まで差してもらえるなんて・・・何て幸せな地蔵さま!

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↑愛らしい道祖神。

本日の探索も、「忙中無理矢理閑アリ」で総所要時間1時間で収めた強行軍だったけど、たとえ短い時間であろうと夢中になれる時ってのは貴重ざんす。
この夢中になれるものがボランティアとかなら、立派な寺庭婦人とやらになれるのだろーが、生憎そんな気ナッシング。

次は何処に廃ろうかな~♪ 


細尾発電所

2008年10月10日 | カメ的世界遺産・足尾

昨日は大きなご葬儀があって、ちょいと忙しかった・・・・のだが、秋らしいカラリと晴れ渡った天気に気持ちとお尻がムズムズして、どうにもこうにも落ち着かない。
「ご葬儀の納骨と寺参りは何時くらいになりそう?」
と義母に訊いてみたら、
「早くても午後1時じゃないかねぇ」
との返事で、「今は10時。よっしゃ!ひとっ走り行って来るか!」と決意(!)を固め、
日光市にある細尾発電所に向かった。

細尾発電所・・・「明治時代の瀟洒な赤レンガ造の建物がありますよ」と、この駄ブログに遊びに来てくれるウィスキーさんに教えてもらってから、気になって仕方がなかったのだよ。

発電所~♪赤レンガ~♪と歌うように向かって日光市に入ったら・・・またもや、気持ちとお尻がムズムズし出した。
「此処まで来たなら足尾に行きたいっ!」

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で、来てしまった足尾・精錬所!
こんな予定外の足伸ばしをして、午後の1時までに帰れるのか、自分。

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↑精錬所の解体が進んでいるとは聞いていたが、思った以上に解体工事が進んでいて、ショック。
まっ平らになってしまったこの場所に硫酸工場があったのに・・・。

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↑2006年5月の写真。
この時は、まだ健在だった。

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↑次なる解体ターゲットは此処らしい・・・工場内部を見ると銀色のシートで被われていた。
このシート内では解体作業が進んでいるのだろうね。嗚呼・・・!

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↑最後に残った1本の煙突も、やがて壊されてしまうのかな・・。

ますます侘しくなってしまった精錬所の姿に、「やっぱ来て良かった。今日、見ておいて良かった。」と思った。
それから、急ぎ引き返して細尾発電所に。

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↑現在も稼動し、電力を供給し続けている発電所。
最大落差221.69mある水力発電で、明治39年(1906年)に足尾銅山の自家用発電所として間藤水力発電所(足尾)の次に建設されたそう。

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↑現役稼動の発電所の横を通りながら奥に進むと・・・ホラ、明治39年に造られた赤レンガ建屋が見えて来る。

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↑残っているのは堅牢な赤レンガとコンクリ部分のみで、屋根も扉もなくなり、窓枠も随分と崩れてしまっている。
内部はがらんどうで、使わなくなった資材が置かれているだけだった。

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↑屋根や窓枠の崩落は、山に面した方が進んでいた。
雪の関係かな。

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↑この穴の開いたコンクリは何だろう?

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↑光の洪水の中の発電所。

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↑セピアで撮ってみますた。

発電所近くには古河の社宅が残っており、ちょいと寄り道。

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↑昭和を感じさせる家造り。

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↑共同洗濯場。

足尾精錬所の寂れ行く姿に胸を痛め、明治時代の瀟洒な建造物に胸を高鳴らせた後は帰路を急ぎ、家に着いたのは12時50分。
「やった、間に合った!」と思った直後の13時ちょうどに葬祭社のバスが着いて納骨の儀が始まった。カメ、ギリギリセーフ!
「早くても午後1時が、ホントの1時になっちゃったね。」
と義母に言うと、
「年寄りだから早かったんだろ。」
と・・・。
年寄りの何が早かったのかと申せば・・・焼けるのが
あははは・・・・って、笑っちゃイケマセンな。スンマヘン。

それにしても、細尾発電所は良かった。
また来よっと♪