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信越本線・碓氷線、廃線跡の遺構をたどる①丸山変電所

2009年10月12日 | カメ見聞録・廃墟・遺構編

赤レンガの遺構が沢山残る信越本線碓氷線跡地には、前々から行ってみたいと思っていた。
そして、突如として出掛けることを決め、短時間集中で史料を集めて、唐突に行って来た。
突如・唐突・短期集中・・これぞカメ流。

ETCの休日料金割引きが導入されてからと言うもの、休日の高速道路の混雑具合が読めなくなってしまったので大事を取って朝の5時に出発、途中北関東自動車道未開通ルートがあるので国道50号線を走った時だけ多少の渋滞はあったものの、それ以外はスムーズな流れで、2時間30分後には目的地であるJR横川駅に到着。

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↑横川駅旧構内だった場所にある「鉄道文化むら」。

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↑「アプトの道」は、アプト式列車の走っていた旧路線を遊歩道として整備したもの。
なので、この遊歩道を歩いて行けば、碓氷線の遺構に出会えるってわけ。

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↑おーっと!歩き出して直ぐのところでレトロ看板ハッケーン!

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↑元が線路なだけに、ながーく続くまっすぐな道。しかも山際で日が当たらないから寒い!
・・まるで人生のような道だわね。

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↑レールはコンクリに埋められ遊歩道になっても、これ等の設備は残されたまま。
鉄道ファンを意識してのことなのかなぁ。

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↑これは、季節限定で運行されるトロッコ列車用の駅看板。
と言うことで丸山変電所跡地に到着!

横川~軽井沢間の電化工事が着手されたのは1910年(明治43)で、翌1911年には横川火力発電所、丸山変電所などが建てられた。
そして、その翌年1912年から電車が運行するようになる。
つまり、丸山変電所は碓氷線運行のために造られたものなのだ。

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↑丸山変電所はレンガ造りの建物が二棟並んで建っており、この横川側の一号棟は蓄電池室。
此処には312個のバッテリーが置かれ必要に応じて電力を供給していた。

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↑そして、軽井沢側の二号棟が機械室。
横川発電所から送られて来た電気の電圧を変える変圧器と交流電流を直流に変える回転交流機が置かれていた。

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↑軽井沢側第二号棟内部。
2002年に修復工事がなされた際に出た様々なものが整然と置かれている。

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↑二号棟上部。

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↑一号棟の裏手に回ると修復されぬままの建物が・・。
中を見るとコンクリの土台が二つあって、どうやら計器類が置かれていたらしい。

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↑赤錆びた窓枠も、割れたままのガラスも妙に味がある。
それに引き換え、綺麗になった外側は妙によそよそしい。先々保存して行くためには修復は必要だけど、せめて修復前に来たかったなぁ。
ボロボロだけれど、その朽ち果てた姿が時間の重みを感じさせてくれる・・そんな丸山変電所に会ってみたかった。

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↑第一号棟入り口。
丸山変電所ってさ、明治時代の赤レンガ建造物にしては装飾が少ないよねぇ。

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↑丸山変電所を後にしてまた歩き始めた。
長い道に落ちた二つの影・・・どっちかがカメで、どっちかが上子カメの影・・って、そんなんどっちでも良いがな。

<②に続く>


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