旧愚だくさんブログ

愚だくさんブログ過去記事蔵です。

プリズンホテル

2007年03月30日 | 本と雑誌

やだ。やだ。やだ。

まだ帰りたくない。
チェックアウトしたくない。

もっと滞在していたい・・・「プリズンホテル」。

しかし、全四巻のうち三巻まで読み終えてしまって、残すところはあと一巻。
これを読み終えたらイッカンの終わりってな心境で。

この「プリズンホテル」は、ヤクザの大親分が任侠団体専用(!)に作ったホテルの物語。

全四巻全ての冒頭に書かれた「ホテルのご案内」からして面白い。

<ホテル館内のご案内>
一、情報収集には万全の配慮を致しておりますが、不慮のガサイレ突然のカチコミの際には、冷静に当館係員の指示に従って下さい。
一、客室のドアは鉄板窓には防弾ガラスを使用しておりますので、安心しておやすみ下さい。
一、貴重品はフロントにて、全責任を持ってお預かり致します。
一、破門・絶縁者、代紋ちがい、その他不審な人物を見かけた場合は、早まらずにフロントまでご連絡下さい。
一、館内ロビー・廊下での仁義の交換はご遠慮下さい。
支配人

だものな~!

早く先を読みたい・・・でも、終わってしまうのは惜しい・・・そんなせめぎ合う気持ちを抑えながら読み進むプリズンホテル。


廃レストラン「ブルースカイ」

2007年03月14日 | カメ見聞録・廃墟・遺構編

鬼怒川沿いにある廃レストラン「ブルースカイ」に異変が・・・との情報を貰った。
何でも、今までは放置されていたのに、突如として「管理物件」なる看板が立ち、トラックの出入りが目立ち始めたと。

もしかして、近日中に撤去なのか?!

無くなると思った途端に惜しくなるのが凡人の心。
何時までもあると思うな、親と廃墟。
或る日突然姿を消し、かつて廃墟があった場所に横たわるは瓦礫の山・・・なんて事が良くあるのだ。
「まだあるウチに!後悔せぬウチに!急げブルースカイへ!」と、デジカメ片手に宇都宮環状線をひたすら北上した。

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来てみて驚いてしまった。
思ったよりも荒れている。
以前、通りすがりに見た時よりも更に荒れている。

この物件をアップしている廃墟系サイトに「ガラス破片やクギの散乱が酷く、足元危険」「天井から崩落物落下の危険性あり」等と書かれていたし、何よりも不気味な佇まいであったので、外部周辺からの撮影のみ。内部侵入は一切無し。

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この廃レストランは、廃墟フリークには勿論の事、心霊スポットとしても有名なので、わざわざ他県から見に来る人も少なくない。
もう随分と昔から長いこと、この様に廃墟然として此処にあった気がする。

「店の直ぐ前を走る国道の拡張工事に伴ってレストランは他に移転し、今でも営業を続けている」と言う人があれば、「経営難で店長が首を吊って自殺。店はそのまま立ち腐れ」と言う人もあり、はたまた「店の前で女性が焼身自殺を謀った」「精神異常を来たした店長が従業員を惨殺し、自らも自殺した」など等の心霊スポットに付き物の曰く話も・・。
でもって、実際不気味だった。
直ぐ目の前に交通量の多い国道が走っているにも関わらず建物の周辺は妙なくらいにシンと静まり返っており、例えば同じ系列の廃墟である大谷の「山○園」の様なアッケラカンとした明るさが無い。
そう言えば、山○園は荒らされた形跡が無く、人為的な破壊ではなく時間に身を任せた崩壊なのだよね。それに比べて、このブルースカイは、外から覗いただけでも相当に荒らされまくっている。まさに、破壊に次ぐ破壊!

