300名限定のウフィツィ美術館展プレミアム内覧会チケットが取れた。
ウフィツィ美術館と言えば・・・フィレンツェですがな。
思い出すなぁ、フィレンツェの旅。
記録的な大雪の直後に発ったイタリア旅行。
自分の居住地域よりもずっと緯度の高い場所なだけに、雪に囲まれた我が家から更に寒い国へと飛ぶはずだったのが、世界的異常気象が功を奏してか(?)イタリアのどの都市に行っても
「今年の冬の暖かさは異常!」とか
「今日は5月並の暖かさです」とか
「昨日から10月並の暖かさが続いています」
などの言葉が聞かれ、観光シーズンオフでありながら観光シーズン真っ只中の気候に恵まれた中を歩いて来たのだった。
ローマから入り、フィレンツェ、ベネツィア、ミラノと進んだ北上型であったが、その中で何処が一番良かったか、印象的だったか、と自問自答すれば、
「ローマ!」
と、清々しく言い切るアン王女・・・・・とは違って
「フィレンツェ!」
と、迷いに迷った挙句口にしたカメ大王なのであった。
古代遺跡のローマか、
天井のない美術館と賞されるフィレンツェか、
すごーく迷うところだけど、やっぱりフィレンツェ!
↑おお!フィレンツェ~!
有名過ぎるほど有名なこのアングルは、ミケランジェロ広場から撮影した風景。
高台にあるミケランジェロ広場からだとフィレンツェの街並みが一望出来る。
↑同じくミケランジェロ広場から見たポンテ・ヴェッキオ
↑サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 ジョットの鐘楼
↑サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 正面
↑サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 クーポラ
↑大聖堂内ドームのフレスコ画
↑ドゥオモ広場のお馬さん@ランチタイム
↑修復中のサン・ジョバンニ洗礼堂 天国の門
大聖堂からウフィツィ美術館に向かい、シニョリーア広場に出ると、あっちに彫刻!こっちにも彫刻!
まさに「天井のない美術館」たる佇まいなのであった。
↑ダビデ像
本物はアカデミア美術館にあるが、元々この場所に置かれていたらしい。
↑シニョリーア広場、ランツイの回廊に置かれた彫刻群の中から
サビーニの女の略奪 ジャン・ポローニャ
アカデミア美術館にもあるが、こちらが完成作で美術館のは習作。
ダビデ像と逆だね。
↑同じく、ランツイの回廊彫刻群の中の
・・・・・分からない。
↑同じくランツイの回廊の彫刻群の中の
・・・・・分からない。
↑ヴェッキオ宮。
現在は市庁舎として使われている。
↑ヴェッキオ宮の壁にはミケランジェロの落書きが!
わお!
↑この空中回廊(?)でヴェッキオ宮からウフィツイ美術館に渡れるようになっている。
それは、ヴェッキオ宮の主コジモがメディチ家のコレクションを観るために。
↑ウフィツィ美術館
↑美術館入口に続く長い回廊
↑ウフィツィ美術館はメディチ家のオフィスだった建物。
美術館らしからぬがオフィスらしいコの字型。
美術館内はフィレンツェ在住の現地添乗員聖子さんがガイドを務めてくれた。
聖子さんは美大の彫刻専攻だったそうで、卒業後イタリアに留学、そのまま日本には帰らず、現在は彫刻をする傍らでこうしてガイドのアルバイトをして生計を立てているそう。
流石に専門家の説明は深く、この世界的美術館を巡るには時間が足りな過ぎたものの、限られた時間の中で最高濃度の鑑賞が出来たのだった。
そして、下子カメが彫刻専攻で昨年夏にはカラーラ産大理石で作品を作った話をしたら、
「だったらアカデミア美術館がおすすめ!ミケランジェロの製作過程の作品が見られてとても勉強になるわよ!」
と、それは熱心に勧めてくれたのだった。
↑雷雨の後、雨と夕日に輝くサンタ・クローチェ教会
↑燃え上がるようなドゥオモ
そして、フィレンツェ2日目は聖子さん大プッシュのアカデミア美術館に向かうことに。
↑レブッブリカ広場のメリー・ゴーランド
中世を思わせる広場にちょこんと陣取るメリー・ゴーランド。
あまりに素敵過ぎて、絵になり過ぎて、何て表現したら良いのか言葉も出ない。
↑案内板にアカデミア美術館を見つけた
↑アカデミア美術館
数々のミケランジェロ彫刻を観るうちに、最初は圧倒されるばかりだったのが次第に目が慣れて来てと言うか、破綻が目に付くようになった。
つまりは、アンバランスの説得力だと。
何が言いたいか・・・・・
こ、これは運慶と一緒じゃないか!
ミケランジェロも運慶も勢い余った破綻の魅力なのだ!
天才は調和なんてちんまりとしたものは求めない!
↑何もかもが額縁の中の絵のよう
フィレンツェや
ああフィレンツェや
フィレンツェや
フィレンツェの中心サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂との位置関係を覚えてしまえば大して迷うこともない方向音痴に優しい街並み、ルネッサンスの坩堝、今でも馬車が闊歩し、何を食べても何もかもが美味しくて、本当に本当にフィレンツェは良かった。
スペインのトレドに次ぐ「もう一度行きたい場所」認定。
必ずや再訪したい、フィレンツェ!