この両者の様に、人の狂気を掻き立てる、または狂人を招き寄せるタイプの廃墟と、そうでない廃墟とがあるのは確か。

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しかしながら、ロケーションは抜群で、ブルースカイを中心に左側に日光連山(写真に写るは男体山)、右に那須連山。そして、眼下には鬼怒の清流。
管理地でなきゃ、缶ビール持ってピクニックに来たいくらい。

レストランはブルースカイの名に程遠い風貌と化してしまったけど、今日のこの空はまさにブルースカイ。
気持ちの良い日だった。


本日購入した文庫本

2007年03月12日 | 本と雑誌

読む本が無くなってしまった。

なので、昨夜は半身浴のお供にファッション誌を読んで、春物のチェックに勤しんでた。
あ~、ワンピースが欲しいな~。
でも、着て行く場所、無いよな~。
で、け~っきょくはナイキやアディダスに落ち着くんだよな~。
でも、それでも良いか~。
・・・とか何とか言いながら。

卒業式から帰宅して、速攻で着替えて本屋さんにGO!

「プリズンホテル 1」浅田次郎
「プリズンホテル 2」浅田次郎
「プリズンホテル 3」浅田次郎
「プリズンホテル 4」浅田次郎
「恋愛詐欺師」岩井志麻子
「偽偽満州」岩井志麻子
「ぬるい眠り」江國香織
「真夜中のマーチ」奥田英朗
「恋愛小説」新潮社編(川上弘美、小池真理子、篠田節子、乃南アサ、よしもとばなな)

あ行の作家が揃ったねぇ。

そして、本屋に併設されたレンタルCD&DVDショップも覘いてみたら、な~んと昨年の秋に映画公開された横山秀夫作「出口のない海」がレンタル開始になってるじゃないのぉ~。
原作に感動したので、映画も観たいと思ってたんだよねぇ。海老蔵だし。
嬉しいなぁ。

なので、これからカメは人間魚雷に泣いて泣いて泣きまくる予定。(笑)


小梅大福

2007年03月06日 | 人間じゃない家族

070306_15260001 ハムスターは夜行性。

なので、ウチの小梅ちゃんも、昼間はこの様な姿でひたすら寝ている。

ケージの前を通る度に、この寝姿を見て口元が緩んでしまう。
そして「大福!」と言ってしまうのだな、必ず。

パールハムスターだからね・・・背中をまぁるくしている姿は大福そのもの。

それにしても、可愛いなぁ・・・。


童顔童形像

2007年03月02日 | 仏教・仏像

毎日、飽かずに眺めている「奈良大和路カレンダー」は2ヶ月毎めくり。
なので、3月に入り、初めて一枚めくった。

070302_22420001 ・・・ら!こぉ~んなに愛らしい御仏が御出ましになられた。

奈良県・金龍寺に安置される聖観世音菩薩像だそう。

子供の様にあどけなく可愛らしい御顔と、お腹を前に迫り出した御身体付きから「童顔童形像」と呼ばれた御像は、飛鳥~白鳳時代に制作された。

飛鳥後期は、仏像制作に関しちゃ面白い(興味深い)時代で、他の時代が「一つの時代を代表する一つの作風」であるのに対し、この時代は幾つかの作風が並立して展開されている。
それは、その当時、百済・高句麗が滅びて新羅統一の時代に入り、また唐朝は最盛期に入ろうとしており、その気運を反映するかの様に日唐交渉は活発になって新しい仏教が続々と入って来、その影響から様々な時代の様々な様式が展開された・・のだ。

童顔童形像は、東京国立博物館の法隆寺宝物館に安置される「四十八体仏」や、法隆寺・大宝蔵殿に安置される「六観音」、または同寺金堂の飛天なども知られた処。
そして、とっても有名な法隆寺「夢違観音」と、ほぼ同時代の制作になる。

それにしても可愛いなぁ・・・この鄙びた御顔。
カメの目じり&口角はタラッと下がりっぱなしだわよ。
これから2ヶ月間、この愛らしい御仏を拝せるなんて感無量、ってところかな。